救急事故を未然に防ぎましょう
救急事故防止とは
救急車で搬送されるような事故を未然に防ぐために日ごろから気を付けるポイントを知り、意識して行動することを「救急事故防止」といいます。
病気や交通事故を除いた一般的なケガ(一般負傷)による搬送者数は、高齢者(65歳以上)のかたが約7割を占めております。高齢者のケガの原因は、転倒が多く、大きなケガにつながるリスクがあり、環境を整理整頓するなど、少しの注意で事故を未然に防げるものがあります。
「救急事故防止」の実践は、ご自身や大切な家族が安全、安心、そして健やかな生活を送ることにつながるとともに、事故を未然に防ぐことで救急出場件数の低減にもつながり、救急車が迅速に現場に駆けつけるためにも重要です。
事故の原因を知り、対策をしましょう
(1)転倒(段差、玄関、廊下など)
・段差につまずかないよう気をつけましょう。
・転倒を防ぐために整理整頓を心がけましょう。
・階段、浴室など滑り止め対策をしましょう。
(2)転落(階段、ベッド、脚立、椅子など)
・階段などには手すりを配置しましょう。
・ベッドにも転落防止の柵をつけましょう。
・脚立などを使用して作業をする時は補助者に支えてもらいましょう。
(3)窒息(食べ物、薬等の包装など)
・細かく調理。ゆっくりよく噛むことで窒息予防
・お茶などの水分を取りながら食事をしましょう。
詳しくは、発生頻度の高い事故事例と予防対策がまとめられた総務省消防庁が作成したリーフレットをご参考にしてください。
熱中症に注意しましょう
熱中症とは
熱中症は、気温が高いことなどで、身体の中の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体の調整機能が正常に働かなくなることによって引き起こされます。
このような体温の調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもり、体温が異常に上昇すること熱中症は起こります。
重症化すると死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で防ぐことができます。
どのような時になってしまうか
- 湿度が高いとき
気温が低くても、湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなり、熱中症への危険が高くなります。例えば、気温が25度以下でも、湿度が80%以上ある時は注意が必要です。 - 日差しが強いとき
晴れた日は、直射日光や地面からの照り返しが熱中症の危険を高めます。大人に比べて地面近くにいる小児やペットは、照り返しにより特に高温にさらされる危険があるので注意が必要です。照り返しはコンクリートやアスファルトでは強く、芝生や土では弱くなります。 - 風が弱いとき
風が弱い時は、汗をかいても体にまとわりついて蒸発しにくくなり、体温を下げる効果を弱めてしまいます。熱が体にこもりやすくなるので危険です。 - 「暑さ指数」が高いとき
「暑さ指数」とは、気温と湿度と輻射熱を組み合わせた指標で、専門的にはWBGT(湿球黒球温度)と呼ばれるものです。「暑さ指数」は、気温だけよりも熱中症発生の目安となります。熱中症の予防情報はこの暑さ指数をもとにしたものです。
特に注意が必要な人
- 高齢者
- 小児
- 脱水状態の人
- 体調不良の人
- 運動不足の人
- 肥満の人
- 暑さに慣れていない人
熱中症が疑われる時の応急処置
暑い季節には、熱中症で救急搬送される方が増加する傾向にあります。
皆さんそれぞれが熱中症にならないよう心掛けて頂くのはもちろん、もしもの時に備えた、応急手当について広く知って頂きたいため、宇都宮市消防局の救急救命士たちが、熱中症の応急手当について解説します。
- 風通しのよい日陰や涼しい場所に避難させる
- 衣服をゆるめて身体を楽にし、皮膚に水をかけて、うちわであおぐことで体を冷やす。冷たいタオルや氷などがあれば、太い血管のあるわきの下や首筋、足の付け根などを冷やす。
- 水分を自力で摂取できる場合は、水分・塩分を補給する。ただし、意識がないときは口からの水分補給は行わないこと。自力で水分摂取ができない場合は、症状が軽そうに見えても、速やかに医療機関を受診する。
- 意識がない場合や症状が改善しない場合は、医療機関に搬送する。 (患者をひとりにせず、必ず付き添いを付ける。)
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