【豊郷地区ローズタウン自治会】デジタルを活用して 効率的で楽しい自治会活動を目指す
- 導入団体名 豊郷地区ローズタウン自治会
- 団体規模 自治会加入数約192世帯
- デジタル活用概要 スマホアプリ「BAND」を活用し、豊郷地区ローズタウン自治会における住民同士のコミュニケーションや地域情報の発信・共有
- 取り組み開始時期 令和元年10月~
導入のきっかけ(背景)
「BAND」を活用して地域の活性化を目指す
令和元年4月、デジタルを活用して地域の活性化に貢献できないかと、中嶋氏、石原氏、片柳氏により有志の集まりである「ネットワーク会」が発足した。
デジタル技術を活用した地域の活性化に向け、他自治会での事例収集や自治会活動に有効なアプリについて調査するなどの活動を重ね、そこで「BAND」というサービスを知った。
令和2年7月に活動の公益性が自治会内で認められ、自治会公認のクラブとなり令和3年4月から自治会執行部メンバーと共同し「BAND」の運用を開始した。
導入に至るまでの課題と進め方
公共的な通信環境の確保と伴走的支援
ローズタウン自治会は高齢世帯が多く、それぞれの自宅におけるネット回線などの設備にばらつきがあり、「BAND」の導入に向けては公共的な通信設備(環境)が求められた。
そこでまずは、自治会館にWi-Fiの設置を検討したが、通常の設備だと維持費が高額になってしまう。そこで、通常の設備に比べ格安のモバイルWi-Fiを契約し、維持費についてはネットワーク会の援助費から充当することにした。
またスマホそのものの使い方や「BAND」のインストール方法がわからないといった声もあったため、普及活動と併せて相談会や個別にレクチャーを実施した。
個別レクチャーでは、自宅へ訪問するなど、諦めずに使い方を何回も説明したことで、今では自分一人で利用していただいている状態になっている。

ネットワーク会の片柳氏(左)と石原氏(右)
導入による効果
回覧板情報の飛躍的な短縮化、 自治会関連のホットな情報の共有化を達成!
導入前までは、回覧板が回りきるまで10~14日間を要していたが、BANDにより2~3日間で回覧できるようになり、期間を飛躍的に短縮することができた。
また、日々の消防出動情報や交通防犯情報など通常の回覧板では掲載しない情報をいち早く(ホットな状態で)共有できるようになった。

グループメンバー同士でコミュニケーションをとることができる
今後の展望
世の中にいいモノは沢山ある! 「BAND」を通じた将来のローズタウン自治会
「BAND」アプリや宇都宮市のごみ分別促進アプリ「さんあ~る」など、すでに世の中には便利なアプリがたくさんある。こうしたものをうまく活用することで生活が便利になり、自治会運営に関しても効率的な活動ができると思う。
一方で、「スマホは持っているけど電話しか使わない」、「操作方法がわからない」といった高齢者の声も多く、こうしたアプリを一気に広げていくのは無理がある。
そのため、まずは仲間内や近所の方など小さいコミュニティからはじめ、段階的に広げていく事が重要であると思う。
また、BANDそのものを「使ってみたい!」を思ってもらえるようにするためには、自治会活動そのものを工夫していく必要があると思う。
BANDを切口に活動内容を見直すことで、若者の自治会加入促進ひいてはローズタウン自治会の活性化につなげていきたい。

(右から)小宮自治会長代理、池田自治会長、石原氏、片柳氏の自治会員メンバー
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