厚生常任委員会委員長報告(6月30日)
厚生常任委員会に付託されました案件につきまして、審査の経過と結果を報告いたします。
最初に、議案第82号「平成28年度宇都宮市一般会計補正予算(第1号)」のうち、本委員会に関係する部分についてでありますが、この議案は、歳出第15款民生費におきまして、民間保育所等における保育業務支援システムの導入に対する助成事業の実施に伴い、私立保育園費を追加計上しようとするものであります。
この議案につきましては、「今回、補助事業として新たに実施する保育業務支援システムの導入により、保育士の事務負担軽減に、どの程度の効果が見込めるのか」との質疑に対し、「保育士による指導台帳や保育日誌などの作成にかかる、1日あたり1時間30分程度の事務時間について、30分から1時間程度の削減が見込まれるところであり、事務負担の軽減により保育の質の向上を図ろうとするものである」との説明がありました。
次に、議案第85号「宇都宮市コミュニティセンター条例及び宇都宮市生涯学習センター条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、老朽化した上河内地域自治センターの改修に合わせ、まちづくりと人づくりを併せて推進するため、同センターと上河内生涯学習センターを一体的に整備するとともに、地域の特性を生かした市民主体のまちづくりを推進するため、上河内地域自治センターに新たにコミュニティセンター機能を付加しようとするものであります。
次に、議案第86号「宇都宮市手数料条例の一部改正」についてでありますが、この議案は、個人番号カードを利用してコンビニエンスストア等に設置されているキオスク端末により、印鑑登録証明書等を交付するサービスを開始するため、当該サービスによる証明書等の交付手数料を規定しようとするものであります。
以上の議案3件は、全会一致で原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第87号「宇都宮市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正」についてでありますが、この議案は、国の幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準等の一部改正により、幼保連携型認定こども園、小規模保育事業所A型、保育所型事業所内保育事業所及び保育所における保育教諭及び保育士の要件について特例が設けられたこと等を踏まえ、同様の特例の整備等をしようとするものであります。
この議案につきましては、「現在、保育士の確保が大変な状況にあることは理解できるが、保育問題を解決するためには、さらなる規制緩和ではなく、国に、施設の整備や、正規の保育士の確保を求めることが重要であることから、この議案には、賛成できない。」との意見がありましたが、「弾力化の実施は、効果の高い施策である」との意見が多く、起立採決の結果、原案のとおり可決いたしました。
次に、陳情第21号「『宇都宮市介護事業計画にっこり安心プラン』は、安心プランではないので名前にふさわしい計画に見直すことを求める陳情」についてでありますが、その趣旨は、「本市では、施設への入居を希望しても多くの人が、何年も待っているのが現実である。ついては、宇都宮市介護事業計画にっこり安心プランを名前にふさわしい介護事業計画に見直し、特別養護老人ホーム建築数を増やすよう陳情する」というものであります。
この陳情につきましては、「『にっこり安心プラン』を含め、施設整備計画数が、現在のニーズに対して少ないと思うことから、現状に即した数値目標へと見直すべきである。現在の社会ニーズなどを十分に調査した上で判断したいことから、継続審査としたい」との意見もありましたが、「本市の介護保険事業計画は、真に入所が必要と判断される方が、適切な施設に入所できるよう、国や県の指針を踏まえて、必要となる施設の整備数を見込んだものとなっているほか、入所の必要性が高い方への対応にも取り組んでいる。本市の計画は、国や県の指針とも整合性が保たれており、適切であることから、この陳情は不採択としたい」などの意見が多く、継続審査を求める意見が退けられた後、起立採決の結果、不採択と決定いたしました。
これをもちまして、厚生常任委員会委員長報告を終わります。
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