令和6年度 視察概要
令和6年度 視察概要

1 視察日 令和6年7月8日、9日、10日
2 視察先 大阪府八尾市 「地区防災計画」策定の支援について
富山県高岡市 高岡市共創の指針について
神奈川県秦野市 秦野市総合防災情報システムについて
3 参加者 矢古宇芳一、駒場昭夫、佐藤恭子、手塚泉、大久保順也、菅原一浩、保坂栄次
4 視察結果
本委員会においては、「「地区防災計画」策定の支援」「高岡市共創の指針」「秦野市総合防災情報システム」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。
総務常任委員会委員長 矢古宇 芳一
1 「地区防災計画」策定の支援について(大阪府八尾市)
八尾市では、地震や水害などの自然災害に備え、小学校区単位での防災計画の策定を進めている。
そのような中、災害リスクの違いに応じた防災計画の作成支援のため、大学教授や気象予報士など地域防災力の向上に関する専門的知識や経験を有する者に策定支援を依頼する「地区防災計画作成支援アドバイザー」の派遣制度や、行政職員による防災講演会を実施、策定支援動画を公式YouTubeで配信するなど、地域の自主防災意識を高め、自発的な地区防災計画が策定できるよう、地区毎にきめ細かく支援に取り組んでいる。
八尾市では防災計画の未着手地区に対する積極的な支援の働きかけをはじめ、担い手不足の課題解消に向けた取組も行うなど、本市にとって、大いに参考となるものであった。
また、計画を策定して終わりではなく、防災訓練による実効性や効果の確認と完成した地区防災計画のブラシュアップを継続的に行うことが、最も重要なことであるとの説明もあり、本市の地域防災計画の策定にも参考となる視察であった。
2 高岡市共創の指針について(富山県高岡市)
高岡市では、一歩進んだ「共創」の取り組みによる「市民が主体的なまちづくり」を推進するため、共創の基本的な方針となる「高岡市共創の指針」を策定している。
「協働」を基本としながら、目標設定の段階から、市民・団体・企業・大学・地域・行政等が連携することにより、地域課題の解決や新たなまちの魅力を共に創り上げていく先進的な共創のまちづくり事例である。
共創支援事業の取組として、市民活動に関する情報を団体が自ら発信するための「サポナビたかおか」のサイト運営により、団体間の交流の促進や活動の活発化を促している。
また、地域課題を解決するための活動を支援する補助制度「市民共創チャレンジ事業」や、地元中小企業が地域課題を解決するようなビジネスプランの創出に向けて「共創ビジネス研究所」を推進している。
全庁的に共創の取組が進むように、庁内職員に対しても意識改革として職員向けの研修会なども行っており、高岡市の共創の方針や先進的な取組事例は、本市の共創のまちづくりの推進に向けて参考となる視察であった。
3 秦野市総合防災情報システムについて(神奈川県秦野市)
秦野市では、南部直下地震をはじめ、南海トラフ地震、浸水害や土砂災害、火山噴火などの大規模災害の発生が危惧されている。
そうしたことから、災害が発生したとき、市民が主体的に避難行動をとれるよう、災害に関する様々な情報を、パソコンやスマートフォンでリアルタイムに確認できる「総合防災情報システム」を導入している。
システムは秦野市のホームページから見ることができ、GPS機能を使うことにより、自分が住んでいる地域の災害情報をいち早く把握することができる。
また、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などの情報はもとより、避難所の開設状況や避難者の混雑状況、設置されているカメラにより河川の状況なども確認できるようになっており、現地状況を見える化した先進的なシステムとなっている。
様々な災害情報を一つの画面で把握できることや、今自分がいる場所の情報を素早く入手できること、備蓄品の数や賞味期限の管理などもできることから、市の自主防災活動の推進に向けて、参考となる視察であり、システムの導入についても委員会で検討したい。
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