決算審査特別委員会委員長報告(10月2日)
本委員会は、9月11日に開会されました本会議におきまして、委員11名をもって設置され、議案第100号と第101号の、それぞれの決算の認定についての審査を付託されたものであります。
その後、9月14日と、18日から21日までの5日間、適正に予算が執行されているか、期待した行政効果が得られているか、さらには、今後、改善を要する点は何かなどに主眼を置き、慎重に審査を行いましたので、その経過と結果を報告いたします。
最初に、議案第100号についてでありますが、これは、平成29年度宇都宮市一般会計・特別会計決算に関するものであります。
この決算の概要でありますが、当年度の一般会計の歳入決算額は1,954億8,787万1,496円で、予算現額に対する収入率は95.0%であり、歳出決算額は1,901億5,768万5,780円で、予算現額に対する支出率は92.4%であります。歳入歳出差引額は53億3,018万5,716円となりましたが、翌年度へ繰り越すべき財源である繰越明許費繰越額などを差し引いた実質収支額は40億1,506万7,533円であります。なお、このうち30億円を財政調整基金に繰り入れております。また、公営企業会計を除く国民健康保険特別会計など13特別会計の歳入決算額は1,165億8,788万8,742円で、予算現額に対する収入率は99.0%であり、歳出決算額は1,152億9,597万4,990円で、予算現額に対する支出率は97.9%であります。歳入歳出差引額は12億9,191万3,752円となりましたが、翌年度へ繰り越すべき財源である繰越明許費繰越額を差し引いた実質収支額は11億42万8,447円であります。
次に、審査の過程での主な質疑、意見などを集約して報告いたします。
最初に、一般会計の歳入についてでありますが、「前年度と比較し、市税の収入未済額が約28%減少しているが、どのような取り組みが功を奏したのか」との質疑に対し、「コンビニやペイジーなどを利用した納付しやすい環境の整備や、早期の滞納処分、休日の訪問勧告などに取り組んだこと、また、平成29年度からは、テレビやラジオなどあらゆる広報媒体を活用し、市民の納税意識の醸成に重点的に取り組んできたことが、成果につながっていると考えている」との説明がありました。
次に歳出についてでありますが、歳出第15款民生費におきましては、「障がい者福祉推進事業費において、工賃向上等支援業務委託など、障がい者の工賃向上の取り組みの内容はどのようなものか」との質疑に対し、「工賃向上等支援事業では、わくわくショップUの運営のほか、出張販売や委託販売などの販路開拓の支援を行っている。また、工賃ステップアップ事業では、希望する事業所に中小企業診断士を派遣し、製品の包装や値付け、開発などをアドバイスし、工賃向上を目指している。平成29年度の実績としては、就労継続支援B型事業所の平均工賃が、前年度の1万6,293円から、1万7,255円にアップしたところである」との説明がありました。
歳出第20款衛生費におきましては、「産後ケア事業は、短期間で大きな反響があったと聞いているが、その状況はどのようなものであったのか」との質疑に対し、「平成29年10月から開始した産後ケア事業については、2週間健診の受診率は約6割、1カ月健診の受診率が約8割であり、今年度においても上昇傾向にある。産後ケアと併せて実施している、産後サポート事業の実績については、まだまだこれからという状況ではあるが、今年度は申し込みが多くなってきている。また、利用者の反響としては、産後うつについて、家族の理解が深まった、
家族の支援によって回復した、といった方がかなり多くみられたところであり、今後は、家族支援にも重きをおいた施策について検討していきたい」との説明がありました。
歳出第25款労働費におきましては、「就業支援と雇用支援対策により、どのような成果が出たのか」との質疑に対し、「就業支援費においては、就職支援セミナーを年12回開催し、63人が受講した結果、16人の就職につながったところである。また、雇用支援対策費においては、女性再就職マッチング事業では、27人が受講し、13人の就職に、若年者雇用マッチング事業では、16人が受講し、10人の就職につながっており、これらの事業により一定の成果があったものと考えている」との説明がありました。
歳出第45款消防費におきましては、「防火貯水槽設置工事費について、平成29年度は4基設置されているが、これまでの設置台数と今後の全体計画はどのようになっているのか」との質疑に対し、「公設の防火貯水槽についてはこれまでに710基設置しており、計画に対し残り3基の設置で整備完了となる。今後については、都市開発が進行したことから市街地や周辺地域に対しても計画的に整備が進められるよう、二次計画を策定していきたい」との説明がありました。
歳出第50款教育費におきましては、「美術館整備費の施設劣化診断及び改修手法等調査業務委託の内容はどのようなものか。また、調査の結果はどうだったのか」との質疑に対し、「美術品を傷めない専用の蛍光灯の製造停止に伴うLED化とともに、建設から21年が経過したことを踏まえ、施設の全体的な劣化状況の確認と、今後の計画的な保全計画の立案のために調査委託したものである。調査の結果としては、美術品の管理にとって重要な空調設備や受変電設備の著しい劣化が判明したことから、今後、これらを計画的に更新していきたい」との説明がありました。
次に、特別会計のうち、生活排水処理事業特別会計につきましては「工業団地排水処理施設機能診断調査業務委託の内容はどのようなものか。また、調査結果を踏まえ、どのような対応をとるのか」との質疑に対し、「昭和50年代に建設された排水施設について、部品の製造年月日の確認や目視などにより劣化状況を把握したところであり、今後は、調査の結果を踏まえ、機能保全計画を策定する予定である」との説明がありました。
次に、国民健康保険特別会計につきましては「出産育児一時金の支給件数について、前年度と比較して100件以上減少しているが、少子化や被保険者数の減少が要因か」との質疑に対し、「支給件数は、少子化の影響により減少傾向にある中で、特に、平成29年度に大きく減少しているのは、被保険者数が前年度から5,447人減少していることが一番の要因と考えている」との説明がありました。
次に、議案第101号についてでありますが、この議案は、平成29年度宇都宮市街地開発組合一般会計決算を議会の認定に付すものであります。
この決算の概要でありますが、当年度の一般会計の歳入決算額は6億1,989万9,904円、歳出決算額は6億470万8,095円で、歳入歳出差引額は1,519万1,809円であります。
以上の議案2件は、全会一致で、認定することに決定いたしました。
これをもちまして、決算審査特別委員会委員長報告を終わります。
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