RSウイルス感染症

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ページID1004535  更新日 令和6年7月23日

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RSウイルス感染症とは

特徴

RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。

生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100パーセントの児がRSウイルスに一度は感染するとされており、その後も一生にわたって再感染を繰り返します。

潜伏期間は2日から8日(4日から6日が多い)で、発症すると発熱、鼻汁、咳などの症状が数日続きます。

多くの場合は軽症で自然軽快しますが、初感染の乳幼児の約3割では、咳の悪化、喘鳴、呼吸困難などが出現し、場合によっては細気管支炎や肺炎へと進展していきます。

特に注意が必要な方

・基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)

・生後6か月以内の乳児

・慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者

原因となる病原体

RSウイルス(respiratory syncytial virus)

感染経路

主に接触感染と飛沫感染です。

感染している人との直接の接触や、ウイルスがついた手指や物品を触ったりなめたりすることにより、また、咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染します。

治療法

特定の治療薬はなく、基本的には対症療法(酸素投与、点滴、呼吸管理など症状を和らげる治療)を行います。

予防のポイント

流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生が重要です。

子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒しましょう。

鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクを着用しましょう。

ワクチンなど

60歳以上を対象としたRSウイルスワクチンが、令和6年1月から販売されています。

妊婦・新生児を対象としたRSウイルスワクチンが、令和6年1月に製造販売承認されました。

また、以下の対象者については、遺伝子組換え技術を用いて作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブの投与があります。RSウイルス感染症の流行初期に投与し始めて、流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射することにより、重篤な下気道炎症状の発症の抑制が期待できます(保険適用、使用については医師の判断になります)。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児

このページに関するお問い合わせ

宇都宮市保健所 保健予防課 感染症予防グループ
電話番号:028-626-1115
住所:〒321-0974 宇都宮市竹林町972
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。