平成30年度 視察概要

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ページID1029857  更新日 令和6年3月8日

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平成30年度 視察概要

視察の様子H30
視察の様子(岡山市)

1 視察日  平成30年7月17日、18日、19日
2 視察先  岡山県岡山市  岡山市交通基本計画について
        岐阜県岐阜市  地域公共交通の取り組みについて
        愛知県春日井市 先導的モビリティに関する取り組みについて
3 参加者  内藤良弘、駒場昭夫、黒子英明、福田智恵、今井政範、
        高橋美幸、福田久美子、熊本和夫

総務常任委員会委員長 内藤 良弘

 本委員会においては、「岡山市交通基本計画」「地域公共交通の取り組み」「先導的モビリティに関する取り組み」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

1 岡山市交通基本計画について(岡山県岡山市)
 岡山市は、2017年に策定した岡山市第六次総合計画にて「コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくり」を都市づくりの基本方向として位置づけ、「安全で快適な交通ネットワークをつくる」「歩いて楽しい都心空間に変える」など、4つの目標を設定し、交通体系の将来像や、実現化方策と実施プログラムを具体的な計画として示している。
都心への自動車流入を抑制し、交通空間を歩行者、自転車、公共交通中心の空間に再編するトラフィックゾーンシステムの構築では、対象の区域内で実際に歩行者天国を実施し、イベントを兼ねた実証実験を行うなど、目指すべき将来像に向けた具体的な取り組みを行っている。
また、地域内交通については、事業主体を地域の病院や社会福祉法人、NPO法人等に依頼するなど、交通政策の枠を超えた可能性を感じる取り組みとなっている。
岡山市の交通環境は本市と共通する部分が多いこともあり、課題や現状、将来像が明確にされている本計画は、今後の本市の交通政策を考える上で非常に参考となるものであった。

2 地域公共交通の取り組みについて(岐阜県岐阜市)
 岐阜市では、「公共交通を軸に都市機能が集積した歩いて出かけられるまち」を目指し、平成26年度に岐阜市地域公共交通網形成計画を策定し、JR岐阜駅を中心とするバス路線の再編や市民協働のコミュニティバスの導入など、バスを中心とした公共交通網の構築を進めている。
バス路線の再編では、バスレーンやPTPS(公共車両優先システム)などを活用し定時性と速達性を高め、輸送力にも優れるBRTの導入やバス路線への統一された行き先番号の設定による利便性の向上など、ハード、ソフトの両面からサービス水準の向上に向けた取り組みがなされている。
コミュニティバスの導入では、運賃やルート、ダイヤの決定などを地域の運営協議会が行っており、運営の赤字部分は市が負担しているが、地域に明確な収入目標を課すことで、地域が自ら利用者の増や広告費の獲得などに取り組むなど、高い当事者意識と経営感覚を持たせることに成功している。
本市の取り組みと手法の違いはあるものの、高いサービス水準と将来への持続性を両立させている岐阜市の取り組みは非常に参考となるものであった。

3 先導的モビリティに関する取り組みについて(愛知県春日井市)
 高蔵寺ニュータウンは、昭和43年に入居が開始された大規模ニュータウンであり、ピーク時の人口は5万人を超えていたが、近年は市内の平均と比較しても少子高齢化、人口減少が進んでいる。
これを受けて、春日井市では、平成28年3月に高蔵寺リ・ニュータウン計画を策定しさまざまな施策に取り組んでおり、その中でも交通については、高齢者を初めとした全ての住民の外出機会の増加や坂道などの地形的ハンディの克服、子育て世代の定住促進などを図るため、県や、県内に本社を有する大手自動車メーカー、大学などと積極的に連携し、自動走行のデマンド交通システムや1人乗りのパーソナルモビリティなどの新たな交通手段の確保に向け、各種実証実験を実施している。
本市においても、少子高齢化、人口減少が見込まれる中、地域内の末端交通の整備や交通を担う運転手不足への対応が課題となってくることから、春日井市の先進的な取り組みは非常に参考となるものであった。

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