重症急性呼吸器症候群(SARS)
SARSとはどんな病気ですか?
2002年11月1日以降、ベトナム・香港・中国などで発生した重症の肺炎で、正式には「重症急性呼吸器症候群(SARS)」といいます。
医療従事者の院内の集団発生などを契機として発見されました。
日本では、現在までのところ、発症者はでていません。
どのような症状がありますか?
SARSの主な症状は、38度以上の急な高熱、痰を伴わない咳や呼吸困難などの呼吸器症状です。
また胸部レントゲン写真で肺炎の所見が見られます。
発症者の8割は軽快しますが、急速に重症化して死亡する例もあります。
(注意)最初に起こりうる最も確実な症状は発熱です。
SARS患者は、どこの国で何人位発生したのでしょうか
SARSは2002年11月に、中国南部広東省で報告されたのに端を 発し、北半球のインド以東のアジアとカナダを中心に、32の地域や国々へ拡大しました。
2003年12月31日時点のデータによれば、報告症例数は、2002年11月~2003年8月に中国を中心に8,096人で、うち774人が死亡しました。
SARSはどのようにして感染するのですか?
SARSは、咳やくしゃみなどで患者の唾液を他の人が吸い込んだり、感染性のある血液などの体液へ直接接触するなどして感染すると考えられています。
ウイルスに汚染された物に触って感染しますか?
汚染された物に触ることによって、手指を介して感染する可能性はありますが、現在のところどの程度で感染するかなどは不明です。
アメリカのCDC(疾病対策センター)では、石鹸と水で十分に手を洗うことを勧めています。
どうすれば予防できますか?
日本では、これまでに、国内でのSARSの伝播は確認されていませんので、日常生活において感染する危険性は極めて少ないと考えられます。
「手洗い、うがい」をきちんと行うなど、一般的な予防対策に心がけるようにしてください。
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