定例記者会見令和6年9月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和6年9月26日(木曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室
発表事項
庁議等案件
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、「令和7年度 当初予算編成方針について」でありますが、この方針につきましては、施策・事業の優先化・重点化を図る分野や、健全な財政運営を維持する取組を明らかにしたものであります。今後、この方針に基づき、物価高騰などに対応しながら、まちの魅力や存在感を高め、新たなまちづくりの担い手の増加や企業の定着を促進する好循環を生み出す、「国内屈指の魅力と活力、存在感を備えるまち」の実現を目指すとともに、「スーパースマートシティ」の具現化・深化を果たす予算としてまいります。
次に、「「都市計画マスタープラン」及び「立地適正化計画」等の見直しについて」でありますが、これは、ライトラインの開業等の都市基盤整備の進展によります本市のポテンシャルの向上や市民の行動様式の変化などを踏まえ、計画を一部見直すものであります。主な見直しのポイントでありますが、まず、「都市計画マスタープラン」につきましては、ライトライン沿線等における新たな土地利用の方針を明らかにしたところであり、郊外部の停留場を新たに「交通結節点周辺」と位置付けてまいります。また、「立地適正化計画」につきましては、駅東口周辺において新たに高次都市機能 誘導区域の設定や、誘導施設を追加するとともに、移動の結節点や、都心部等への施設立地が進むよう支援策の拡充などを行ってまいります。今後は、これらの計画等に基づき、NCCのまちづくりを一層、推進してまいります。
次に、「シェアリングモビリティ事業の拡充について」でありますが、これまでの実証実験の結果を受け、10月1日から、ポート・車両の増設など事業を大幅に拡充するとともに、運営事業者独自の取組も 積極的に展開しながら、シェアリングモビリティの更なる充実に官民共創で取り組んでまいります。主な拡充内容といたしましては、いつでも使いたい時に気軽に利用できるよう令和9年度までにポート数を約200か所、車両数を約600台と実証実験時の3倍以上に順次拡充してまいります。また、学生など、より多くの方にご利用いただけるよう、従来のクレジットカードに加え、プリペイドカードなどの決済方法を導入してまいります。なお、本事業の拡充に伴い、中心市街地5か所のレンタサイクル事業につきましては、令和7年3月末をもって廃止する予定であり、約20年の長きに渡り多くの方に利用されてきましたことから、今後、きめ細かな周知を実施してまいります。
次に、「宇都宮ブランド・移住定住プロモーションについて」 でありますが、本市の認知度向上やイメージアップを図り、更なる交流人口の創出や、移住定住の促進につなげるため、テレビCMをはじめ、インターネット広告や交通広告など、多様なメディアを活用したプロモーションを10月1日から実施いたします。前回のプロモーションを契機に、本市の移住件数は 過去最多を更新するなど、大きな反響を得たところであり、今回は更にバージョンアップさせ、本市を大々的にPRしてまいります。それでは実際のCM動画をご覧いただきたいと思います。
このCMは、まず、10月1日より市内デジタルサイネージや、ライトライン車内で放映するほか、10月4日からは、関東全域でのテレビCMで放映いたしますので、ぜひご覧ください。
次に、「奨学金制度の拡充について」でありますが、教育機会の確保や子育て世帯における高等教育費の負担軽減を図るため、支援を必要とする全ての子育て世帯が「より利用しやすく」、「より返還しやすい」中核市トップクラスの奨学金制度へと大幅に拡充いたします。具体的には、所得制限の撤廃や、貸付上限額の引き上げ、さらには、返還免除型の制度について対象者を拡大するなど、「より利用しやすく」してまいります。また、返還期間を延ばし、月々の返還額を減額する制度を新たに導入するなど、育児休業中などのライフステージに応じた「より返還しやすい」制度としてまいります。令和6年10月から、令和7年度入学予定者等を対象に、順次、募集を開始いたしますので、ぜひ、ご活用ください。
次に、「市民栄誉賞表彰式の開催について」でありますが、本市出身で、パリ2024(ニーゼロニーヨン)オリンピックレスリング競技で金メダルを獲得された鏡(かがみ) 優(ゆう)翔(か) 選手、競泳競技で銀メダルを獲得された松下(まつした) 知之(ともゆき) 選手に対し、多くの市民に夢と感動を届けてくれたその功績を称え、「市民栄誉賞」を贈呈いたします。「市民栄誉賞」表彰式は、10月1日火曜日午後1時30分から午後2時まで、会場は、市役所1階市民ホールにて開催いたします。本市を大いに盛り上げてくれたお二人の凱旋(がいせん)を市民の皆様と一緒に祝福できればと考えておりますので、ぜひ表彰式にお越しください。
次に、「2024(ニーゼロニーヨン) 宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースの開催概要について」でありますが、「自転車のまち宇都宮」が世界に誇る自転車ロードレース「宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」を、10月18日から20日まで開催いたします。今大会から、大会名称を「宇都宮」を冠した「宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」に変更するとともに、ロゴマークを一新し、これまで積み上げてきた歴史を継承しながら、「開催地 宇都宮」と本大会の、国内外でのより一層の認知度向上を図ってまいります。また、「-Cycle(サイクル) City(シティ), Cycle(サイクル) Future(フューチャー)-」をコンセプトに掲げ、アジア最高位のワンデイ ロードレースにふさわしいハイレベルなレースを実施するとともに、未来を担う子どもをはじめ幅広い世代が楽しめる多彩なイベントを展開し、多くの方々に楽しんでいただきながら、「自転車のまち宇都宮」の魅力を世界に発信いたします。
次に、「スポーツセッションin(イン)うつのみや の開催について」でありますが、この度、スポーツを核としたまちづくりの活発化や、産業競争力の強化につながるネットワーク構築のきっかけを創る「スポーツセッションinうつのみや」を10月19日に開催いたします。セッションのポイントとしましては、市民のウェルビーイングの向上をもたらすスポーツを活用したまちづくりの効果や、プロスポーツチームが目指す新たなビジネス展開などについて話し合いを行います。当日は、街なかの大通りで開催される「宇都宮ジャパンカップクリテリウム」の迫力やスピード感、まちの盛り上がりを体感いただくとともに、スポーツビジネスの可能性を知る機会となる本セッションに、ぜひご参加ください。
次に、「8月、9月の大雨に対する対応について」でありますが、まず、「大雨に係る 緊急対策の実施」といたしましては、8月末には、観測史上歴代2位となる1時間あたり98.5ミリの降水量をはじめとした異常な降水量が観測され、床上浸水や車両水没など大きな被害が発生したことを受け、河川や道路側溝、雨水幹線の緊急点検パトロールを実施いたしました。その結果、土砂などの堆積を確認しましたことから、今後の大雨に備え、被害が発生した地区を中心に河川や雨水幹線の浚渫(しゅんせつ)を行うとともに、被害軽減の為に 浸透桝の新設を行うなど、約1億円の緊急対策に着手したところであります。
次に、「床下浸水への災害見舞金の見直しについて」でありますが、激甚化・頻発化する気象災害による被災者を支援する「災害見舞金」につきましては、これまでは、災害対策本部が設置された災害であることを災害見舞金の要件としておりましたが今後につきましては、災害対策本部の設置に関わらず、令和6年8月24日以降の全ての大雨による被害に遭われた方に災害見舞金を支給いたします。この見直しにより、令和6年8月24日以降、全ての大雨による住家の床下浸水を対象とし、基礎内側への被害があった場合、世帯1戸につき1万円を支給し、被災者を支援してまいります。
次に、「上下水道ポータルサイトの利用促進について」でありますが、7月からサービスを開始いたしました「みや水(すい)ポータル」は、いつでも・どこでも 水道料金などの確認ができ、お客様の利便性が向上するとともに、紙の検針票からみや水(すい)ポータルへ切り替えることにより、紙の削減にも繋がる環境にやさしい取組であります。多くの方にご利用いただくため、12月27日までにご登録された方全員に500円分の電子マネー等をプレゼントするキャンペーンを実施いたしますので、この機会にぜひ、ご登録ください。
次に、「若者まちなか活動・交流センターにおける新たな取組について」でありますが、二(ふた)荒山(あらやま)神社に隣接して令和5年11月にオープンした「若者まちなか活動・交流センター(愛称:二荒テラス)」におきまして、高校生などの利用者の発意により、初めて、サークル団体が3団体発足いたしました。3団体の概要につきましては、当センターのイベント企画・運営に携わる「ふたてらの会」、中心市街地の環境について考える 「鮒(ふな)が泳ぐ会」、水生生物等について調査研究する「てっぺん会」であります。また、センター利用者への支援を充実するため、本日から、音楽やダンスなどの 練習や発表の場として2階ホールの運用を開始いたします。今後とも、若者の自由なアイデアや、主体的な活動を実現できる活動と交流の拠点となるよう、取り組んでまいります。
次に、「秋のイベント情報について」ご報告いたします。さわやかな秋空のもと、本市では、毎週、街なかや大谷地域、ライトライン沿線などで愉快で楽しい様々なイベントが開催されます。10月には、 「2024(ニーゼロニーヨン)宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」が様々な関連イベントとともに開催されるほか、11月には、毎年 市内外から多くの方に来場いただいている「宇都宮餃子祭り」や、大谷地域では「石の里・大谷」の魅力を伝える「フェスタイン大谷2024(にせんにじゅうよん)」、ライトライン沿線では「第38回 宇都宮マラソン大会」やとびやま歴史体験館において、七五三のお子さんを対象としたイベントなどが開催されます。多くの魅力あるイベントを多数開催いたしますので、お出かけの際にはライトラインなど公共交通をご利用いただき、秋の宇都宮で楽しいひと時をお過ごしください。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
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資料 (PDF 8.1MB)
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別紙1ー1 (PDF 6.9MB)
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別紙1-2 (PDF 8.9MB)
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別紙1-3 (PDF 7.8MB)
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別紙1-4 (PDF 2.4MB)
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別紙1-5 (PDF 3.3MB)
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別紙2 (PDF 1.5MB)
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別紙3-1 (PDF 1.8MB)
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別紙3-2 (PDF 359.5KB)
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別紙4 (PDF 269.6KB)
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別紙5 (PDF 209.3KB)
質疑事項
庁議案件
「都市計画マスタープラン」及び「立地適正化計画」等の見直しについて
記者 飛山城跡と清陵高校前の停留場の部分について、今の段階で、どのような土地利用を想定しているのか、そのイメージを伺う。
市長 両方ともライトライン沿線ということでありますので、地域の特性を活かしていくことはもちろん、地域の方のみでなく、多くの方々にご利用いただけるような、場所などもあるといいなと思っています。様々なものが考えられますが、民間事業者などは多様なアイディアをお持ちであると思いますし、公共交通で通うことができる、利用ができるという利便性としてはいい場所でありますので、そういった利点を上手く活用していただけるような土地利用ができればと思います。
シェアリングモビリティ事業の拡充について
記者 今回ポートと台数を大幅に増やすということで、中心市街地のレンタサイクル事業を廃止するなど、本腰を入れているように感じる。改めてこれからこの事業を拡大していくにあたって、どういった狙いがあるのか、市長の考えを伺う。
市長 公共交通の利用によって、自分の力で、自分の意思で移動ができるというネットワーク型コンパクトシティを作っていくわけですが、その中でこのシェアリングモビリティは気軽に活用ができる、いつでも自由に使うことができるという利点を考えると、その移動手段の1つとしては大きな役割を果たしていると思いますし、ウェルネスという観点で考えても、シェアリングモビリティを活用していただくことによって、更なる市の魅力の向上、あるいは利用者にとっての、利便性とウェルネスな社会の実現向けて貢献できるということにもなると考えますので、さらに強くこれを進めていきたいと思います。
宇都宮ブランド・移住定住プロモーションについて
記者 前回のプロモーションで、宇都宮市の移住相談件数が過去最多を更新したということで、前回のプロモーションの中で、特に鍵となったこと、大きな要因・理由は何だったと考えているのかを伺う。また、前回のプロモーションと今回プロモーションの大きな違いは何かを伺う。
市長 前回のプロモーションの鍵となったことでありますが、移住定住相談が約10倍に、実際に移住していただいた方が約14倍に、いずれも令和2年度比較ではありますが、今まで積み上げてきた宇都宮市のPRプロモーション、あるいはブランドの構築、そういったものが一気に花を咲かせたのではないかなと思っています。その中で移住定住促進といった政策面や補助金の拡充、宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースや3x3を機に全国世界に向け発信を行ってきましたので、そういったものも大きな影響を与えていると思っています。また、去年初めての試みであったこのCMでありますが、相当な話題として提供できましたし、昨年8月のライトラインの開業も1ヶ月間で多くのマスコミの皆様に積極的に取り上げていただき、今でも民放等では宇都宮のご紹介などをしていただいておりますので、そういうものが大きな効果の鍵となったのではないかなと思います。
また前回と今回の大きな違いでありますけども、「前回のCMを見た」あるいは「自分の市がテレビで流れているのを見て感激した」などのお声をいただきました。これは宇都宮の方々にとって相当な自信に繋がったと思いますし、シビックプライドの醸成などにも大いに役立ったと考えています。その点を考えて、宇都宮という名前も最後の締め括りで出すとともに、移住者が増えているといったセリフなども新たに意識をして加えました。また、政策等を移住プロモーションの目玉とし、説明等をウツノミヤテラスで行っていますので、そこが今回違うところであると考えています。さらに、CM中の子役さんも前回と同じ女の子ですが、今回は、実際の弟さんも出演していて、姉弟でPRをしていただくということで、より家族での暮らしがイメージできるようなしつらえを意識して作りました。
記者 プロモーションのターゲットを30代の子育て世帯、さらには20代単身女性と明確に示しているが、改めてターゲット定めている背景について伺う。
市長 移住定住の相談やいただくメールなどで、子育て世代の方が宇都宮市の子育ての考え方に大変喜んでいただいたり、興味を持っていただいているということが如実に分かっておりますので、あえてこのような子育て世帯といったファミリー層をターゲットにしています。さらに20代の女性につきましては、宇都宮市の20・30代の男性・女性の中で、女性が約1万人ぐらい少なく、やはり宇都宮に帰ってくる方が少ないということもあり、女性特に20代の女性には宇都宮に戻ってきてもらいたいという狙いもあります。
記者 特に20代女性の転出超過が問題であると考えるが、聞くところによると「仕事があれば移住したい・戻りたい」といった声もあるいう。住みやすさというところではかなり力を入れているかと思うが、働きやすさが大きなテーマになると考える。それについてどのように考えるかを伺う。
市長 それにつきましては、数年前から本市としても掴んでおりまして、20・30代が転出超過で戻ってこないのはなぜなのかという理由としましては、やはり東京で学生を卒業し就職期を迎えると、事務系やオフィス系の企業を希望し、地元に帰るより東京・大阪といったところの方が、すぐ就職ができるということもあり、そのまま就職してしまうということが分かりました。女性の皆さんが希望する事務系・オフィス系の仕事は宇都宮にもありますから、そういった魅力があるということ、また、入社した場合の給与や支援、アパート・マンション等の住宅を賃借するときの補助金なども取り揃え、戻ってきやすいような環境などはあわせて作っています。女性の活躍ができるような環境を全方位的にじわじわ作り、宇都宮に行ってみたい・戻りたいと思えるような魅力を女性の方々に訴えていかなくてはならないと思っています。これは、これからさらに力を入れなくてはならないと考えています。
庁議案件以外
市長選について
記者 福田知事が、知事選の公約としてライトラインの西側延伸の支援、さらに東武宇都宮線との連携を掲げた。市長自身も公約に、2030年に西側でのライトライン運行開始を公表し、政策として掲げた。改めて、知事の公約を受け止め、そして自身の公約をどのようにしたいかという考えを伺う。また、自民党総裁選が明日行われ、首相となる新しい総裁が選ばれる。どのような政策を望むかを伺う。
市長 知事のご発言でありますが、JR線と東武線の結節というのがなされてない本県にとっては、やはり結節していれば大きな効果が出ると考えています。これはJR線にとっても東武線にとっても利用者が増えていくというのは目に見えていますし、利便性の向上にも繋がっていく、また、何よりも知事がおっしゃるところの「県土60分構想」にも寄与するものでありますので、知事が今回公約として掲げたことは大変ありがたく思っています。また宇都宮市のライトラインの西側延伸についても、これは大きなメリットになりますので、我々を後押ししていただけるような、素晴らしい公約・政策だと受け止めております。
また自民党の総裁選が明日27日ということでありますけども、立憲民主の代表も決まるという時期で、個々の政党に話と注目が集中していますが、是非どなたがなっても、とにかくこの日本がしっかりと世界で活躍できるような、世界で認められるような、そして国民が幸せに暮らせるような、そういった舵取りを間違いなくやっていただければと思っています。
具体的な政策としましては、教育・国防・防衛といったものは国の役割ですが、やはりここまで景気が低迷して、物価が高騰している状況では、経済対策また社会保障といったものを充実させるのは当然であると考えています。その中で気を使ってもらいたいのは、全国の市町村の格差が生じないように、特に社会保障の中で子どもの医療費といったものは、地方自治体の中でやっているところとやっていないところの争点になったり、また首長さんたちにとってはそれが大きな足かせとなっているような状況でありますので、国民がどこに住んでいても、誰でも同じようなサービスが受けられるようにするためには、この子どもの医療費は間違いなく重要になってくると思いますので、そういったものにも気を配ってくれるような、そういう方にリーダーになってもらえればと思います。
記者 ライトラインの西側延伸のスケジュール感について、あくまでも公約の目標ということだが、今までの2030年代前半というスケジュールを前倒しした形になった。その背景や、実現の可能性について、現時点ではどのように考えているのかを伺う。
市長 2030年代前半、限りなく早くと皆様方にご説明してきましたが、西側の方々だけでなく、いろんなところでお会いする方々や、あるいはメール等のご要望の中で、一刻も早くという声が本当に多いと感じています。それを踏まえ、より明確にしようということと、 2030年代前半の少しでも先にいけるようにということで新たに2030年という目標を定めさせていただきました。
記者 本日午前中に県庁記者クラブで、 ライトラインを反対する上田氏が市長選への出馬を表明した。ライトラインを争点化したいと述べていたが、これまで市長は毎回の選挙で、ライトラインを争点として戦い当選してきた。今回東側が開業した上で、西側への延伸ということで、今回争点化を図る動きもあるが、そのような動きに関してどのように考えるか率直に意見を伺う。
市長 選挙では、多ければいいということではないが、様々な考えを持っている方がそれぞれ主張して立候補されるというのは、有権者の方にとっては選択肢の幅が広がるだけでなく、いろんな市政に対する考え方などが理解できるチャンスでもあると考え、良いことであると思いますし、ライトラインを争点にというお話をされているようでありますけども、ライトライン西側延伸は大きなプロジェクトでありますので、やはりいろんな方がいろんなご意見を述べていただくというのはライトラインについても、良いことであると思います。
記者 西側への延伸の実現を公約に掲げているが、市長選挙において市民の負託を得られると考えるかを伺う。
市長 まだ選挙も始まっておりませんので、これからしっかりとご説明をさせていただきたいと考えています。また、今までの5回の選挙でも同じでしたが、どういう宇都宮にしていくのかそのためにはどのような方法があるのか、つまりはゴールに向かってどういう組み立てをしていくのかということや、そこでの市民の皆さんの位置づけ、あるいは我々がすべきこともきちんと説明をしていかなければならないと思いますので、丁寧にこの選挙期間中訴えかけていきたいと思います。
記者 他の2人の候補者も、それぞれの政策を掲げているが、今回の市長選では、どのようなことが争点になると考えるかを伺う。
市長 争点になるかどうかというのは分かりませんが、宇都宮市をこれからどういうまちにしたいか、あるいはしていくのか、そこが具体化されていけばそれぞれの違いも出てくると思いますので、そういうことが論点になり争点にもなっていくのではないかなと思います。
記者 経済同友会が2017年に公表した東武宇都宮一帯の再開発のイメージ図では、今東武百貨店の東隣の駐車場になっている土地に、新店舗を作るというイメージになっている。ライトラインの30年の開業とこの新店の開業が同時期であれば、とても賑わうと考えるが見解を伺う。
市長 ご指摘の通り、歴代の東武宇都宮百貨店の社長さんの話では、老朽化が著しいものだから耐震化で終わることはない。やはりその先は建て替えということが大きな問題だという話をされていました。また、その点では東武デパートと、そして東武鉄道とともに、連携や協議していかないと進まない大きな問題なんだという話もされておりました。そのときには市として市長として、その際にできることは行政としてご協力をさせていただきたいということをお伝えさせていただきました。中心市街地の中に残る最後のデパートですので、東武デパートには、これからも営業を続けていただきたいというのが大きくありますので、東武デパートさんが残っていただけるようなきっかけとなれば、我々としてはどんな支援でも惜しみなく行うつもりです。
記者 過去の経緯を考えると、8年前の2016年の市長選で反対派の候補者が市長に肉薄された。もしこのときに、反対派が勝っていたら、恐らくライトラインの事業が中止になり、今頃はもう閉店したのではないかと思う。ライトラインの2030年の開業と東武デパートの新店の開業は試みるべきであり、500億から1000億円ぐらいの大規模なプロジェクトになると思うが、ものすごい経済効果だと考える。来年度の軌道事業の特許申請の際に、経済効果があると述べた方が良いのではないかと思うが見解を伺う。
市長 駅の西側へのライトラインの延伸というのは、ただライトラインを延伸するだけでなく、駅前から大通りや桜通りまで、民間の力や活力を使って、再整備・再開発をしていくことがなくては、ライトラインを敷設する意味もありませんので、民間事業者の考え方、そういったものにはどんどん我々もご協力をさせていただき、なるべく早い段階で実現できるような全体のまちづくりというのを、西側は進めていきたいと思っています。
記者 東武宇都宮駅の東側の土地の周りの駐車場の登記簿を調べると、大半が東武鉄道の所有であるため、東武鉄道が再開発をやると決めたら、恐らくやるのではないかと考える。現に東武は、スカイツリーとその一帯の再開発に、1、400億円ほどをかけている。再開発が実現すれば、若い女性が宇都宮へ戻ってくるきっかけとなると考えるが見解を伺う。
市長 まちづくりは旬が命であると考え、やるからにはなるべくスピード感を持ってやらないといけないと思っています。
記者 2030年の開業というのはあと5年ほどということで、かなり挑戦的な目標であると考えるが、この背景には、昨今の建設費の高騰などもあり、できるだけ工期を短縮し、人件費がかからないようにしたいっていう狙いもあるのではないかと考えるが見解を伺う。
市長 駅東側で培ってきた経験がありますので、駅東が工事着手から開業まで5年かかりましたが、そこまではかからない、かけないでやらなくてはならないと思っています。また、来年度は軌道事業の特許申請などを速やかに行うなど、我々も初めてではなく、いろいろなものを得ていると思いますし、国にお願いをして、なるべく早く工事着工、そして運行開始ができるように全力を挙げて行っていきたいと思います。
記者 たくさんの要望があり、一刻も早くということで2030年という目標を定めたと述べたが、その背景や判断の材料になった部分として、開業1年を迎えた東側での勢いという部分という点が挙げられるのかを伺う。
市長 今までライトラインの事業をいろんなところで説明したり、また集会等でご意見いただいたりしてきましたが、今まで我々は良さが伝わりにくいと感じていました。1人の方に1回では伝わりにくいと、何度もお話しや説明をさせていただき、できれば資料も数字を基になんて工夫をしていきましたけども、1回実際にライトラインが走っている姿を見て、そして利用されると、簡単に理解していただけると感じました。そういうこともあり、やはり西側の方、特に住んでいる方々はライトラインの効果を我々が説明するまでもなく、ご理解をいただいて、自分たちにもという思いなのだと思います。だからこそ早くして欲しいという声や、10年も20年もかけられたのでは困るという声が最近では多くなっています。
記者 特許申請に向けて、今計画を策定していると思うが、その内容については従前通りの方向で2030年前半目標という形で進めているのかを伺う。
市長 早めに進めなくてはならないので、時期についてはこれから修正していきたいと思います。
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