令和8年1月新春記者会見
(注意)このページは、新春記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和8年1月5日(月曜日)午前9時30分
宇都宮市役所3階・特別会議室
発表事項
新年明けましておめでとうございます。謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。年頭に当たり、本年が皆様にとって明るく、幸多き一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、「ライトライン」の開業から2年が経ち、利用者数が好調に推移する中、沿線においては、人口の増加や 地価の上昇など、様々な効果がもたらされております。この効果を、1日も早く駅西側に波及させるため、ライトラインの延伸に向けた取組を丁寧かつ着実に進めており、10月には、軌道事業の特許取得に必要となる「軌道運送高度化実施計画」を策定し、国への認定申請を行いました。
また、延伸に伴うバス路線の再編に向け、関東自動車株式会社と基本協定を締結するなど、階層性のある公共交通ネットワークの構築に取り組んでまいりました。中心市街地では、「ライトライン」の延伸に対する期待が高まり、官民による開発が加速しております。1月には ゼビオホールディングス株式会社が「宇都宮パルコ跡」を取得され、また、「丸井宇都宮店跡」における「優良建築物等整備事業」や宇都宮駅西口大通り南地区における再開発が着手されるなど、民間による開発の動きが活発化しております。
本市といたしましても、JR宇都宮駅西口周辺地区の将来像や整備方針などを位置付けた基本計画の策定や、バンバ通りにおける滞在空間を創出する社会実験の実施など、多くの皆様からのご支援、ご協力を頂きながら、風格と魅力を兼ね備えた都市拠点の具現化に向けた取組を着実に進めております。
これらにより、持続可能な都市構造である「NCC」の実現に、また一歩近づいたものと捉えております。また、本市が有する多様な地域資源をフル活用し、魅力の向上と地域経済の活性化に取り組んでまいりました。
まず、本市のまちづくりの重要なパートナーである「宇都宮ブレックス」が、Bリーグのチャンピオン、さらにはアジアナンバー1のチームに輝き、多くの市民に夢と感動を届けてくれました。本市といたしましては、「宇都宮ブレックス」の更なる飛躍を後押しするため、「ブレックスアリーナ宇都宮」の機能向上に向けた改修を行い、9月に、「Bプレミア」参入基準を満たすアリーナとして整備を完了するとともに、新アリーナの建設に向けた基本構想等の策定に対し、ふるさと納税を活用した支援を開始したところであります。また、本年から活動拠点を本市に移すプロラグビーチーム「三重ホンダヒート」と連携し、パブリックビューイングや市内の小学生を対象とした「ヒート授業」など、様々なイベントや地域貢献活動を実施しました。さらには、産学官連携により、スポーツを核とした新たな事業創出を図るプラットフォーム「みやSOIP」を設立し、デジタル技術を活用した部活動の指導環境の向上やプロスポーツチームと連携したオークション企画など、スポーツと多様な分野を掛け合わせた実証事業を展開してまいりました。これらをはじめとした取組により、様々な魅力ある資源を有する、本市のMICE開催地としてのポテンシャルが高く評価され、令和6年度のMICE開催件数が、想定を大きく上回る242件にのぼりました。MICE関連の消費額についても、前年度比で5.5億円増の21.2億円となるなど、本市の「人を呼び込み・稼ぐ力」に磨きがかかったと実感したところであります。
また、市民の安全・安心の確保に着実に取り組んでまいりました。7月の豪雨においては、床上・床下浸水や車両水没などの被害が発生したことを受け、被害発生地区の緊急点検や今後の大雨に備えた緊急対策を速やかに実施いたしました。
また、令和7年度を「女性活躍加速化元年」として打ち出し、新たに、「女性活躍推進専門官」を任用するとともに、「女性活躍推進官」と「女性活躍推進課」を設置するなど、推進体制を強化したほか、「フェムテック」の普及促進などの健康課題への対応、さらには、市公式LINEを活用し、困難を抱える女性の相談体制を強化するなど、女性のサポートを充実いたしました。
さらに、市立小中学校・保育施設等における給食費の支援や、「プレコンセプションケア」の認知度向上に向け、「プレコンスタートブック」を作成し、周知に取り組むなど、少子化対策・子育て支援を充実・強化いたしました。
また、3月には、地域内交通「細谷・上戸みらい号」の実証運行を開始したほか、12月からは、新たに移動販売と併せた高齢者の見守りや交流機会の創出に取り組むなど、市民がいきいきと暮らせる環境づくりに積極的に取り組んできたところであります。
そして、昨年は、本市のまちづくりやその成果を、あらゆる機会を通して、全国、ひいては世界に発信してまいりました。「2025大阪・関西万博地方創生SDGsフェス」においては、ライトラインを地域由来の再生可能エネルギー100%で走行させる「ゼロカーボントランスポート」の仕組みやライトラインの整備効果などをPRするブースを出展し、1万人以上の方に来場いただきました。また、都市問題や地方自治について論議する「全国都市問題会議」を県内で初めて開催し、全国の市長、市議会議員に対して、本市の先導的な取組や魅力の発信を行いました。インバウンド誘客の促進に向けましても、アメリカの「ドジャー・スタジアム」において、観光PR動画を放映するなど、本市の魅力を多くの方々に発信したところであります。
それでは、年頭に当たっての私の決意を申し上げます。国におきましては、初の女性首相が率いる高市内閣が発足し、所信として、「強い経済」の構築に向けた戦略的な財政出動や国民が直面する物価高への対応に取り組むとともに、大規模な投資の呼び込みや関係人口の創出などにより、地方に活力を取り戻すと表明されたところであります。
こうした中、本市の人口動態に目を向けますと、ライトラインをはじめとした先駆的なまちづくりの効果により、転入者数が転出者数を上回る社会増の状況にあります。その一方で、出生数の減少や死亡数の増加により、社会増を上回る自然減の状況にあり、全体として人口は減少しております。
本市は、本年4月に市制130周年を迎えます。こうした節目を迎えるに当たり、私は、社会経済環境が目まぐるしく変化し、将来の予測が困難な時代の中にありましても、将来世代へ負担を先送りすることなく、持続的に発展していく「未来志向のまち」として、今を生きる市民はもとより、次世代の子どもたちが豊かで便利に安心して暮らすことができ、夢や希望がかなうまち「スーパースマートシティ」を創り上げていく決意を新たにしたところであります。
そして、本市が、市民のライフスタイルや価値観の多様化に柔軟に対応し、自己実現を下支えする生活基盤として、また、投資・経済活動のフィールドとして、多くの人に選ばれる「しなやかで活力みなぎる都市のロールモデル」として地方創生をリードできるよう、まちづくりに邁進していく所存であります。
しかしながら、本市の現下の財政状況は、市税収入が堅調に伸びる見込みである一方で、それを大きく上回る物価の急激な上昇が続いており、限られた財源の中で事業に取り組む必要がありますことから、市政運営の土台となる財政基盤を強固なものとしながら、時宜を捉えた未来への投資をしっかりと行ってまいります。
こうした決意の下、本年の主な取組について申し上げます。
1つ目に、「安心して働き、暮らせる環境づくり」として、「暮らしに直結する課題への対応の強化」と、「地域のつながり・支え合いの強化」などに取り組んでまいります。
まず、「暮らしに直結する課題への対応の強化」につきましては、市民生活や事業活動を最優先で守り抜く強い信念のもと、物価高の影響を強く受けている子育て世帯に対し、子ども1人当たり2万円を支給する「子育て応援手当」を2月に支給開始するとともに、物価高騰に対する支援策につきましても、速やかに充実してまいります。
また、食料の安定供給に向け、農業生産を維持するため、引き受け手のいない農地の受け皿組織を強化する検討を進めるほか、近年の気候変動に伴う降雨量の増加や局所的短時間豪雨の発生による床上浸水被害の早期解消を図るため、河川整備を計画的に進めるとともに、調節池整備など、浸水低減効果が高い取組を重点的に実施し、治水・雨水対策を加速化してまいります。
その他、気候変動への対応として、酷暑による熱中症から子どもを守るため、小・中学校施設への空調設備の更新・導入を着実に進め、特に中学校武道場につきましては、全施設への導入を完了させます。また、CO2排出量の削減に向けましては、引き続き、「脱炭素先行地域」における太陽光発電・蓄電池等の導入を促進するとともに、「ゼロカーボンムーブ」の実現に向け、昨年11月に運行開始した宇都宮市内の工場で製造された電気バスなど、電気自動車等を導入する交通事業者を支援してまいります。
次に、「地域のつながり・支え合いの強化」につきましては、市民の安全・安心な暮らしを支える基盤であり、地域コミュニティの維持に不可欠である自治会の加入促進や活性化などに向けた取組を充実させます。
また、地域社会が一体となって宮っこを守り・育てる「児童相談所」の令和12年度内の供用開始に向け、設置にかかる基本計画を策定し、設計に着手するとともに、高度なスキルを有した人材の確保・育成など、運用を見据えた体制づくりを進めてまいります。
さらに、障がい者とその介護者が安心して日常生活を送れるよう、「親なき後」を見据えた相談窓口を設置し、体制を強化するとともに、障がい者の日常生活に関する支援を幅広く実施してまいります。
2つ目に、「人口の自然減を改善する取組」として、「少子化対策・子育て支援策」と「健康寿命の延伸」などに取り組んでまいります。
まず、「少子化対策・子育て支援策」につきましては、女性やカップルが将来の妊娠を考えながら自分たちの生活や健康に向き合う「プレコンセプションケア」を推進するとともに、将来を担う宮っ子が、のびのび、すくすくと育つことができるよう、天候に左右されず活動できる場の整備に向けて取り組んでまいります。
また、子育て世帯を幅広く支援するため、引き続き、市立小中学校等の給食費に対する支援を行うなど、子育て世代に寄り添った支援策を 充実してまいります。
次に、「健康寿命の延伸」に向けましては、 高齢者をはじめ、誰もが安心していきいきと生活できるよう、外出支援策の強化に向けた制度構築に取り組んでまいります。「高齢者外出支援事業」を拡充し、マイナンバーカードを活用してタクシーで利用できるように準備を進めるとともに、高齢者が運転免許証を自主返納した後の移動を支援できるよう検討を進めてまいります。また、天候に左右されない屋内プールの新設に向けた検討を進めるなど、市民がスポーツをする場を充実してまいります。
3つ目に、「人口の社会増を維持する取組」として、「本市への新たな投資の促進」や「賑わいの創出」、「多様な人材の交流と活躍の促進」などに取り組んでまいります。
まず、「本市への新たな投資の促進」につきましては、昨年策定いたしました「新産業団地基本計画」を踏まえ、新たな産業団地の整備に向けた取組を進めるとともに、デジタル化が進む現代において欠かせない存在となっている「データセンター」の早期の立地誘導を図るなど、本市経済を牽引する企業の立地・定着の促進に向けて取り組んでまいります。
次に、「賑わいの創出」に向けましては、「東部スポーツウェルネスライン」における、アーバンスポーツを核とした新たな拠点である「アークタウン宇都宮」を3月に開園するとともに、記念イベントを開催し、アーバンスポーツの多種多様な魅力を皆様にお届けいたします。
また、人と食が集う拠点となる「中央卸売市場賑わいエリア」をオープンするとともに、令和9年度に開園100周年を迎える八幡山公園につきましては、民間活力を活用した施設整備を着実に進め、来園者の利便性・快適性を向上させてまいります。
さらに、北西部地域におきましては、地域体育施設の令和9年度の供用開始に向け、整備に着手するとともに、供用開始から約30年が経過する「ろまんちっく村」の魅力向上に向けた検討を進めてまいります。
次に、「多様な人材の交流と活躍の促進」につきましては、あらゆる分野において女性活躍人材の掘り起こしや育成・資質の向上に取り組むとともに、多様な主体が持つそれぞれの強みを生かし、新たな価値を創出する「共創のまちづくり」を一層推進するため、様々な主体との交流・対話の機能を充実してまいります。
最後に、持続可能な都市構造である「NCCの形成」として、「交通ネットワークの強化」と「魅力あるまちなか空間の創出」などに取り組んでまいります。
まず、「交通ネットワークの強化」につきましては、令和10年にライトラインの駅西側への整備に着手できるよう、設計・調査等を着実に進めるほか、公共交通ネットワークを強化するため、バス路線の再編に向けた検討や地域内交通の導入推進、更なる運賃負担の軽減に向けた「1日乗車券制度」の導入に取り組んでまいります。また、道路ネットワークにつきましては、都心環状線の整備を着実に進め、3月に開通いたします。これにより、「NCC」を支える都市の骨格となる「3環状12放射道路」が、構想から約40年を経て全線つながることとなります。さらに、ライトラインの延伸やウォーカブルな都市空間の形成を見据え、いちょう通りの交差点改良を行うなど、都心部交通の円滑化や、「(仮称)大谷スマートインターチェンジ」の着実な整備など、広域的な道路ネットワークの強化に取り組んでまいります。
次に、「魅力あるまちなか空間の創出」に向けましては、高次な都市機能が集積する都心部において、JR宇都宮駅西側における魅力ある都市空間の形成と、交通結節機能・滞在機能の向上に取り組むとともに、本年夏の竣工を目指す宇都宮駅西口南地区の再開発をはじめとした民間開発事業に対して支援を行い、官民一体となって都市拠点の形成に取り組んでまいります。
以上、年頭にあたり、抱負の一端を申し上げましたが、市制130周年を迎える本年は、『共に創り 輝き続ける うつのみや 未来を拓く まちづくり』をテーマに、市民や議会、事業者、地域団体など、まちづくりの主体である皆様とともに、これまでの歩みを振り返りながら、先人が築き上げてきたこの素晴らしい宇都宮の前途を明るく照らしていけるよう、全市を挙げて盛り上げてまいりたいと考えております。こうした機会を通して、皆様と喜びをわかち合い、本市の未来をともに考える1年としてまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
資料
質疑事項
「ろまんちっく村」の魅力向上に向けた検討について
記者 「ろまんちっく村」の魅力向上に向けた検討について、どの部分が新規なのか伺う。
市長 おかげさまで順調に入場者数も増えていますが、年数が経っていますので、指定管理者として様々な工夫を行っていただいています。しかし、抜本的な対応も、今年度、来年度には必要となってきますので、事業者とともに、利用者のお客様方の様々な声をもとに再整備を行っていきたいと思います。特に、お子さん連れのファミリー層が多いというのが特徴ですので、そういったところも十分意識しながら事業として進めていきます。
記者 具体的な再整備計画について伺う。
政策審議室長 「ろまんちっく村」の魅力向上につきましては、今年度から既に対話型市場調査を実施しており、本年はその結果を受けて、具体的な検討をどのように進めていくかも含めて整理していきます。
市長が特に力を入れたい施策・事業について
記者 市長が特に力をいれたい施策・事業について伺う。
市長 引き続きになりますが、稼ぐ力を強化していきたいと思っています。特に西側のライトラインを含めた再開発事業等、民間の力がどんどん集まってきていますので、行政にとって良い状況となりつつあります。それらを民間事業者とともに西側のリニューアルを図ってまいりたいと考えています。また、魅力ある事業を展開していかないと稼ぐ力に結びつきませんので、子育て、教育に力を入れて定住人口を増やすとともに、施設のリニューアルオープン、令和9年度に新たにオープンする八幡山公園、今年3月には中央卸売市場の「賑わいエリア」、また、「アークタウン宇都宮」もオープンします。さらに、「FIBA3x3」、「宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」も、引き続き、今年も開催できる予定となっていますので、確実に経済効果を上げて、稼ぐ力を強化し、得たものをさらに市民サービスの向上、そして次の世代のための都市計画の整備構築に向けていき、人口減少の中にあっても発展し続けるスーパースマートシティのまちを目指していきたいと思います。
市制130周年について
記者 市制130周年に際して、何か特別な事業やイベントを計画しているのか伺う。
市長 民間の方々も含めて、我々も、様々な事業を展開する中で市制130周年の記念事業として捉えたり、あるいは130周年という文字を頭に入れたり、無理なく盛大に130周年を祝っていきたいと思います。
記者 特別何か新しく事業を行うのかを伺う。
政策審議室長 庁内でこれまでやっている様々な大規模イベントや催し物、さらに民間団体が行っているイベント等とタイアップして、130周年という共通のメッセージ、ロゴを入れることで、市民の方々、皆で盛り上げていきたいと思っています。これまでの振り返りということもありますが、未来志向ということで、若者が参加するような事業にも積極的に取り組んでいきたいと思います。
シンボルロードの拡幅について
記者 県はシンボルロードを拡幅する意向を持っているようだが、宇都宮市としては、県と連動して行っていく予定があるのかを伺う。
市長 シンボルロードは、大通りを挟んで、県と市で管理が分かれていますが、今回、県道部分ということで、以前からシンボルロードを拡幅、あるいは広場を含めた再整備事業をどう進めるか等、様々な話が出ており、本市としても大変興味を持っていました。そういう事業に対して協力や理解は当然のことだと思いますが、まずは、詳しいお話を伺わないと分かりません。
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