PFOS(ピーフォス)・PFOA(ピーフォア)に関する調査結果及び対応について
地下水のPFOS及びPFOAの暫定指針値超過について
南高砂町地内の井戸利用者から、地下水の「PFOS及びPFOA」の暫定指針値超過の報告を受け、市が改めて当該井戸の水質調査を実施したところ、「PFOS及びPFOA」の暫定指針値超過が判明しましたので、お知らせします。
宇都宮市南高砂町地内:140ng/L(令和6年11月5日採水、11月21日結果判明)
(暫定指針値(注意))PFOS及びPFOA:50ng/L以下
(注意)国が「人の健康の保護に関連する物質であるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの」として暫定的に設定したものです。
<参考>PFOS及びPFOAについて
・有機フッ素化合物であるPFAS(ピーファス)の一種であり、2000年代はじめ頃まで様々な工業で利用されていましたが、2009年以降、環境中での残留性や健康影響の懸念から、国際的に規制が進んでいます。現在は日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されていますが、分解されにくいため、今も環境中に残っている場合があります。
・健康影響については、発がん、免疫等との関連が報告されていますが、どの程度の量で影響が出るのかについて、未だ確定的な知見はありません。
周辺調査について
調査結果(令和6年11月25日~12月3日採水、12月23日結果判明)
上記結果を受け、市が周辺9か所の地下水調査を実施したところ、4か所の地下水が暫定指針値を超過していました。この結果を受け、市では調査範囲を拡げて追加調査を実施します。
調査地点 |
調査結果 |
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高砂町・雀宮町・南高砂町 |
89~240 ng/L |
南町・南高砂町・茂原町・末広1丁目・末広2丁目 |
暫定指針値未満 |
(注意)高砂町と南高砂町は2か所で採水
第1期追加調査について
調査結果(令和7年1月6日採水、1月29日結果判明)
周辺調査結果を受け、市が周辺7か所の地下水調査を実施したところ、4か所の地下水が暫定指針値を超過していました。
調査地点 |
調査結果 |
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雀の宮6丁目・南町・富士見町・末広1丁目 |
66~110 ng/L |
雀宮町・羽牛田町・茂原1丁目 |
暫定指針値未満 |
この結果のほか、市域全体調査で五代1丁目にて暫定指針値超過(250 ng/L)が確認され、若松原3丁目においても井戸所有者の自主調査による暫定指針値超過(70 ng/L)の情報提供を受けたことから、市では調査範囲を拡げて追加調査を実施します。
第2期追加調査について
調査結果(令和7年2月17日~2月26日採水、3月24日結果判明)
第1期追加調査結果を受け、市が周辺13か所の地下水調査を実施したところ、3か所の地下水が暫定指針値を超過していました。
調査地点 |
調査結果 |
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若松原1丁目・若松原2丁目・雀の宮4丁目 |
84~120 ng/L |
西川田東町・北若松原1丁目・若松原1丁目・みどり野町・ 兵庫塚1丁目・兵庫塚3丁目・五代2丁目・針ヶ谷町(3地点) |
暫定指針値未満 |
(注意)若松原1丁目は2か所で採水
この結果のほか、陸上自衛隊宇都宮駐屯地による地下水調査結果を受け、市では調査範囲を拡げて第3期追加調査を実施します。
市域全体調査について
調査結果(令和6年12月10日~20日採水、令和7年1月29日結果判明)
宇都宮市域を5kmメッシュに区切り、市内19か所の調査を実施したところ、1か所の地下水が暫定指針値を超過していました。この結果を受け、市では南高砂町周辺と合わせて追加調査を実施します。
調査地点 |
調査結果 |
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五代1丁目 |
250 ng/L |
上小倉町・飯山町・宮山田町・今里町・新里町・上横倉町・ 立伏町・福岡町・関堀町・板戸町・宝木町1丁目・宝木町2丁目・ 今泉3丁目・野高谷町・下砥上町・屋板町・上籠谷町・下反町町 |
暫定指針値未満 |
飲用対策等について
- 暫定指針値超過が確認された井戸の所有者に対して、水道水の飲用等について助言しました。
- 周辺住民に対し、自治会等を通じて、水道水の飲用や地下水の水質検査の実施等について周知を行っています。
- これまでに健康被害の報告は受けていません。
このページに関するお問い合わせ
環境部 環境保全課 調査指導グループ(市役所12階)
電話番号:028-632-2420 ファクス:028-632-5279
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