麻しん(はしか)

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ページID1004539  更新日 令和7年3月27日

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国内の麻しんの届出数について

 全国の2025年第1週から第11週(12月30日から3月16日)の麻しん患者の累積報告数は32人となっています。また、2024年における麻しん患者の累積報告数は45人となり、2023年の報告数28人に比べて増加しています。麻しん患者の移動等で広い地域において患者が発生する可能性があります。

 麻しんは、ワクチンを必要回数接種していれば、感染する可能性はワクチンを接種していない人と比べるとはるかに低くなります。

 麻しんに感染したことがない人は、麻しんの予防接種歴を確認し、受けていない場合や接種歴が不明な場合は、予防接種を受けることをお勧めします。

 海外には麻しんが流行している地域があります。海外渡航前には、渡航先の感染症発生情報等を確認しましょう。

宇都宮市内の発生状況

 令和7年3月24日(月曜日)、市内の医療機関から宇都宮市保健所に麻しんの発生届(検査診断例)が提出されました。

 本情報提供は、感染症拡大防止のために行うものです。患者等の個人に係る情報について、個人情報保護等の観点から患者や家族・関係者等が特定されないよう、特段の御配慮をお願いいたします。

宇都宮市保健所が疫学調査を実施したところ、他人に感染させるおそれがある時期に下記のとおり施設等を利用していたことが分かりました。なお、市内の施設に関しては、接触者が特定されており、注意喚起を行っています。

1.患者概要
患   者:1歳児(麻しん予防接種歴無)

2.発生までの経緯
3月10日(月曜日)  発症(発熱、3月13日発疹出現)
3月12日(水曜日) 市内医療機関(クリニック)を受診
3月15日(土曜日) 市内医療機関(病院)を受診
3月24日(月曜日) 市内医療機関(病院)から発生届の提出

3.患者の主な滞在先
3月10日(月曜日) 23時頃 ホーチミン発の航空機を利用 (注意1)
3月11日(火曜日)6時過ぎ 成田着(自家用車にて自宅へ帰宅) (注意2)
3月12日(水曜日)市内クリニックを受診 (注意3)
3月15日(土曜日)市内医療機関を受診 (注意3)
3月21日(金曜日)市内保育所を利用 (注意3)
(注意1) 下線部分については、調査中のため、確認が取れ次第、情報提供いたします。
(注意2)受診の際は自家用車を利用しており、患者と接触した可能性のある方については、注意喚起を行っています。
(注意3)利用した施設については、接触者が特定されており、注意喚起を行っています。

 

・ 麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされています。現時点において麻しん患者が利用した施設を利用しても感染の心配はありません。              

麻しんとは

麻しんはどのように感染しますか?

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ全員が発症します。

麻しんにはどのような症状がありますか?

典型的には、10から12日間の潜伏期間(最大21日間)の後、発熱を伴うかぜ症状が2から4日続き、その後高熱とともに発しんが出現します。

主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻水、目の充血などです。肺炎、脳炎といった重い合併症を発症することもあります。

合併症がなければ、主な症状は7から10日で回復します。

麻しんはどのように予防するのですか?

麻しんウイルスは非常に小さいので、マスクでの予防は困難です。

唯一の予防方法は、ワクチン接種によって免疫をあらかじめ獲得しておくことです。

医療機関を受診するときは

麻しんかもしれない、と思う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従い受診しましょう。また、受診時は周囲への感染を防ぐため、公共交通機関の利用を避けましょう。

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 保健予防課 感染症予防グループ
電話番号:028-626-1115
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。