水環境保全の取組

水源における水環境保全の取組

水道水の水源はどこ？

　宇都宮市の水道水は、どこの水源を原料としているかご存じですか？お住まいの地域によって異なりますが、主に鬼怒川の河川水を原料としています。他にも、日光市内を流れる大谷川や、白沢地区、今里地区、謡辻地区の地下水を原料にしています。いずれの水源も、水質があまり変わらず、良好な場所であり、きれいな水を原料にしています。

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水源における水質管理とは？

　宇都宮市上下水道局では、「安心しておいしく飲める水」をみなさまにお届けするため、蛇口から出る水道水や浄水場の水に加え、水源の水質管理を行っています。水源の水質管理を行うことで、水源の水質の異常を把握でき、浄水場で速やかに対処することができます。
　例えば、大雨で水源が濁って水質が悪化した場合でも、浄水場内で水質に応じた適切な処理ができます。また、水質事故による油や有害物質などが流れてきてしまった場合、浄水場での処理が難しいため、汚れた水が浄水場内に入らないように対策しやすくなります。
　具体的な水源の水質管理として、定期的に水源の水質検査を行い、水質の変動や異常がないことを確認しています。また監視パトロールを行うとともに、浄水場に水を取り入れる場所に監視カメラを設置し、24時間体制で水源の状況を監視しています。
　さらに、水源の汚染のリスクを把握するため、水源付近にある化学物質を扱う工場や事業場について情報収集を行っています。

水環境保全の取組とは？

　宇都宮市上下水道局では、水源の水質管理の一環として、水環境の保全を目的とした活動に取り組んでいます。
　水源付近の地域の方に、水環境保全の取組や異常水質時の通報をお願いするチラシを配布し、また、各関係機関や地域の方と協力して、河川の清掃活動を行っています。
　さらに、これからも、水環境保全の取組について、宇都宮市上下水道局のホームページや広報紙で、発信していきます。ぜひ、みなさまも水源の環境保全に関心を持っていただき、安心安全な取り組みにご協力ください。

下水道による水環境保全の取組

水循環って？

　水道水は、主に河川を水源としています。水道水は、みなさまの所で使用され、その後、下水となって水再生センターで処理されます。水再生センターでは、下水を河川の水と同じくらいの水質までキレイにしてから、河川に放流しています。

　上流地域で使用された水は、適正に下水処理され、下流地域の水道水の原料として利用されます。その地域で使用された水は、さらに下流で、水道水の原料として利用されます。こうして、水は多くの地域をぐるぐる回りながら、下流に向かって進み、最終的に海へと流れ出ます。このことを「水循環」といいます。

市内でも水循環しているの？

　宇都宮市内でも、上河内水再生センターで処理された放流水は、9キロメートル下流で、水道水の原料として取水され、浄水後にみなさまの所にお送りしております。

下水道の水質管理とは？

　宇都宮市上下水道局では、河川などの水環境を保全するため、「下水の発生点から水再生センターまで」「水再生センターから河川まで」に大きく分けて、水をきれいに保つ取組をしています。

　「下水の発生点から水再生センターまで」の取組では、下水の発生点である工場や事業場への立入検査等を行い、排水によって下水道管きょや水再生センターの機能に悪影響がないよう監視しています。

　「水再生センターから河川まで」の取組では、定期的に水再生センターの放流水や河川の水質検査を行い、水再生センターで下水が適正に処理され、河川の水も良好かを確認しています。

水源と水安全計画

　「安心・安全な水」を安定的にみなさまにお届けするために、宇都宮市上下水道局では、全国でも早い時期に「水安全計画」を作成し、事故や悪天候などによって水源の水質が変動した時にも、適切に対応できる体制を整えています。

　「水安全計画」では、「水源」「浄水」「給水」の各段階で、水質に影響を及ぼす事柄ごとに、対応方法を設定しています。

　水源での水質変動に、適切に対応できる体制は整えていますが、水質変動の把握が遅れることで、浄水工程での作業も煩雑になります。少しでも早く水源での異変の情報が得られれば、宇都宮市上下水道局で最善の対応に向けた作業時間を確保できますので、水源での異変にお気づきの場合は、宇都宮市上下水道局　水質管理課（電話028－633－2001）までご連絡をお願いします。