令和元年度 視察概要
令和元年度 視察概要

1 視察日 令和元年10月8日、9日、10日
2 視察先 東京都荒川区 荒川もったいない大作戦について
大阪府堺市 ごみの減量・リサイクルの取り組みについて
神奈川県小田原市 小田原市観光戦略ビジョンについて
3 参加者 村田雅彦、篠崎圭一、原千鶴、岡本源二郎、今野哲也、
遠藤信一、郷間康久、金沢力、熊本和夫
4 視察結果
本委員会においては、「食品ロスの削減」「ごみの減量とリサイクル」「観光振興」について先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。
環境経済常任委員会委員長 村田 雅彦
1 荒川もったいない大作戦について(東京都荒川区)
荒川区では、食品ロス削減のため「荒川もったいない大作戦」を実施し、食品ロス削減に取り組む飲食店・小売業を登録する「あら!もったいない協力店」や「おいしく残さず食べよう30.10運動」、子ども向けリーフレットを活用した啓発活動など、多様な取り組みを行っている。
中でも、フードドライブ事業については、区内の複数の公共施設に常設受付窓口を設置するなど力を入れており、特に、区立の複合図書館である「ゆいの森あらかわ」については、食料品の受付件数が多く、広く区民への事業の周知・啓発に効果を上げている。
また、令和元年度からは新規事業として、「街なか子ども応援フードドライブ」を開始し、地域のスーパー等の事業者と子ども食堂が直接連携できる体制を構築することで、これまで困難であった、まとまった量の確保や、生鮮食品の提供など、従来のフードドライブ事業から一歩進んだ取り組みを始めている。
幅広く区民・事業者とともに実施している荒川区の事例は、本市の今後の取り組みにおいて、大変参考になるものであった。
2 ごみの減量・リサイクルの取り組みについて(大阪府堺市)
堺市では、平成28年3月に「第3次堺市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画」を制定し、市民・事業者など、ごみにかかわる多様な主体との連携・協働のもと様々なごみ減量化・リサイクル施策に取り組むとともに、進捗状況の点検と評価を毎年度実施し、市民意識の醸成や問題点の確認・修正に役立てている。
計画の基本理念の一つである「4Rのさらなる推進」においては、一般的に言われている3Rに加え、ごみになる物を発生源から断つ「Refuse(ことわろう)」の考え方を第一に掲げており、特に、使い捨てプラスチックについては、「プラスチックフリーチャレンジ」を推進し、市民や事業者を巻き込み、市全体で削減に取り組んでいる。
また、生ごみの削減・堆肥化のため実施している取り組みである「生きごみさん」では、コンポストの購入助成とは異なり、講習会や情報交換会を実施し、コツの指導や疑問の解消をサポートするなど、利用拡大に配慮した展開を推進している。
ごみの減量・リサイクルに向けて、幅広い施策を実施している堺市の取り組みは、本市にとって、大変参考になるものであった。
3 小田原市観光戦略ビジョンについて(神奈川県小田原市)
小田原市では、平成28年3月に「小田原市観光戦略ビジョン」を策定し、全国的に知名度の高い小田原城を間口とした市内の観光スポットを回遊する仕組みづくりや、宿泊施設を初めとした観光インフラの整備などの各種施策を進めている。
策定に当たっては、地域の団体や民間企業など広域的なメンバーで構成された小田原市観光戦略ビジョン策定会議を設置しており、幅広い立場からの意見交換により、市の観光施策の方向性や目標を明確にし、その期間については官民で合意した目標に向けて、着実に実現できる期間を逆算し、設定していた。
また、ビジョンにあわせて設置した地域DMOでは、マーケティングの強化や新たな観光コンテンツ・イベントの開発などの各種事業を推進しており、その運営については、市からの直接的な支援ではなく、黒字施設である小田原城の天守閣の指定管理者にすることで財源を確保するなどの工夫が見られた。
都心や首都圏の主要都市からのアクセスや周辺観光地の入り口となる立地など、本市と共通する点が多い小田原市の取り組みは、本市の観光振興にとって大変参考になるものであった。
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