令和5年度 視察概要

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ページID1033404  更新日 令和6年3月8日

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令和5年度 視察概要

視察の様子(建設)
視察の様子(姫路市)

1 視察日 10月11日、12日、13日

2 視察先 福井県福井市 福井駅西口駅前広場について
       兵庫県姫路市 JR姫路駅駅前広場の整備について
       岐阜県岐阜市 岐阜駅北口駅前広場について

3 参加者 菅原一浩、成島隆裕、石川京樹、若林芽育、岡本源二郎、平松明夫、
       久保井永三、郷間康久、熊本和夫

4 視察結果
 本委員会においては、「福井駅西口駅前広場」「JR姫路駅駅前広場の整備」「岐阜駅北口駅前広場」について、先進都市の事例を学び、本市の参考とするため、行政視察を行った。

建設常任委員会委員長 菅原 一浩

1 福井駅西口駅前広場について(福井県福井市)
 福井市では、北陸新幹線開業に合わせて福井駅周辺の整備を実施、駅周辺の連続立体交差事業を進めるとともに、路面電車電停などを駅前広場に集約し駅の交通拠点化を実現した。
 駅前空間にゆとりある歩行者空間を確保するため、道路と歩道の明確な区分や十分なベンチなどを設置するとともに、タクシーの待機場と乗降場を分けるなどの対応も行っている。
 また、透明パネルを使用し屋根つき広場「ハピテラス」などを整備した。天候に左右されないイベントスペースを確保することにより、にぎわいの創出にもつながっている。
 さらには、分かりやすいバスの路線案内や恐竜を活用したプロモーションの展開など様々なおもてなしの工夫も行っている。
 本市としても、駅前空間のゆとりある歩行者空間の確保や、天候にも配慮した施設整備の視点、市民や来訪者の目線に立った工夫などは、今後の宇都宮駅周辺の開発を検討するに当たり大いに参考となるものであった。

2 JR姫路駅駅前広場の整備について(兵庫県姫路市)
 姫路市では、姫路城という国際文化遺産のある強みを生かした駅前の整備を実施した。駅北口にそびえる姫路城への導線を常に意識しており、来訪者の期待感と歴史的価値を一気に高めてくれる。
 交通網に関しては、バス、タクシープールを造り、乗車直前に駅前広場に向かうショットガン方式を採用、荷さばき場所の統一化も図り、車の流入を防ぐことで歩行者空間を確保している。なお、整備事業は、警察やバス、タクシーなどの関係機関、利害関係者との連携を密に図りながら進められた。
 また、オープンやクローズドの地下広場、2階の展望広場(キャッスルビュー)など多層化された広場の活用と連絡デッキの連結など、人のスムーズな流れと小休憩もできる、調和の取れた環境を創出している。
 本市としても、強みを生かすという視点や歩行者空間確保の手法・進め方、快適な駅前空間の創出の視点などウォーカブルなまちづくりを進める上で参考にするべきところが沢山あった。

3 岐阜駅北口駅前広場について(岐阜県岐阜市)
 JR岐阜駅は、屋根つきのペデストリアンデッキ(歩行者専用道)や多機能パブリックスペースが多く配置されるなど、状況に左右されずに移動や待ち合わせができる工夫がされており、市民の憩いの場となっている。整備に当たっては、金色の信長像や鵜飼舟をモチーフにしたベンチ、岐阜蝶をデザインした照明など、岐阜市のオリジナリティーが大切にされながら進められた。
 また、バスの方面別に色と番号で識別され、アルファベットも活用するなど、初めて利用する人にも分かりやすい工夫がされていた。
 なお、駅周辺の高層ビル開発も活発に行っており、今後、34階建てのツインタワーを建設し、住宅や商業施設、最先端の業務施設を整備していく。
 本市としても、独自の魅力や特徴など本市らしさを生かしたにぎわい空間の演出や、初めて利用する人にも分かりやすい工夫は、本市のウォーカブルなまちづくりをより魅力的なものとして検討する上で参考となるものであった。

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