令和7年度 視察概要
令和7年度 視察概要

1 視察日 令和7年7月9日、10日、11日
2 視察先 福岡県福岡市 「福岡市認知症フレンドリーセンター」における事業について
兵庫県明石市 認知症あんしんプロジェクトについて
東京都世田谷区 梅ヶ丘拠点運営事業について
3 参加者 若林芽育、大久保順也、石川京樹、小室かな子、成島隆裕、内藤良弘、駒場昭夫、今井政範、熊本和夫
4 視察結果
本委員会においては、「「福岡市認知症フレンドリーセンター」における事業」「認知症あんしんプロジェクト」「梅ヶ丘拠点運営事業」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。
厚生常任委員会委員長 若林 芽育
1 「福岡市認知症フレンドリーセンター」における事業について(福岡県福岡市)
福岡市は、認知症になっても自分らしく安心して暮らせる社会の実現を目指し、2018年に「認知症フレンドリープロジェクト」を、2023年には「福岡市認知症フレンドリーセンター」をスタートさせた。このセンターは、単なる相談窓口にとどまらず、当事者、家族、地域住民、企業など多様な主体が関わり、学び、支え合う拠点として機能している。
具体的な取組として、コミュニケーション技法「ユマニチュード」の推進や認知症にやさしいデザインの導入(ARによる視覚体験を含む)、若年性認知症コーディネーターの配置、「オレンジ人材バンク」を通じた有償ボランティアの機会提供、企業との連携による商品開発(オレンジパートナーズ)など多岐にわたる。
本市においても、独自の地域性を加味したデザインの発案、ARによる疑似体験や、認知症にやさしいデザインの導入、イベントでの体験機会の創出、「ユマニチュード」の普及、当事者が主体的に活躍できる場づくりや市民、企業、行政が一体となった地域共生の取組、誰もが利用しやすい施設設計など、参考とするべき点が多い視察であった。
2 認知症あんしんプロジェクトについて(兵庫県明石市)
明石市では、「認知症になっても安心して暮らせるまち」の実現に向け、早期発見・早期対応を基本に、家族や生活を支えるきめ細かな取組が充実している。2020年10月には「認知症あんしんプロジェクト」を開始し、2022年4月には「認知症あんしんまちづくり条例」を制定した。
「本人の尊厳確保」「家族負担の軽減」「地域の理解促進」の3つを柱とし、具体的な取組として、独自のチェックシート「あかしオレンジチェックシート」による自己診断促進や初期集中支援チームによる訪問などのほか、プロフィールやあんしんチケット等のサポート券を含む「オレンジ手帳」の配布など、手厚い支援事業を展開している。
段階的な育成制度がある「オレンジサポーター制度」や企業、店舗等との「協力事業所」登録制度、多職種連携による「認知症あんしんネットワーク会議」を通じて地域での支え合いを推進している。
本市においても、明石市の先進事例を参考に認知症サポーターの養成や、手帳やチケットといった具体的かつ分かりやすいツールを通じた支援など、参考とするべき点が多い視察であった。
3 梅ヶ丘拠点運営事業について(東京都世田谷区)
世田谷区の梅ヶ丘拠点「うめとぴあ」は、人口約94万人を擁する区において、地域共生社会の実現を目指す総合的な保健、医療、福祉の拠点であり、保健センターや初期救急診療所、休日夜間薬局、リハビリセンターなど多様な機能を集積し連携する総合的なプラザである。
特徴は、各機能の連携による利便性向上や「認知症とともに生きる希望条例」の制定、行政窓口や地域包括支援センター、社会福祉協議会、児童館の連携による包括ケアの推進、さらに機関誌発行、講演会や研修会、相談会、交流会の開催、小学校での啓発授業、当事者の声を反映したガイドブック作成など、多様な啓発活動が挙げられる。
本市においても、関係機関の集約活用、条例制定による認知症への関心喚起、相談支援体制の強化や包括的窓口設置、医療と福祉をつなぐハブ機能の明確化、交流の場や当事者が活躍できる環境整備などは、今後さらに取組を進めるべき重要なテーマであり、拠点機能を中心とした多面的支援体制の構築の事例として参考となる視察であった。
このページに関するお問い合わせ
議会事務局 議事課
電話番号:028-632-2608 ファクス:028-632-2613
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。