令和6年度 視察概要
令和6年度 視察概要

1 視察日 令和6年7月23日、24日
2 視察先 広島県広島市 廃棄物の処理体制について
大阪府堺市 スポーツを活用したまちづくりについて
3 参加者 郷間康久、今野哲也、若林芽育、小室かな子、佐藤孝明、岩井潤子、内藤良弘、
久保井永三、塚田典功
4 視察結果
本委員会においては、「廃棄物の処理体制」「スポーツを活用したまちづくり」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。
環境経済常任委員会委員長 郷間 康久
1 廃棄物の処理体制について(広島県広島市 中工場)
「魅せるゴミ処理場」とも評される広島市中工場は、従来の清掃工場のイメージを脱却し、清掃工場を隠すのではなく見せるという発想で設計されており、洗練された美術館のようなデザインやガラス張りの通路など、デザイナーの意思を尊重した細部までこだわりを感じる施設だった。
施設は、完成から20年が経過しているものの、外観・内部ともに管理が行き届いている。大規模設備のため建て替え等に課題があるが、延命の方針で修繕を重ねていく予定で、素晴らしい施設を大事に使おうという気概があり、高い安全意識や優れた機能整備などにつながっている。
また、ごみ処理の過程で悪臭や有害物質が発生しないよう、様々な工夫が凝らされているほか、排ガスの熱を利用し蒸気タービンを回して電気に変える発電施設など、最新の技術が取り入れられ、環境にも配慮された施設となっている。
令和15年度の供用開始を目途に整備計画が検討されているクリーンパーク茂原においては、最新の技術を採用して環境保全対策の徹底を図ることはもちろんだが、広島市を参考に「市民に親しまれるごみ処理場」としての高いポテンシャルを備える必要があると考える。
2 スポーツを活用したまちづくりについて(大阪府堺市)
堺市と自転車の歴史は古く、古墳の築造や鍛冶職人による鉄砲製造など、その技術の発達から、のちの自転車産業の発展へとつながっている。また、堺市に本社を置く自転車のリーディングカンパニーであるシマノ社の存在も大きく、自転車を活用した多様な政策アイデアの実践は目を引くものであった。
スポーツ資源としての大会運営を軸として、自転車と歴史やアートなどの地域資源を掛け合わせたまちづくりの推進は、観光資源としての市のPRとともに、市民の郷土愛の醸成や健康管理につながっており、自転車を活用した都市魅力の向上の好事例として、非常に参考になる取組である。地域でイベント等を企画・実践できる人材の育成も自転車愛や地域参加を促すという点で大変興味深い。
これら「サイクルシティ堺」として堺市の自転車文化を未来へ継承する取組は、昨年度のスポーツ庁「スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰」を受賞している。
本市と堺市では共通点も多く、自転車を活用した多彩な魅力創造には見習うべきことが多く、自転車と歴史・文化の組み合わせは、まちなかに神社仏閣が多数ある本市でもすぐに実践できる事例であると考える。
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