(3)メロンの味やにおいの違和感

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ページID1014545  更新日 令和6年3月8日

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メロンの味やにおいの違和感

概要

メロンを食べようとしたところ、シンナー臭く、少し変な味がしましたが、もう食べない方がよいですか?

カットメロン
カットメロン(アンデスメロン)
丸ごとのメロン
丸ごとのメロン(クインシーメロン)

分析結果

酢酸エチル(揮発性物質)の濃度を検査した結果(グラフ)、冷蔵保存していたカットメロンは、購入2日後まで増加し、その後一定の濃度を保っていました。
これに対して、常温で保存していた丸ごとのメロンは日を追うごとに酢酸エチルの濃度が高くなりました。

保存温度によって、揮発性物質のでき方に違いがあることがわかります。

測定(カットメロン)
ガス検知管による測定(カットメロン)
測定(クインシーメロン)
ガス検知管による測定(丸ごとのメロン)
グラフ 酢酸エチル濃度の推移
グラフ メロンから発生する酢酸エチルの濃度変化

メロンは、熟成するにしたがって、揮発性物質(酢酸エチル、エタノール、アセトン等)をつくることが知られています。特有のにおいがあり、食べ頃を知るためににおいを目安にする方法があるのもこのためです。熟し過ぎて揮発性物質が多くなると、食べたときに口の中に違和感を覚えたり、変な味やにおいを感じたりすることがありますが、食べても問題はありません。
(注意)酢酸エチルは、400ppm程度で眼や鼻、のど等を刺激すると言われています。

保存温度による熟成の進み方の違いを利用して、早く熟成させたい若い丸ごとのメロンは常温に、これ以上熟成させたくないもの、特にカット済みのものは冷蔵庫で保存し、おいしい食べ頃に食べるようにしましょう。

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衛生環境試験所
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