議会ICT推進プロジェクトチーム
視察概要
1 視察日 令和4年7月14日、15日
2 視察先 埼玉県久喜市 議会ICT化の取組について
千葉県柏市 議会ICT化の取組について
3 参加者 馬上剛、小平美智雄、原千鶴、今野哲也、保坂栄次、遠藤信一、村田雅彦
(注意)今野議員は14日のみ
4 視察結果
本プロジェクトチームにおいては、議場内のICT化の検討に資するため、先進都市の実施状況等について行政視察を行った。
議会ICT推進プロジェクトチーム リーダー 馬上 剛
1 議会ICT化の取組について(埼玉県久喜市)
久喜市では、ICT化の取組として、タブレットを導入しているほか、議場におけるWi-Fi環境や電子表決システムの整備、本会議のインターネット中継や質問の経過時間、電子表決結果を表示するためのモニター等機器一式の導入を行っている。
電子表決システムについては、令和元年の定例会において試行を行い、その後の実証実験期間を経て、令和4年4月から正式運用を開始している。なお、その導入に当たっては、本市でも採用している「Side Books」に搭載されている機能を活用することとしたため、議員が各自のタブレットを利用して採決に参加できることになり、議場設備の大きな改修を必要としなかったという点が参考になった。
また、その導入効果については、賛否が拮抗した場合でも正確で速やかな可否の判断が可能となったことや、肉体的に起立が困難な場合でも採決の参加が容易であるなどの利点があったとのことであったが、一方の課題として、故障時には代替端末が必要なことや、システム障がいが発生した際のスピーディーな対応が必要であるなどの点が参考になった。
モニターについては、議場に複数設置されており、その数や設置位置など、導入を検討するに当たり参考となる部分があった。
2 議会ICT化の取組について(千葉県柏市)
柏市では、議会のICT化を進めるに当たり、タブレット導入のほか、議場におけるWi-Fi環境の整備や電子採決システム、モニター、スクリーンの導入など久喜市と同様の取組を行うほか、一般質問や質疑の際にモニター等に資料を投影できるよう、演壇席への書画カメラの設置や事務局のパソコンに事前に準備をした資料の投影が行えるシステムの導入を行っている。なお、これら一連のシステム等の導入を進める中で、平成22年導入の旧議場システムの不具合解消やカメラ映像の画質向上のため、平成30年に議場システムの改修を行っており、その際に併せて各議員席に備え付けのボタンを押下する方式の電子採決システムを導入している。
モニター、スクリーンへの資料の掲示を可能としたことについては、質疑の内容を発言のみならず、写真等で視覚的に示すことで、より分かりやすい説明ができるようになった結果、多くの議員が活用しているとのことである。ただし、掲示資料については、議場内に加え、インターネット中継などを通して多くの人の目に触れるため、著作権等の取扱いについて十分留意する必要があることから、一定のルールを設けているとのことである。
モニター、スクリーンについては、やはり久喜市と同様、議場に複数設置されているが、特に、議長席の後ろに150インチの巨大なスクリーンを配備しており、その画面の見やすさなどを体験できたことは、今後の検討を進める上で参考になった。
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