幼児期の性教育

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ページID1043834  更新日 令和7年12月22日

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幼児期の性教育について

 幼児期においては、男女の身体の違いや自分の身体の大事な部位などを保護者がわかりやすく子どもへ伝えることにより、自分や他人の身体を大切にする意識が生まれます。厚生労働省が作成した「乳幼児期の性に関する情報提供」を基に、幼児期の性教育のポイントを以下にまとめましたので、保護者のみなさまは是非参考にしてください。

幼児期の性教育のポイント

「人はそれぞれ違うこと」を伝えることから

 人の見た目や考え方、成長のスピードは一人ひとり異なります。
 また、家族の形(ひとり親の家族、核家族等)など、背景も様々です。
 「人はそれぞれ異なり、一人ひとりに大切にされる権利がある」
 「あなたはなりたいあなたになっていい」
 「あなたの身体はあなたの大切なもの」と保護者が理解し、
子どもに繰り返し話してもらうことで、子どもに自分を大切にする気持ちを培います。

保護者のみなさまへ勧める対応

  • 保護者自身や友達・先生・芸能人など、他者の見た目にネガティブに言及することや、他者と子どもを比較することは、子どもの自己肯定感を高めにくくなるため、控えた方がよい
  • 子どもをほめる際も、他者と比べるのではなく、その子自身に目を向けることが重要
  • 日頃の発言や態度に気を付ける。
  • 保護者自身の身体も大切だと理解する。
  • 子どもが多様性をイメージしやすくなるように、「女らしさ」や「男らしさ」にとらわれない生き方、異なる肌の色や人種、障がいの有無、多様な価値観のキャラクターが登場する絵本などのツールを活用するのも一つの方法

保護者から子どもへの伝え方

 子どもが「人はそれぞれ違うこと」を理解して、自己肯定感を高めるために、日常生活の中で以下のような言葉は避けるよう気を付けることが望ましいです。

  • 自分の子と誰かを比べる
    「あなたは○○ちゃんより絵が上手だね」、「あなたの方が○○ちゃんよりかわいいよ」
  • 身体や能力の成長スピードに関する不安を子どもに話す
    「みんなは自分でおトイレできるのに、あなただけできなくて心配」
  • 誰かの見た目についてネガティブに言及する
    「あのアイドル、最近太ったよね」

 これらの言葉を避けて、子どもの年齢や理解に合わせて言い回しなどを調整できるとよいですね。

  • 「みんな身体の大きさや性格が違うの。みんな一人ひとりが大切な人なんだよ。」
  • 「あなたはあなた。何も気にしなくていいよ。好きなあなたになっていいのよ。」

男との子と女の子の身体の違い

 子どもが成長していく過程で、自分の身体にどのような臓器があり、どのような機能があるのかを知ることはとても大切です。
 また、生殖に関する臓器も含め、子どもが自分の身体について知りたいと思うのは自然なことです。
 男女の身体の共通点、相違点への理解が大切です。

保護者のみなさまへ勧める対応

  • 生殖に関する臓器も含め、子どもが自分の身体について知りたいと思うのは自然なことであると理解する。
  • 男女のから身体について子どもに話す際は、「ある・なし」ではなく共通点と相違点を意識する。
    「男の子には陰茎があるけど、女の子にはない」などのような「ある・なし」で説明するよりも、「どちらにもあるけど形が違う」「違うところもあるけど、同じところもある」のように伝えると、子どもが自分の身体を肯定的にとられられるようになる。
  • 幼児期は無理に正式名称を使うよりも、「ちんちん」「おまた」のように、家族でなじみのある呼び方で構わない
    保護者の中には「陰茎」や「膣」などの名称を口にすることに抵抗のある人もいる。性器の正式名称を使わずとも、なじみのある言い回しをすると家庭でも話しやすくなる。

保護者から子どもへの伝え方

 下記を参考に、子どもの年齢や理解に合わせて言い回しなどを調整するとよいです。

  • 「○○は、どちらにもあるけど形が違うね」
  • 「おしっことうんちの出口は、男の子にも女の子にもあるね。女の子の身体には、もう一つ赤ちゃんの出口があるよ」

プライベートゾーンの理解

 プライベートゾーン(注意)について幼児期から保護者が繰り返し伝え、身体そのものがプライベートなものであることを理解することで、自分の身体はもちろん、周りの友達の身体も大切にする気持ちを育めるようになります。
 また、自分の裸を誰かに見られたり、身体を触られたりしたときに、子どもが「なんか変だ」と気づくきっかけにもなり得ます。

(注意)プライベートゾーンは、「水着で隠れる部分(胸、おしり、性器)と口」を指します。

プライベートゾーン

保護者のみなさまへ勧める対応

  • 「自分の身体は自分だけの大切なもの」「自分の身体のどこに、誰が、どのように触れることができるか、自分で決められる」ことを保護者自身が理解する
    自身の身体に関する権利は、子どもに限らずすべての人が持っている。プライベートゾーンについて説明する前に、この前提を理解することが必要
  • 「どのようなときなら他人が自分の身体に触れていいか」を子どもにわかりやすく説明する
    幼児期は、医師や保護者など周りの大人が診察や生活における関わりの中で子どもの身体を触る機会がある。自分の身体 のどこに、誰が、どのように触れることができるか、子ども自身で決められることを伝えるとともに、どのようなときであれば他の人が自分の身体に触ってよいのかを具体例を挙げて説明する
  • 誰かに身体を見られたり、触られたりして「イヤだ」「気持ちが悪い」「なんか変だ」と感じたときの対応を子どもに教える
    プライベートゾーンに限らず、誰かに身体を見られたり、触られたりしてイヤだと思ったら、「イヤだ」と言ってよいこと、逃げてもよいこと、信頼できる大人に話してもよいこと、仮に「イヤだ」と言えなくても、子どもは悪くないことや、拒否できないことが 「いいよ」という同意の意味にはならないことを説明する

保護者から子どもへの伝え方

下記を参考に、子ども年齢や理解に合わせて言い回しなどを調整するとよいです。

  • 「あなたの身体はあなただけの大切なものだよ。自分の身体のどこに、誰が、どのように触れることができるか、自分で決められるんだよ。」
  • 『水着で隠れる部分(胸、おしり、性器)と口』は、あなたの身体の中でも特に大切なところだよ。お医者さんの診察や、◯◯(家族や保育園の先生の名前など)があなたの 着替えを手伝ったり、一緒にお風呂に入ったりするようなときは、見たり、触ったりすることがあるかもしれないね。でも、お風呂のときでも、洗ってもらうのが嫌だったら、『自分で洗うから手伝わなくていいよ』と言ってもいいんだよ。
  • あなたのことはあなたが自分で決めていい。水着で隠れる部分(と口)以外のところも、誰かに見られたり、触られたりして『イヤだ』『気持ちが悪い』『なんか変だな』と感じたら、『イヤだ』と言っていいよ。その場から逃げていいし、信頼できる大人に話していいんだよ」
  • 「もし『イヤだ』と言えなくてもあなたは悪くないし、『イヤだ』と言っていないからといって、『いいよという同意の意味にはならないよ」
  • 「あなたの身体と同じように、他の人の身体も大切だよ。相手の『いいよ』がないときは、その人の水着で隠れる部分(と口)を見たり、触ったりしてはいけないよ

参考資料

相談窓口

 幼児期の性教育も含めて、子育てに関する相談については、下記の「妊娠・出産に関する相談窓口」で受け付けています。

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子ども部 子ども支援課 すこやか親子グループ(市役所2階D-13.14番窓口)
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