厚生常任委員会委員長報告(その1)(3月24日)
厚生常任委員会に付託されました議案につきまして、審査の経過と結果を報告いたします。
最初に、議案第17号「令和2年度宇都宮市一般会計予算」のうち、本委員会に関係する部分についてでありますが、その主なものを申し上げますと、歳出第10款総務費におきましては、自治会等が管理する防犯灯や防犯カメラの設置、維持管理に対する補助などに要する防犯対策費、個人番号カード等関連事務の地方公共団体情報システム機構への委任に伴う交付金などに要する個人番号事務費などを計上しようとするものであります。
第15款民生費におきましては、障がい福祉サービスの支給に係る介護給付・訓練等給付などに要する障がい者自立支援費、中学3年生までを対象に支給する児童手当費、教育・保育施設等における児童の処遇向上を目的に乳幼児保育を担当する保育士を配置することなどに要する私立保育園費などを計上しようとするものであります。
第20款衛生費におきましては、健康診査、がん検診、歯科健診などに要する健康診査費、乳幼児や妊婦に対する健康診査などに要する母子保健費、B型肝炎や高齢者インフルエンザをはじめ、10月から新たに開始されるロタウイルスワクチンの予防接種などに要する予防接種費などを計上しようとするものであります。
第50款教育費におきましては、子ども・子育て支援新制度における給付対象となる幼稚園において全ての職員を対象とした給与の上乗せなどに要する幼児教育助成費を計上しようとするものであります。債務負担行為につきましては、保健情報管理システム構築業務委託ほか3件にこれを設定しようとするものであります。
この議案につきましては、「児童虐待防止の取り組みのうち、未就園児のいる世帯への家庭訪問について、対象者はどのくらいで、どのような訪問を通じて、虐待防止につなげていくのか」との質疑に対し、「家庭訪問の対象は、定期的な健診がなく、特に行政との関わりが薄くなりやすい満4歳児で、100名程度いるものと見込んでいる。保健師などの専門職が家庭訪問して、子どもの状況や養育環境などをより早く把握し、必要な支援につないでいく」との説明がありました。
次に、議案第18号「令和2年度宇都宮市国民健康保険特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、保険給付費その他を計上し、歳入におきましては、県支出金その他を計上して、予算総額を494億7,318万6,000円にしようとするものであります。債務負担行為につきましては、令和3年度特定健康診査受診券作成業務委託にこれを設定しようとするものであります。
歳出予算の流用につきましては、地方自治法第220条第2項ただし書きの規定により、流用できる範囲を定めようとするものであります。
次に、議案第19号「令和2年度宇都宮市介護保険特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、保険給付費その他を計上し、歳入におきましては、支払基金交付金その他を計上して、予算総額を338億6,662万5,000円にしようとするものであります。歳出予算の流用につきましては、地方自治法第220条第2項ただし書きの規定により、流用できる範囲を定めようとするものであります。
この議案につきましては、「介護保険料の負担が重く、認定基準も厳しくなっているため、受けたいサービスを受けられない人が出てきていることからこの議案には賛成できない」との意見がありました。
以上の議案3件は、起立採決の結果、原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第20号「令和2年度宇都宮市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、母子父子寡婦福祉資金貸付事業費を計上し、歳入におきましては、貸付金収入その他を計上して、予算総額を1億9,664万6,000円にしようとするものであります。
債務負担行為につきましては、令和2年度母子福祉資金貸付ほか2件に、これを設定しようとするものであります。
地方債につきましては、母子父子寡婦福祉資金貸付事業費について、限度額などを定めようとするものであります。
この議案は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第21号「令和2年度宇都宮市後期高齢者医療特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、後期高齢者医療広域連合納付金その他を計上し、歳入におきましては、後期高齢者医療保険料その他を計上して、予算総額を58億8,471万3,000円にしようとするものであります。
この議案につきましては、「75歳以上をひとくくりにする医療制度自体に反対していることからこの議案には賛成できない」との意見がありましたが、起立採決の結果、原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第41号「宇都宮市印鑑条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行等を踏まえ、印鑑登録の資格等の規定を整備しようとするものであります。
次に、議案第42号「宇都宮市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定」についてでありますが、この議案は、社会福祉法の一部改正により、社会福祉住居施設の設備及び運営に関する基準を条例で定めることとされたことに伴い、当該施設である無料低額宿泊所の基準について、省令で定める国の基準に準じ、必要な事項を規定しようとするものであります。
次に、議案第43号「宇都宮市サン・アビリティーズ条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、宇都宮市サン・アビリティーズの体育館における空調設備の設置工事の完了に伴い、当該体育館の供用を再開しようとするものであります。
次に、議案第44号「宇都宮市国民健康保険税条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、地方税法施行令の一部改正を踏まえ、国民健康保険事業の安定した運営を確保するため、基礎課税額に係る課税限度額の引き上げをしようとするものであります。
次に、議案第45号「宇都宮市国民健康保険高額療養資金貸付基金条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、国民健康保険高額療養資金貸付制度の利用実績を踏まえ、宇都宮市国民健康保険高額療養資金貸付基金の額を減額し、規模を適正化しようとするものであります。
次に、議案第46号「宇都宮市保健所条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正により、中核市等に動物愛護管理担当職員の設置が義務付けられたことから、保健所に同職員を設置しようとするものであります。
次に、議案第47号「食品衛生法第50条第2項の基準を定める条例の廃止」についてでありますが、この議案は、食品衛生法の一部改正により、同法第50条第2項の規定が削除されることに伴い、同項の規定に基づく基準を定める条例を廃止しようとするものであります。以上の議案7件は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第48号「宇都宮市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、国の基準の一部改正に準じ、幼保連携型認定こども園に配置すべき職員数に算入可能な有資格者に係る特例期間を5年間延長しようとするものであります。
この議案につきましては、「保育士が足りない中、規制緩和することに反対なので、この議案には賛成できない」との意見がありましたが、起立採決の結果、原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第49号「宇都宮市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、建築基準法の一部改正により、耐火建築物とする建築物の範囲が変更されたことに伴い、保育所に係る条例の基準となる国の基準が一部改正されたことに準じて、本市における保育所の基準を国の基準と同様に整備しようとするものであります。
次に、議案第50号「宇都宮市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、国の基準の一部改正に準じ、家庭的保育事業等における連携施設の確保の緩和、食事の提供に係る経過措置の対象拡大及び連携施設に係る経過措置の延長をしようとするものであります。
次に、議案第71号「権利の放棄について」でありますが、この議案は、母子父子寡婦福祉資金の貸付金に係る債権の放棄及び償還の免除をしようとするものであります。
以上の議案3件は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
これをもちまして、厚生常任委員会委員長報告を終わります。
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