食中毒関連の検査
食中毒とは
食中毒は、細菌やウイルスに汚染されたものや、有毒物を飲んだり食べたりすることによって起こります。主に腹痛、下痢、嘔吐といった急性胃腸炎の症状が現れますが、ときには生命に関わることもあるので油断のできない健康被害です。食中毒の原因は、身のまわりのあらゆるところに存在しますので注意しましょう。
詳しくは下の「食中毒」をクリックしてください。
食中毒検査の流れ
検体の搬入
市民や医師からの「食中毒らしい」という情報により、保健所が調査を始めます。
保健所が検査を必要と判断すると、原因施設に残っていた食材や水、まな板や包丁等のふき取り液、患者や調理従事者の便が当所に検体として搬入されます。
検査の内容
- 細菌検査
食中毒の原因を調査するため次の項目について検査しています。
病原性大腸菌・腸管出血性大腸菌・赤痢菌・サルモネラ属菌・セレウス菌
ビブリオ属菌・ウエルシュ菌・黄色ブドウ球菌・カンピロバクター属菌・エルシニア
- ノロウイルス検査
ウイルスによって引き起こされる食中毒の大半は「ノロウイルス」によるもので、食中毒以外にも感染症として冬から 春にかけて流行することが知られています。
ノロウイルスの遺伝子であるRNAを検体から抽出し、RT-PCR法によりその遺伝子の一部を増幅して確認します。
検査結果の報告
保健所は、当所での細菌やウイルスの検査結果と患者の症状や共通食等の疫学調査の結果から、原因物質の特定や原因食品、施設の汚染状況を判断し、衛生状況改善の指導や危害拡大防止を図っています。
このページに関するお問い合わせ
衛生環境試験所
電話番号:028-626-1119
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
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