企業会計決算審査特別委員会委員長報告(9月30日)

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ページID1029933  更新日 令和6年3月8日

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 本委員会は、9月1日に開会されました。本会議におきまして、委員9名をもって設置され、議案第111号から第113号までのそれぞれの剰余金の処分及び決算の認定についての審査を付託されたものであります。
 その後、9月8日、9日と20日の3日間、適正に予算が執行されているか、期待した行政効果が得られているか、さらには今後、改善を要する点は何かなどに主眼を置き、慎重に審査を行いましたので、その経過と結果を報告いたします。
 最初に、議案第111号についてでありますが、これは、令和3年度宇都宮市水道事業会計に関するものであります。
 令和3年度の業務実績を見ますと、給水人口は50万4,263人で、前年度に比べ 0.52%減少し、年間給水量は5,879万9,922立方メートルで、前年度に比べ0.62%減少しました。このうち、有収水量は5,282万5,828立方メートル、有収率は89.84%であり、前年度より0.28ポイント減少しております。
 次に、主な建設改良事業についてでありますが、水道建設事業としては、松田新田浄水場2号薬品沈殿池傾斜板設備等更新工事やろ過池原水弁等更新工事などが行われました。水道改良事業としては、松田新田浄水場導水管耐震化整備工事や薬品沈澱池耐震化工事などが行われました。配水管整備事業としては、老朽配水管更新工事や出水不良等による配水管更新工事など、延長約29キロメートルの工事が行われました。
 この議案につきましては、「令和3年度は、漏水量の割合が減少したということだが、それに対し、どのような評価をしているか」との質疑に対し、「漏水を特に多く起こしているポリエチレン管一層管という給水管が市内に約71,000か所あり、それに対して、集中的に漏水調査を実施し、早期修繕を行ったこと、また、抜本的な対策として、老朽管の更新に伴い、ポリエチレン管一層管の入替えに努めたことが漏水量の減少につながっていると考えている。今後も、ポリエチレン管一層管の対策に力を入れながら、漏水量の縮減を進めていきたい」との説明がありました。
 次に、議案第112号についてでありますが、これは令和3年度宇都宮市下水道事業会計に関するものであります。
 令和3年度の業務実績を見ますと、水洗化人口は45万193人で、前年度に比べ0.67%増加し、年間総処理水量は8,837万5,852立方メートルで、前年度に比べ6.58%増加しました。このうち、有収水量は4,858万8,724立方メートル、有収率は64.18%であり、前年度より4.26ポイント減少しております。
 次に、主な建設改良事業についてでありますが、公共下水道建設事業としては、処理場において川田水再生センター2系前処理設備・5号脱水機改築更新工事が行われたほか、管きょ布設事業として、延長約3キロメートルの汚水管きょ築造工事が、雨水幹線整備事業として、岡本台調整池築造工事などが行われました。特定環境保全公共下水道事業としては、延長約4キロメートルの汚水管きょ築造工事が行われました。施設改良事業としては、公共下水道老朽管きょ改築工事や公共下水道管きょ耐震化工事が行われました。
 この議案につきましては、「昨年度の有収率が64.18%ということで、一昨年度から4.26ポイント減少してしまったが、有収率向上計画を策定し、これまで取り組んできたことに対する評価については、現時点でどのように考えているか」との質疑に対し、「平成30年度に第3次上下水道有収率向上計画を策定し、スクリーニング調査等、浸入水の箇所の絞り込みによる止水工事の実施など各施策を計画的に取り組んできたところである。有収率の減少については、管などの経年での破損により浸入水が入りやすくなっていることや、ゲリラ豪雨や台風による地下水の上昇などが影響していることから、これまでの浸入箇所の絞り込みや止水工事の継続的な実施、ます、取付管への止水対策など、効率的に取り組むことにより有収率の向上につなげていきたい」との説明がありました。これに対し、委員から「有収率向上の取組は、市民サービスにも影響してくるため、取組の効果の検証は、これまでの計画の実施状況なども含めて、しっかりと行っていただきたい」との要望がありました。
 以上の議案2件は、起立採決の結果、原案のとおり可決及び認定することに決定いたしました。
 次に、議案第113号についてでありますが、これは令和3年度宇都宮市中央卸売市場事業会計に関するものであります。
 令和3年度の業務実績を見ますと、取扱数量は、青果部では9万2,874トンで、前年度に比べ5.02%の減少、水産物部では5,959トンで、前年度に比べ6.28%の減少でありました。
 取扱金額は、青果部では264億9,820万3千円で、前年度に比べ3.03%の減少、水産物部では72億639万5千円で、前年度に比べ0.41%の減少でありました。
 次に、建設改良事業についてでありますが、市場整備事業として、宇都宮市中央卸売市場施設等整備基本計画に基づき、水産仲卸業者冷蔵施設の改築や水産卸売業者冷蔵施設の設備改修などが行われました。
 この議案につきましては、「市場の再整備が青果・水産物の取扱量に与えうる影響は、どのように考えているか」との質疑に対し、「水産物の卸売業者や仲卸業者の間では、コールドチェーンの強化、いわゆる品質管理の強化が求められており、再整備に当たっては、冷蔵施設の整備に重点を置いたところである。消費者に安全で、安心なものを届けられるよう整備を進めることで、取扱量の減少に歯止めがかけられるのではないかと考えている」との説明がありました。
 この議案は、全会一致で原案のとおり可決及び認定することに決定いたしました。
 これをもちまして、企業会計決算審査特別委員会委員長報告を終わります。
 

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