栃木リキュール(二荒町) 原 百合子さん
宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。
誰もが幸せになれるお酒を宇都宮から世界へ発信
4月に発表されたイギリスの酒類国際品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2019」リキュール部門で、100年以上続く老舗ブランドが並ぶ中、出品した4品全てで、銀賞と銅賞を受賞した原さん。なんと、本格的に製造業を始めてわずか5カ月後の出来事でした。
「自信につながりました。何より、契約している農家さんにいい報告ができたのがうれしい」と受賞時を振り返ります。バーテンダーとして働いていた時、カラフルなお酒で悪酔いするお客さんを見て、「純粋に楽しんでもらえるお酒を作りたい」と考え、いろいろな果実酒を作り始めるように。イチゴやナシ、ユズなど、資源の多い栃木県で地産地消に力を入れる原さんは「距離が近いと農家さんの思いも直接汲み取れて、地元の方にも親近感を持ってもらえる。他県の方にも興味を持ってもらえて、いいことがたくさんある」と話し、構想から製造、ブランドデザイン、販売まで一貫して一人で行っています。
「プロのバーテンダーにも使ってもらえるよう、高品質を目指しています。若い人に職場を提供して、地域に貢献したい」と志す原さんのお店には、海外からもお客さんが足を運びます。宇都宮の小さな街工場から注がれる情熱は、やがて世界へ幸せを運んでいきます。
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