(6)魚に小さな細長いもの
魚に小さな細長いもの
概要
サバの切り身に、小さな細長い(長さ約3センチ、太さ1ミリ以下程度)ものを発見しました。これは何ですか?
分析結果
アニサキス(寄生虫)の幼虫と判明しました。
対策など
アニサキス幼虫はサバ、サンマ、カツオ、イナダ、イワシ、アジ、イカなどに寄生しています。生鮮魚介類とともに生きたアニサキスを摂取すると、多くはそのまま排泄されますが、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に侵入し、食べてから数~十数時間後に激しい腹痛、吐き気、嘔吐などを引き起こすことがあり、まれに、血圧が下がるなどのアナフィラキシー様症状を呈することもあります。
アニサキス幼虫は、加熱処理(60℃、1分間以上)するか、冷凍処理(-20℃以下で24時間以上)すると死滅します。生食用の魚介類を買うときは解凍のものを選んだり、魚の鮮度が落ちてくると、虫体は内臓から筋肉へ移動するため、新鮮なものを選び、速やかに内臓を取り除くことも有効です。
また、肉眼で見える大きさなので、よく見て確認することも重要です。
そして、酢漬けやしょう油漬け、塩漬け等の調理や、しょう油やわさび等の調味料、薬味では、アニサキス幼虫は死滅しませんので注意しましょう。
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