新最終処分場(仮称)第2エコパークの整備 施設整備の必要性、建設候補地の選定等(平成26年7月)
本市では、家庭などから出たごみを焼却した後の灰や不燃ごみの残さなどを現在、エコパーク板戸(一般廃棄物最終処分場(板戸町))に埋立てていますが、当施設は、計画どおり平成30年度で満杯になる予定です。
それ以降も本市のごみを安定かつ適正に処理するためには、エコパーク板戸に代わる、新最終処分場(仮称)第2エコパークを整備する必要があります。
このため、本市では、平成24年度から自然環境や地形・地質などの専門家の意見を聴きながら適地調査を実施してまいりましたが、「下横倉町地内」が建設候補地として最も優れているとの結果が得られました。
ここでは、(仮称)第2エコパークの必要性・安全性、施設の概要、建設候補地選定の経緯などをお知らせいたします。
1 ごみ処理の現状
宇都宮市で1年間に出るごみ・資源物は、約19万2千トン(注意1)あります。
それらを清掃センターで処理・資源化した後に出てくる焼却灰など、約2万1千トン(注意2)を現在、エコパーク板戸(板戸町)に埋立て処分しています。
2 (仮称)第2エコパークを整備する必要性
平成16年度から埋立てを開始したエコパーク板戸は、市民の皆さんのごみの減量・資源化への取り組みや地域の皆さんのご理解・ご協力により、計画的な埋立て処分を行っており、当初の計画どおり、平成30年度で満杯になる予定です。
それ以降も、市民の皆さんの快適な生活を確保するためには、エコパーク板戸に代わる、(仮称)第2エコパークを整備する必要があります。
3 施設の概要
市が整備を予定している施設の概要は、次のとおりです。
- 施設の種類
一般廃棄物最終処分場 - 埋立てる物
家庭などから出たごみを処理した後の焼却灰、陶磁器くずなどの不燃残さ など - 面積
5.5ヘクタール以上 - 埋立容量
約29万立方メートル - 埋立期間
15年間
(注意)エコパーク板戸と同様のものを埋め立てします。産業廃棄物などは埋め立てしません。
4 施設の安全性
次のことを基本として、さまざまな安全対策を講じるなど、安全に万全を期した施設を整備します。
- 埋立地に屋根をかけ、焼却灰などの埋め立て物が飛散しないようにするなど、周辺環境に配慮します。
- 埋立地の底に、しゃ水シートを2重に設けるなど、埋立地の水が周辺に漏れ出さないようにします。
- 埋立地から出る水は施設内で処理した後、下水道に放流します。
- 定期的に地下水の水質調査などを実施し、結果を公開します。
5 建設候補地の選定
(仮称)第2エコパークの建設候補地を選定するため、平成24年度から適地調査を実施しました。
- 調査対象地域
広域ごみ処理を行っている宇都宮市と上三川町の全域を対象としました。 - 調査の方法
自然環境や地形・地質など、さまざまな分野の専門家(注意1)の意見を聴きながら建設候補地の選定を以下のとおり進めてきました。 (注意2)
- 1次候補地(候補地の基本的要件を満たす場所)
既存資料による調査
・ 都市計画、環境等の法律・条例の規制
・ 地形勾配、必要面積等
⇒ 60箇所を抽出(平成25年2月) - 2次候補地(候補地として適している場所)
現地確認及び既存資料による調査
・ 水道水源・学校からの距離
・ 地形・地質等の状況
⇒ 60箇所から10箇所に絞り込み(平成25年8月) - 最終候補地(候補地として最も優れた場所)
以下の5つの評価分野の総合評価(点数化、順位付け)
・ 生活環境
・ 自然環境
・ 地形・地質
・ 経済性
・ その他最終処分場の立地に関し配慮すべき事項
⇒ 1箇所に選定(平成26年6月)
(注意1) 専門家の主な分野
- 自然環境(動植物)
- 地形・地質
- 廃棄物処理
- 土木・地盤工学
- 水環境・水処理
- 環境影響評価 等
(注意2) 専門家からは、調査の各段階で意見を聴取しました。さらに、最終候補地の選定に当たっては、専門家による現地踏査を実施しました。
6 建設候補地
総合評価の結果、最も優れている「宇都宮市下横倉町地内」を(仮称)第2エコパークの建設候補地として選定しました。当地内は建設候補地として以下の点で優れています。
- 都市計画、文化財、環境、防災等の法律・条例の規制を受けません。
- ゆるやかな斜面が広がり、必要面積5.5ヘクタール以上確保できます。
- 直近下流側の水道水源から18.5キロメートル離れています。
- 学校、保育所、病院などから500メートル以上離れています。
- 落石、地すべりなどが発生する可能性が低い地形です。
- 候補地を取り囲む森林や地形を生かすことにより、騒音の低減や景観等への配慮をすることができます。
- 候補地周辺における動植物等の保全対策を適切に講じることにより、現状の自然環境を維持することができます。
- 地下水位が低く、地盤が安定しているので、施設の安全性や施工性に優れています。
参考 本市がこれまで整備してきた最終処分場
- 長岡最終処分場(市内長岡町)
・ 埋立期間 昭和58年度から平成16年度
・ 埋立容量 488,217立方メートル
・ 跡地利用 公園として利用 - エコパーク板戸(市内板戸町)
・ 埋立期間 平成16年度から平成30年度(予定)
・ 埋立容量 約355,000立方メートル
・ 跡地利用 未定
(注意)長岡最終処分場、エコパーク板戸の施設概要等については、次の添付ファイルからご確認ください。
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このページに関するお問い合わせ
環境部 廃棄物施設課
電話番号:028-632-2666
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