第5回 城東地区まちづくり懇談会 開催結果
開催日時:平成17年8月23日(火曜日)午後7時から午後9時
開催場所:城東地域コミュニティセンター
参加人数:39名
- 提言
提言1 地区内環境美化の推進について
提言2 ごみの減量化について - 自由討議
1.防犯灯の設置について
2.道路の補修について
3.平成通りの除草について
4.江川の管理用道路について
5.区画整理について(1)
6.区画整理について(2)
7.私道の寄付について
8.クーラーの設置について
提言1 地区内環境美化の推進について
1 テーマについての現状と課題
城東地区内には、数本の河川が流れているが、いずれも川底には泥が溜まり、雑草が生い茂っている。
区画整理が終わったところでは、側溝に泥が溜まり、雨水の流れを止めている。
栃木国体の時(1980年)に埋設した下水道管からは、どこでも毎年、梅雨時から夏を過ぎるまで、悪臭が漂う現状である。
また、昨年開通した今泉川田線の中央分離帯に雑草が茂り、景観が著しく損なわれている。
ゴミの投げ捨ても多く、これも景観を損なう原因の一つと思われる。
2 地域自らできること
ゴミの投げ捨て防止を呼びかけるポスターをフェンス等に貼ったり、回覧板や地域の広報紙を通して周知・啓発をするなど、住民の環境美化意識向上に努める。
また、地域内の路側帯の草取り等を市の一斉清掃日に実施するようにする。
3 行政に支援を求めること
- 計画的な河川の除草、土砂の搬出(宿郷2丁目高橋川フェンスの内側、宿郷3丁目奈坪川群馬銀行東側のフェンスの内側、同河川の国土交通省南の平松本町内、神戸製鋼宇都宮寮西側を流れる川)
- 道路側溝の泥の除去
- 下水道の悪臭対策
- 今泉川田線の中央分離帯の除草
以上のことをお願いしたい。
提言に対する市の考え方
【市長】
- 計画的な河川の除草、土砂の搬出について
年1回の除草で対応しているが、要望の4個所については、8月末までに実施する予定である。河底の泥上げは、水量が多い時期は工事に支障をきたすので、少なくなる時期を見て対応したい。 - 道路側溝の泥の除去につい
現地調査し、8月10日に清掃を実施した。今後についてもパトロールを実施していくが、このようなことがあった場合には、連絡していただくようご協力願いたい。 - 下水道の悪臭対策について
悪臭の発生場所は、下水道のマンホール蓋が古い形式の物で通気孔が空いており、その穴から気温の上昇と共に悪臭が外部に漏れ漂うためと思われる。
ご指摘の箇所は8月上旬に交換が終了したが、今後も、古い形式の蓋は順次交換をしていく考えである。 - 今泉川田線の中央分離帯の除草について
今年は7月25日に第1回目が終了し、2回目は10月10日頃から予定しているが、雑草の状態を見ながら実施する。
提言1についての意見交換
- 地域の清掃活動ついて
除草は年に3,4回必要だが、市に任せるのではなく、地元で協力して実施すべきである。既に、路側帯の一部や公園などは自主的に清掃を実施している。しかし、中央分離帯などの清掃は危険が伴うので行政にお願いしたい。
また、ボランティアで清掃活動をしている場合の保険への加入と、自主的に除草した草の処理についても行政にお願いしたい。
【市長】
地域の皆さんでできることは、なるべく地域でやっていただきたいと思う。しかし、危険が伴う場合は、行政の仕事であり責任だと思っているので、ご指摘のとおり進めていきたいと思う。また、地域で自主的に清掃を実施していただいていることについて、あらためて感謝したい。
【市民協働課長】
ボランティア活動をしている際のけがについては、既に、市にはボランティア活動保険というものがあるので、事故に遭ってしまった場合には、活動している団体を通じてご連絡いただければ対応できるかと思う。 - 河川の悪臭について
江川支川については、悪臭が発生しているので対策をしてほしい。
【後日回答】
ご指摘の支川の悪臭の原因は、東部区画整理事業計画区(宇大西地区)域内における公共下水道の未整備による雑排水の流入と、現支川の流量では川幅が広く、流れが停滞していることから発生しているものと考えている。
そのため、今までは土砂浚渫により対応してきたが、今年度に都市基盤河川江川の改修工事も終わることから、現支川の中で、流量に見合った河積形状の検討を行い、悪臭を減少するよう対応したい。
なお、当初予算箇所の執行状況を踏まえ、今年度から順次整備したいと考えている。
提言2 ごみの減量化について
1 テーマについての現状と課題
宇都宮市における焼却ゴミは年間約18万t、ゴミの収集処理費用は年間64億円と言われております。
市民1人当たり1日約1,200gという膨大な量のゴミが排出されている。
豊富な物資、安価な品物、過剰包装などにより、身の回りには、ゴミの増加する要素がいっぱいある。
賢い消費者に変身することを心掛け、自治会として、会員の皆様の理解を得ながら、根気よく長い目でゴミの減量化に取り組むべきだと考える。
2 地域自らできること
- リサイクル推進チーム員の会合を増やし、ゴミの減量化に取り組む。
- レジ袋をもらわない「マイバック運動」を徹底する。
- 地域大型店舗内に容器回収ボックスの設置を依頼する。
- ゴミ減量3R運動を展開する。
- 生ゴミをリサイクルするコンポスト容器の更なるPRと利用を推進する。
- 生ゴミに「紙類」を入れない、出さない。
- ゴミ減量化の取り組みについて、年2回ぐらい効果の評価を行う。
3 行政に支援を求めること
- ゴミの減量化に対する指導を年2回程度、自治会単位で行ってほしい。
- コンポスト容器でできる堆肥をある程度まとめたものを市で回収し、有効利用できるよう検討してほしい。
- 個人情報に関する紙の焼却は市で扱っていないので、市の施設に市民が利用できるシュレッダーを導入してほしい。
- 現在、ゴミ減量化のPR用看板を独自に作成して、ゴミステーションに設置しているが、市で看板を作成してほしい。
提言に対する市の考え方
【市長】
- ごみの減量化に対する指導について
ごみの減量化・資源化については、リサイクル推進員や自治会長などの協力を得ながら進めているところである。
リサイクル推進員には、市が開催する年3回の研修会などを通じて、「ごみ」の現状や問題点、資源とごみの分け方・出し方などの知識を学んでいただき、地域のごみ問題のリーダーとして、ごみステーションの排出マナーの指導や、分別講習会の実施などの意識啓発活動等をお願いしているところである。
自治会単位での分別の講習会については、リサイクル推進員を中心に開催していただくようお願いしたい。要望があれば市の職員を派遣することも可能なので、リサイクル推進員を通じてお問い合わせいただきたい。夜間、土・日曜日の派遣も可能である。
ちなみに、平成16年度には96自治会から要請があり、職員を派遣しているので、積極的にご活用いただきたい。 - コンポスト容器で出来る堆肥の有効利用について
生ごみの減量化・資源化を進めるため、コンポスト容器及び機械式生ごみ処理機を購入した方にその購入費の一部を補助しており、多くの方にご利用いただいている。
補助制度は、各家庭において出る生ごみを資源化し、利用してもらう家庭内での循環を基本としている。
各家庭で堆肥が利用できない場合には、地域での利用をお願いしたいが、地域での利用がどのようにすれば進むのか、市としても検討していく。 - 公共施設等へのシュレッダー導入について
本市においては、「新聞・チラシ」「段ボール」「雑誌その他紙類」を資源物として収集し、製紙工場での溶解工程を経て、資源化されている。
どうしても個人情報がもれることが心配な場合は、各家庭での対応をお願いしたい。 - ごみ減量化のPR看板の作成について
城東地区の自治会の中には、独自に分別の徹底を呼びかける看板を作成するなどの取り組みを活発に行なっていただいており感謝する。
市においては、ごみの排出マナーや減量化・資源化を進める意識啓発を行なっており、自治会を通じて全戸配布した「資源とごみの分け方・出し方 保存版」の作成や、重点的に取り組んで欲しい4つのポイントを記載したチラシを各自治会の要望に応じて作成し、各戸配布用としてご活用いただいている。
各自治会で独自に設置するごみステーションの看板については、「リサイクル推進チーム活動補助金」を活用して作成していただきたい。
市としても広報紙やイベントなど、あらゆる機会を通じて減量化・資源化の推進についてPRしていくので、今後とも市民のみなさんのご協力をお願いしたい。
また、「もったいない うつのみや」運動として、市民のみなさんが身近に取り組める3R(ごみを減らす、繰り返し使う、再び資源として利用する)や地球温暖化防止について、7項目を設定して運動を実施していく。 取り組み内容等については、各戸配布用のチラシを自治会長あてに送付したところである。市域全体で運動に取り組んでいきたいと考えているのでご協力をお願いしたい。
提言2についての意見交換
- ごみの減量化と自治会加入促進について
ごみの減量化は自治会を通じてということで、現在、リサイクル推進員を中心に活動をしているが、自治会の加入者は年々減少しており、未加入者に対しては自治会として指導することが困難である。ごみの対策をするのであれば、まずは、市民全員が自治会に加入しなければならないと思う。
【市長】
市の自治会の加入率は現在66%ということで年々減少している。市民協働の社会ということで、行政ができないことは市民の皆さんの協力をいただいて、まちづくりを進めていくことになるが、そこで一番頼りになるのが自治会の皆さんであると思っている。
自治会の加入率を高めることは大きな問題であり、難しい問題でもある。この問題に関しては、他の自治会からもご意見をいただいているので、これから徹底的に取り組んでいきたいと思う。 - ごみ収集の有料化について
ごみの収集を有料化すれば、ごみを減らそうという気持ちになると思うので、市でも導入を検討してみてはどうか。
【市長】
確かに、ごみの収集を有料化することで、ごみの減量化につながったという他の自治体の例があるが、なるべく本市としては安易な道として選択をしたくはない。有料化をせず、市民と行政で力を合わせて減量化をはかっていきたいと思う。 - ごみ分別のPRについて
我が家では不動産業をしているが、賃貸契約の際、ごみ分別の資料を渡して説明をしている。不動産業の方にも協力してもらったらどうか。
【市長】
現在、集合住宅の建築確認申請の際に、建築主の方に自治会加入についてのお願いの文書を配布している。ごみの分別についても、様々な機会を通じてPRできると思うので、アイデアをいただき感謝したい。 - 資源ごみの持去りについて
資源ごみの持去り業者は、最近、収集の当日には現れず、前日の深夜に回収している。何度か見かけているが声をかけると怖いので、情報として提供したい。
【市長】
資源物の持去り対策については、市議会において条例の一部改正を検討しており、9月議会での議決を予定している。 - ポイ捨て条例について
宇都宮のまちはごみが目立っており、市民の自主性に任せるといっても限界を超えていると思う。川崎市で成功したように、ポイ捨て条例を制定して、まずは行政から取り組んでいけば、市民も協力すると思う。
【総合政策部長】
ポイ捨て条例については、かつて県央の3市8町で同時期に制定したが、罰則規定はない。現在、年3回の全市一斉清掃の際に各地域で清掃をしていただいており、行政というよりは、市民の皆さんの協力をいただいてまちをきれいにしていくしかないと思う。
犬の糞についても一緒だが、罰則規定をつくるべきという意見もある。しかし、通報や実効性の問題があるので、どうすればポイ捨てを防止できるのか、環境の部署とも相談していきたいと思っている。
自由討議
1 防犯灯の設置について
区画整理により道路が新しくなったため、防犯等の移設・新設が非常に多くなった。行政が街路灯を歩道に設置しているように、防犯灯も歩道に設置しようと市に相談したが断られてしまった。やむを得ず学校敷地内に建てたが、設置場所の事情により大幅に予算を越えてしまった。市から補助金をもらって設置しているが、全然足りない場合があるので、もう少し補助金を増額してほしい。また、場所によっては歩道に設置してもいいのではないか。
【市長】
安全上の問題から、行政が設置する街路灯についても原則は歩道に設置できない。しかし、それによって暗い場所があってはいけないので、その場合は歩道の角など通行に支障のない場所に設置している。もし、歩道以外に防犯灯を設置する場所がない場合には、市としても検討していきたい。
設置費用の補助については、現在の補助制度の基準で対応していきたい。設置が困難な場所であまりにも費用がかかってしまう場合には、自治会の負担が大きくならないよう行政でも対応していきたい。
【道路維持課長】
歩道の幅の問題があり、狭いところに設置するとすれ違いができなくなり危険である。しかし、設置する場所がない場合は、歩道幅を考慮して、危険性がなければ歩道に設置することも可能だが、電柱に設置することなどでお願いしたい。
2 道路の補修について
市道25号線については、国道123号線から南へ500メートルの区間は路面の凹凸が激しいので補修してほしい。
【道路維持課長】
城東地区の区画整理事業において、平成18年度以降に本格的な舗装工事を実施すると聞いているので、それまでの間は道路維持課で補修したいと思う。
3 平成通りの除草について
平成通りの中央分離帯で、砂田街道の東側にはつつじが植えてあるが、花が咲く頃は雑草が多かった。既に清掃は終了しているが、花が咲く時期を見計らって、来年度はもう少し早い時期に除草を行ってほしい。
また、同じ平成通りの中央分離帯で国道4号線の東側は、地元の方が花を植え、除草もしているが、そこの両脇の広い部分についても除草をお願いしたい。
【市長】
平成通りの中央分離帯の一部は、地元の皆さんが花を植え、きれいに手入れをし、信号待ちのドライバーの目を和ませているので大変感謝をしている。
砂田街道東側については、1回目の除草を8月1日に実施したが、来年度はもう少し早い時期に実施したい。なお、今年度2回目の除草は9月末を予定している。
【道路維持課長】
国道4号線の東側については、地元の方と相談しながら対応したいと思う。
4 江川の管理用道路について
一級河川江川の管理用通路は、当初、県から遊歩道として整備すると聞いた。しかし、実際は道路として整備していることが後で分かり、県から市に引き継がれたということもあって、何度か市の河川課と協議をしてきた。近いうちに開通されると聞いているが、この件に関して説明をいただきたい。
【河川課長】
都市基盤河川江川は一級河川なので、本来、国または県で整備するところであるが、今回の整備は、国・県・市でそれぞれ3分の1ずつ負担をした共同事業である。当初は幅3メートルの管理用道路として、工事完了後は県の管理となることころであったが、地区の生活道路としての機能も兼ねていることから、幅を4メートルにして、市道として一部を管理していくことになった。若干工事が遅れているが、10月の完成を目指している。
5 区画整理について(1)
現在、城東地区では区画整理が実施されているが、私が住んでいる平松西地区では区画整理が一向に進まない。行政が強制的に実施するものではないが、市ではどのように考えているのか伺いたい。
また、区画整理が実施されなかったことで、これまで下水道も整備されなかった。何とかして下水道を整備してほしい。
【総合政策部長】
県で区画整理を実施するということで、東部土地区画整理事業として都市計画決定がされたが、反対意見が強く撤退してしまった。県の撤退後は、都市計画決定を解消せず、組合施行または市施行として、これまで事業区域内の何地区かで区画整理が実施されてきた。
平松西地区の下水道整備については、現在も区画整理の都市計画決定がされていることから、区画整理の中で道路の整備と一緒に行わないと二重投資になってしまうので、これまで整備をしてこなかった。
東部土地区画整理事業区域内で、宇大西地区を含めて区画整理から除外されている4地区については、道路幅や下水道の問題も含め、どういう整備手法がいいのか検討させていただきたい。
6 区画整理について(2)
区画整理を実施したとしても年数がかかるので、例えばセットバック方式で幹線道路を通すなど、手法を変えて整備してもらわないと困る。
【総合政策部長】
都市計画決定がされているので、基本的には区画整理事業の中で整備していくべきである。しかし、住民の同意のほか、整備費や減歩の問題などもあるので実施は難しいと思う。
7 私道の寄付について
私道を所有しており、その道路には2メートルほどの赤道が含まれているが、4メートルに拡幅して市に寄付したいと相談をした。市でも条件があえば受け入れるということであったが、赤道が含まれていることと、道路の先が2メートルぐらいで通り抜けが難しいという点で問題があるようである。皆さんで使っている道路なので、何とか市で受け入れてもらえないだろうか。
【総合政策部長】
道路の受け入れについては、道路の先が行き止まりで通り抜けできないと難しいところがある。
8 クーラーの設置について
城東地域コミュニティセンターはすばらしい建物で、会議を開くにも予約がなかなか取れない状況である。しかし、残念なことに調理室は暑くてどうしようもないので、エアコンの設置をお願いしたい。
【市長】
懇談会が始まる前に調理室を見たが、家庭用のクーラーが設置できればと思っているので、すぐ対応したい。
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