日本遺産の概要
目的
- 「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の特色ある歴史文化資源をテーマを持って結び付けてストーリー化するとともに、ストーリーを構成する歴史文化資源を地域が主体となって整備・活用し、国内外にその魅力を発信していくことで、観光振興など地域の活性化を図ることを目的としています。
- 国は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、全国100か所程度を日本遺産に認定することを目指しています。
効果
- 日本遺産に認定された当該地域の認知度の向上
- 日本遺産を通じた様々な取組による、地域住民のアイデンティティの再確認
- 地域のブランド化や地方創生の実現
従来の文化財保護制度との違い
- これまでの国・県・市による文化財の指定制度や世界遺産の登録は、いずれも指定・登録する個々の文化財(文化遺産)の価値付けを行い、その保護を担保することを目的としています。
- 一方、日本遺産は、保護のための新たな規制等を設けるものではなく、地域に点在する文化財など歴史文化資源を「面」として活用・発信することにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
審査
- 日本遺産は文化庁が認定しますが、その審査は、外部有識者等で構成される審査委員会において、次のような基準をもとに行われています。
- ストーリーの内容が、地域の際立った歴史的特徴・特色を示すものであるとともに、日本の魅力を十分に伝えるものとなっていること。(観点:興味深さ、斬新さ、訴求力、希少性、地域性)
- 日本遺産という資源を活かした地域づくりの将来像と、実現に向けた具体的な方策(地域活性化策)が適切に示されていること。
- ストーリーの国内外への効果的な発信や、日本遺産を通じた地域活性化策の実施が可能となる体制が整備されていること。
認定状況
平成29年度までに、全国で54件が日本遺産に認定されています。
栃木県内では、足利市が、水戸市・備前市・日田市と共同で「近世日本の教育遺産群 学ぶ心・礼節の本源」のタイトルで認定されています。
- 平成27年度 18件
- 平成28年度 19件
- 平成29年度 17件(申請件数は79件)
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