令和6年度 視察概要

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ページID1036920  更新日 令和6年11月6日

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令和6年度 視察概要

視察の様子(京都市)です。
視察の様子(京都市)

1 視察日  7月16日、17日、18日
2 視察先  京都府京都市  不登校特例校(洛風中学校、洛友中学校)について
                    ふれあいの杜等ゆとりある学習環境の整備について
         滋賀県草津市  草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金について
         愛知県大府市  フリースクール等授業料補助金について
                    教育支援センター「レインボーハウス」の取組について
3 参加者  成島隆裕、山崎昌子、石川京樹、小倉久美、平松明夫、篠崎圭一、福田久美子、熊本和夫
4 視察結果
 本委員会においては、「不登校特例校(洛風中学校、洛友中学校)」「ふれあいの杜等ゆとりある学習環境の整備」「草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金」「フリースクール等授業料補助金」「教育支援センター「レインボーハウス」の取組」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

子ども教育常任委員会 委員長 成島 隆裕

1 不登校特例校(洛風中学校、洛友中学校)について
   ふれあいの杜等ゆとりある学習環境の整備について(京都府京都市)
 京都市では、全国的に小中学校の不登校児童生徒が増えている中、安心して学べる環境整備として、京都市子ども相談総合センターの設置や、学びの多様化学校・教育支援センターの設置などを行ってきた。
 中でも不登校特例校(洛風中学校)は、自立に向けた新たな形の「学び」と「育ち」の場となる学校として、不登校を経験した生徒の学習支援のために開校し、これまでの教科の枠を超えた新たな教科・時間を設けて柔軟に対応している。
 学年を越えた学級活動や体験学習などを通し、仲間とともに成長できる工夫や、一人一人に向き合い目が行き届くよう体制を整えているところが特色であった。学習面においても細やかに配慮され、年間770単位時間に設定するなど、無理なく学習できるような工夫がされている。
 また、開校20年の歴史において、卒業生の中には教員として社会で活躍している人もいるなど、社会的自立のできる生徒の育成を実現している。
 個々に合わせた支援を行うことで、不登校を経験した生徒が社会的自立に向けたサポートを行う取組は、本市にとって非常に参考となるものであった。

2 草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金について(滋賀県草津市)
 草津市では、令和3年度に小中学校の不登校児童生徒数が国・県の水準を上回ったことを地域的課題とし、子どもの引きこもりを防ぎ、社会的自立を図ることや、不登校児童生徒の保護者の経済的負担を軽減することを目的に、草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金を令和3年9月より実施している。
 不登校の児童生徒はもちろん、不登校の児童生徒を抱える保護者にとって精神的・経済的な負担の軽減につながっており、フリースクールを利用した児童生徒からは、人と少し話せるようになった、保護者からは、フリースクールで学ぶことを市や教育委員会に認めてもらえていると感じたなど、成果も出てきている。
 また、制度を早く知りたかったなどの保護者からの声もあったとのことから、パンフレットを作成し全学校に配布するなど、適切な情報提供に努めている。
 不登校支援の充実につなげるためには、学校と教育委員会だけでなく、民間フリースクールとの連携を図ることも必要であり、今後、不登校支援を考えていく上での考え方の一つとして、本市にとって非常に参考となるものであった。

3 フリースクール等授業料補助金について
   教育支援センター「レインボーハウス」の取組について(愛知県大府市)
 大府市では、「おおぶレインボープラン」を定め、欠席児童生徒への7色の支援を行い、「登校という結果のみを目標とするのではなく、こどもが自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立すること」を目標とし、一人ひとりに寄り添い支援することを目指し取り組んでいる。
 学校外における居場所の充実として、民間フリースクールなどの関係機関と緊密な連携を図ることにとどまらず、教育支援センター「レインボーハウス」での学校復帰・社会参加支援、民間フリースクール等の授業料の半額補助(1か月あたり上限2万円)などを行っており、長期欠席傾向にある児童生徒に合わせた教育を選択できるよう取組を行っている。
 また、子どもが自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立をさせることを重視していることに共感する地域や医療機関などの様々な機関との連携や、総合的な支援体制により、学校にとらわれない選択肢の充実につながっている。
 児童生徒や保護者への精神的・経済的な支援の充実は、不登校支援・対策として、本市にとって非常に参考となるものであった。

・フリースクール:不登校の子どもに対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設
 

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