(2)追加調査!夏の車内に放置したペットボトル飲料
口をつけたペットボトル飲料、飲み残しは飲まない方がいい?
はじめに
夏季におけるペットボトル飲料の衛生的な取り扱いの参考にしていただくため、直接口をつけて飲んだ(口飲み)際に、お口の中からペットボトル内に混入した細菌の増減について、今回は、日常生活で想定されうる、高温となる車内環境に飲みかけペットボトル飲料を放置した場合の追加実験を行いました。
【前回実験】30℃の室内環境における細菌の増殖調査
夏季の室内環境(30℃)を想定し、口飲みした各種ペットボトル飲料を長時間放置した場合に細菌が増殖するかどうかを確認しました。
・細菌の増殖が認められた飲料 : ミルクコーヒー、麦茶
・細菌の増殖が認められなかった飲料 : スポーツ飲料、果汁100%オレンジジュース、緑茶
→ 栄養成分の違い、酸性度(pH)、緑茶等に含まれるカテキンなどの殺菌・抗菌成分が主な要因
今回の追加実験の概要

《参考》夏の日の車内はどのくらい暑くなっているの?
外気温の最高気温が31℃を記録した日に、カバンの中に温度記録計を入れて車内に放置し、温度の記録を行いました。最高温度は50℃以上を記録し、40℃以上を記録した時間も2時間以上ありました。
なお、ダッシュボート上の温度は、10時半の測定開始後30分後には70℃を超えて80℃近くとなり、日中はかなり高温となることも分かりました。
口飲みしたペットボトルを夏の日の車内に放置した場合どうなるか?細菌の増え方について実験しました!
口飲みしたペットボトル飲料を夏の日の車内に長時間放置したことを想定した細菌の挙動を確認する追加検査を実施しました。
《方法》被験者(当所職員)から採取した唾液を含んだ精製水を、ペットボトル飲料(ミルクコーヒーおよび麦茶)に加え、口飲み後のペットボトル飲料に見立てました。
夏場の車内の気温を想定した40℃および50℃のふ卵器で一定時間静置し、48時間後までの一定時間経過後、ミルクコーヒーおよび麦茶1mLを標準寒天培地に混ぜることで菌数を計測しました。
実験の結果


・40℃条件下放置における細菌数の経時変化
3時間経過時点まで細菌数は、初期菌量から約4千個減少したが初期菌量から大きな変化は認められなかったものの、その後6時間経過時点にかけて初期菌量の2倍以上の約3万個に増加し、その後24時間経過時点から48時間経過時点にかけて、引き続き増加傾向を示し、約1億個となりました。以前に調査を実施した30℃条件下と比較すると6時間経過後の細菌数の増加が多くなっています。
・50℃条件下放置における細菌数の経時変化 6時間経過時点まで一時的にわずかな細菌の増殖が見られたものの、長時間保存下では細菌の増殖が確認されませんでした。
実験の考察とまとめ


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