食品検査
食品の収去(しゅうきょ)とは
私たちの身の回りにはたくさんの種類の食品が、製造加工・流通・販売されています。生きるため、そして楽しみの1つでもある「食べる」ということは、安全安心でなければなりません。
そこで、保健所の食品衛生監視員が、食品の安全を確認するため、食品衛生法に基づき、店舗などから無償で検査に必要な最小限の量の食品を提供していただきます。この行為を「収去」といいます。収去した食品は保健所に持ち帰り、衛生環境試験所で調べます。
この検査結果に基づき、保健所は科学的なチェックを行い、必要に応じて製造所や販売店に対し衛生指導や行政措置を行っています。
検査の内容
微生物検査
食中毒の原因菌でもある大腸菌やサルモネラ属菌等の細菌やノロウイルスについて検査しています。
食品添加物検査
加工食品に使用される保存料や甘味料、着色料等の食品添加物の使用基準の検査をしています。
残留有害物質検査
魚介類や加工食品に残留する有機スズや水銀、カビ毒等の有害物質の検査をしています。
ポジティブリスト制に関する農薬及び動物用医薬品検査
平成15年の食品衛生法改正に基づき、食品中に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(農薬等)について、一定の量を超えて農薬等が残留する食品の販売等を禁止するという新しい制度(ポジティブリスト制度)が平成18年5月29日から施行されました。この制度により、全ての農薬等について残留基準(一律基準を含む)を設定し、基準を超えて食品中に残留する場合、その食品の販売等の禁止を行うこととしました。
当所では、 この制度の施行に合わせて検査体制を整備し、市内に流通する農畜水産物について、残留農薬や動物用医薬品の検査をしています。
組換えDNA技術応用食品検査
安全が確認されていない遺伝子組換え食品の発見と、適正表示確認のための検査をしています。
なお、我が国での安全性審査により安全性が確認された遺伝子組換え食品についても、含有量の確認を行っています。
組換えDNA(遺伝子)の検出
- 安全性未審査の組換えDNA技術応用食品について
トウモロコシ(検査項目:CBH351、Bt10)
パパイヤ(検査項目:55‐1)
コメ(検査項目:Btコメ) - 安全性審査済みの組換えDNA技術応用食品について
大豆(検査項目:RoundupReady Soybean)
トウモロコシ(検査項目:Bt11、Event176、T25、MON810及びGA21)
アレルギー物質検査
特定原材料(小麦・そば・落花生・卵・乳・えび・かに)タンパク質の検出
生めん・調味料・魚肉ねり製品・菓子類等について、アレルギーの原因となる特定原材料(症例数の多い7品目)のタンパク質が、表示の無い食品に微量に混入されていないかを検査しています。
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このページに関するお問い合わせ
衛生環境試験所
電話番号:028-626-1119
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。