環境経済常任委員会委員長報告(その1)(3月24日)
環境経済常任委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過と結果を報告いたします。
最初に、議案第17号「令和2年度宇都宮市一般会計予算」のうち、本委員会に関係する部分についてでありますが、その主なものを申し上げますと、歳出第20款衛生費におきましては、クリーンパーク茂原やクリーンセンター下田原など、廃棄物処理施設の稼働及び維持管理などに要するごみ処理施設費などを計上しようとするものであります。 第25款労働費におきましては、女性や高齢者の再就職を支援するための、就職マッチング事業などに要する雇用支援対策費などを計上しようとするものであります。
第30款農林水産業費におきましては、農林公園ろまんちっく村の管理運営に要する農林公園管理費、大区画化等の水田再整備の推進などに要するほ場整備費などを計上しようとするものであります。
第35款商工費におきましては、市内中小企業の経営の安定と資金調達の円滑化を図るため、事業資金の融資などを行う中小企業事業資金貸付金などに要する金融対策費などを計上しようとするものであります。 債務負担行為につきましては、令和2年農業近代化資金等利子補給ほか7件に、これを設定しようとするものであります。
この議案につきましては、「中小企業対策費のうち、小規模製造業向けICT化促進事業業務委託の目的はどのようなものか」との質疑に対し、「小規模製造業は、なかなかICT化が図れておらず、生産工程や在庫管理のシステム化を一気に加速させたいという狙いがある。新年度は、小規模製造業の中からさまざまなタイプの5事業者程度を選定し、伴走型の支援をしていくとともに、これを導入事例集としてまとめ、同様の事業者に配布して、意識づけを行い、ICT化の促進を図っていきたい」との説明がありました。
この議案につきましては、「環境に関して、本市として、もっと踏み込んだ対策をとるための予算が付けられるべきと考えることからこの議案には反対したい」との意見がありましたが、起立採決の結果、原案のとおり、可決いたしました。
次に、議案第23号「令和2年度宇都宮市競輪特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、記念競輪や普通競輪の開催に要する開催費、センタースタンド1階空調設備改修工事などに係る建設費、競輪場施設等整備基金への積立金のほか、一般会計への繰出金2億2,000万円を計上し、歳入におきましては、178億5,600万円余の事業収入や、場外開催事務の事務委託料である諸収入などを計上して予算総額を190億7,380万8,000円にしようとするものであります。 債務負担行為につきましては、センタースタンド空調設備改修工事について、これを設定しようとするものであります。
次に、議案第24号「令和2年度宇都宮市駐車場特別会計予算」についてでありますが、この議案は、歳出におきまして、各駐車場の業務管理費などを計上し、歳入におきましては、指定管理者からの納付金などを計上して、予算総額を1億4,807万3,000円にしようとするものであります。
次に、議案第33号「令和2年度宇都宮市中央卸売市場事業会計予算」についてでありますが、この議案は、収益的支出におきまして6億6,822万円、資本的支出におきましては、2億6,112万3,000円を計上し、予算総額を9億2,934万3,000円にしようとするものであります。
主な事業としては、市場取扱量を青果物12万5,000トン、水産物1万トンと見込み、この関連経費を計上しようとするものであります。 これらの収入につきましては、収益的収入・資本的収入計7億862万6,000円を計上しようとするものであります。
資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額につきましては、過年度分損益勘定留保資金などで補填しようとするものであります。
以上の議案3件は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第51号「宇都宮市工場立地に関する準則を定める条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、民間事業者による産業団地開発を誘導し、本市産業の振興と安定した雇用の維持・創出をより一層図るため、工場立地法に定める特定工場敷地内の緑地等の面積率の制限を緩和する区域に、都市計画に定められた地区計画の区域を追加しようとするものであります。
この議案につきましては、「産業団地が住宅地に隣接した場合に、住環境を脅かすようなことがあってはならないため、緑地を多くとるよう厳しくするべきと考えることから、この議案には反対したい」との意見がありましたが、起立採決の結果、原案のとおり、可決いたしました。
次に、議案第52号「宇都宮市市営自転車競走実施条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、会計年度任用職員制度の創設による競輪の場外開催事務の処理方式の変更に伴い、場外開催時の入場料の徴収に係る規定を整備するほか、競輪場の来場促進を図るため、普通入場料を無料にしようとするものであります。
この議案は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
次に、陳情第30号「宅地造成地の安全確認についての陳情」についてでありますが、その趣旨は、「竹林町の分譲住宅開発で埋め立てに使用された土砂が基準外であり、土壌汚染等の発生が予測される。 ついては、埋め立てに使用した土砂が安全か議会で調査・確認するよう陳情する」というものであります。
この陳情につきましては、「土砂条例の許可対象外であり、民間と民間の話であるため、住宅瑕疵担保履行法の活用や弁護士に相談できる住宅紛争処理支援センターへの相談などを行うことが望ましいと考えることからこの陳情は不採択としたい」などの意見が多く、継続審査を求める意見が退けられた後、退席する委員もおりましたが、全会一致で不採択と決定いたしました。
これをもちまして、環境経済常任委員会委員長報告を終わります。
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