定例記者会見令和7年5月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和7年5月22日(木曜日)午後2時から
宇都宮市役所・3階特別会議室
発表事項
庁議等案件
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、「本庁舎・バンバ出張所の窓口開設時間等の変更について」でありますが、本市の窓口サービスにつきましては,これまで、窓口時間を延長するとともに、窓口に来なくても自宅や職場から手続きできる電子申請などの非対面型サービスを充実させてきたところであります。こうした中、令和7年10月から、本庁舎11課で実施している延長窓口の開設時間とバンバ出張所の休館日等を変更いたします。引き続き、いつでも、どこでも、簡単に手続きできる非対面型サービスの積極的なご利用に、ご協力をお願いいたします。
次に、「うつのみや版女性活躍の推進について」でありますが、本市におきましては、令和7年度を「女性活躍加速化元年」と位置づけ、すべての女性が、個々の能力を発揮し、いきいきと活躍できるまち「女性活躍リーディングシティうつのみや」の実現に向け、女性活躍に係る施策・事業を社会のあらゆる分野において、横断的に、かつ、強力に推進してまいります。本日、私をトップとする「宇都宮市女性活躍推進本部」を立ち上げたところであり、今後は、外部の専門家2名を任用し、助言や提言を受けながら、全庁一丸となって、本市の女性活躍ムーブメントを創出してまいります。
次に、「戸籍の氏名の振り仮名法制化について」でありますが、戸籍法等が改正され、戸籍に氏名の振り仮名が記載されることになり、これにより、住民票の写しやマイナンバーカードにも振り仮名が記載でき、正確に氏名を呼称することが可能となるほか、行政デジタル化の更なる推進にもつながるものであります。本市におきましては、氏名の振り仮名に関するお問い合わせや届出を受付するためのコールセンターと特設窓口を今月、5月26日から設置いたします。 手続きが必要となる方は、忘れずに届出をお願いいたします。
次に、「『ミライト一条』の開業について」でありますが、本市中心部に近接する旧一条中学校跡地において、まちの賑わい創出や地域の活性化、街なかの魅力向上等につながる利活用などをコンセプトとした、「ミライト一条」が5月30日に開業いたします。「ミライト一条」は、スーパーマーケットをはじめ、多世代交流室などを提供するほか、公共交通等との乗り継ぎ利便性を向上させる「モビリティハブ事業」や、音楽を通じた交流の場の創出への取組として「まちかどピアノ」を設置してまいります。子どもから高齢者まで幅広い世代の方にお使いいただける施設となりますので、ぜひ、ご利用ください。
次に、「市役所職員のエコ通勤の取組状況について」でありますが、本市におきましては、平成20年度から、職員の健康増進や環境負荷の軽減などを目的として、「エコ通勤推進デー」を設定し、マイカー以外の交通手段などによる「エコ通勤」への転換を促進しております。令和6年度の「エコ通勤実施率」は全庁で平均約80%を達成したところであり、令和7年度におきましても、職員の「エコ通勤」をより促進してまいります。市民の皆様も通勤・通学、お出かけの際は、公共交通を積極的にご利用ください。
次に、「『大学生によるまちづくり提案2025』の募集開始について」でありますが、本事業につきましては、大学生等の課題解決能力を育成するとともに、学生ならではの視点やアイデアをまちづくりに活かしていくことを目的に実施するものであります。今年度は、「ほっこりした宇都宮~デジタル社会における温かい人間関係~」をテーマに、人と人とが直接つながることにより、安心感や幸福感を生み出す提案を募集いたします。募集期間は5月23日から7月11日までとなりますので、より多くの学生の皆様からのご応募をお待ちしております。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
質疑事項
庁議案件
本庁舎・バンバ出張所の窓口開設時間等の変更について
記者 これまで11の課で延長窓口が設けられていたが、この延長窓口が始まった時期はいつなのか伺う。また、延長窓口の時間帯、午後5時15分~午後7時までの利用人数が多い納税課、市民課での実際に来庁する方の割合について伺う。足利市でも勤務時間の窓口を短くすると発表されたが、窓口開設時間の変更に伴って、職員の時間外勤務の削減ができるか、仮に削減できるとすれば、年間でどれくらいの時間を想定されているのか伺う。
市長 延長窓口は福田富一知事が市長時代から始まっています。
経営管理室長 平成11年の9月から開始し、26年間続けています。また、利用人数が多い納税課と市民課の割合ですが、1日に占める延長時間帯の来客数の割合は、納税課20.2%、市民課11.0%となります。11課合計平均では6.9%という状況の中、市民課、納税課が高い割合となっています。
職員の時間外勤務の削減効果については、具体的にいくらコスト縮減が図られたというのは正直難しいところです。元々延長窓口の時間が遅番勤務という体制で、超過勤務が発生しないよう工夫をしながら、取り組んでまいりましたので、コスト削減というのは難しい状況です。ただ、今回の見直しに伴って、延長窓口勤務に従事する職員は、今まで1日当たり46人ほどいましたが、それが23人に減る予定です。さらに、平日の開設日が週5日から週1日、5分の1になることに伴いまして、合計の延長窓口の従事時間は10分の1に削減ができる見込みです。トータル本庁舎だけでも年間で約17、500時間分を他の業務、日中の業務に充てることができる見通しとなっています。
記者 令和7年5月1日時点で518手続きをオンライン化しているが、宇都宮市として、行政手続きオンライン化の目標数値があるか伺う。
経営管理室長 オンライン化の目標数値の資料は手元にありません。引き続き市民の利便性向上等を含め、行政DXについては推進してまいります。
市長 利用者の負担を軽減していくということ、書かない窓口からスタートし、できれば来庁しなくて済む、そういう行政サービスの展開といったものをこれからも進めてまいりたい。
記者 年度末など窓口が混雑するが、例えば、将来的に窓口の予約をして、優先的に来庁してもらう等のサービスを考える予定はあるのか伺う。
市長 今回このような延長窓口の見直しを図りましたが、26年間進めてきて時代とともに、お客様のニーズというのも変わっています。今回このような改定をさせていただきましたが、10月の開始までの間、市民の皆様方の声もしっかりとお聞かせいただきたいと思います。また、10月からサービスの提供が始まっても、随時市民の皆様方の利便性の向上というのを考えながら、様々なご意見をいただけると思いますので、それに合わせて柔軟に対応してまいりたい。
うつのみや版女性活躍の推進について
記者 今年度女性活躍加速化元年ということで、市としても力を入れていると思うが、改めて市長の女性活躍に関しての意気込みを伺う。また、重点施策に、教育現場でも進めていくという話だったと思うが、この辺りについて具体的にどういったことをイメージしているか伺う。
市長 意気込みでありますが、少子化による人口減少や高齢化、また景気の低迷を考えると宇都宮市内の企業等においても、企業の規模に関わらずどこでも女性の活躍が望まれています。人手不足であったり、多様性の社会がどんどん変化している中で、社会に対する対応を考えると、女性にはその能力をしっかりと発揮していただきたいと考えます。そのためには、社会を挙げて女性が活躍できるフィールドを作っていかなくてはならないと思います。それを行政としてしっかりと先頭に立って作ることと、企業とのマッチングやフィールドでの調整役にもつながっていければと思っています。女性が本来持っている力の発揮という話をしましたが、一番の難敵は、女性が自分の能力を発揮できる環境を作っていかないと、自分が活躍したい、あるいは活躍できるのにそういった人の才能や努力や意気込みが表に出ない、発揮できない、という社会にならないようにしていきたいと思っています。そのためにも、私が先頭になって、市としてこれからも加速的に進めてまいりたいと思います。二つ目でありますが、各分野四つほど挙げさせていただきましたが、その中で教育、学校ということですが、一番は、幼少期から女性活躍の社会に対する認識、理解、そして行動に起こせるように、学校の中でしっかりと子どもたちにも分かってもらえるような教育を進めていくことができればと思っています。
庁議案件以外
上三川町の日産工場について
記者 日産の上三川町の工場が閉鎖終了というリスクを抱える中、隣の自治体である宇都宮市として、どのような対策をとっていくのか、どのように現在の状況を考えているのかについて伺う。
市長 上三川町とは広域的な行政への結びつきということもあって、かつては合併を一緒に考えた関係にあります。特に今回、日産ということで、上三川ばかりではなく、県内における影響というのは大変大きなものがあると思います。特に、日産にお勤めになっている方々のお住まいというのが上三川町だけでなく、宇都宮市にも住んでいる方がいらっしゃいますので、大きな影響を受けるのは必至であります。何とか今までと変わらない日産工場が存在していただけることを願うばかりでありますので、上三川町長ともお話をさせていただいていますが、これから我々行政としても願うだけでなく様々な対応というのができればと思い、上三川町にはこれからも打診していきたいと思います。
LRT西側延伸事業について
記者 LRTの西側延伸事業について、概算事業費が700億円程度となる見通しを公表したと思うが、改めて、当初想定の1・8倍の事業費について市長の所感を伺う。関連して、福田富一知事が先日の定例記者会見で、事業費拡大に一定の理解を示した上で「市として縮減を考える必要がある」と発言されたことについて、市長の受け止めを伺う。
市長 今回公表した概算事業費については、現時点における試算値になります。近年の物価高騰に加え、その他の要因としては、ピーク時間帯における輸送力確保のための車両編成数の増や効率的かつ柔軟な運行ダイヤのための留置線の整備など、利用者の利便性向上を図るために増加したものです。 ライトライン事業については、本市のまちづくりの「未来への投資」であると考えており、市民や事業者などの皆様に、事業の効果などを丁寧に説明しながら、取組を進めてまいります。また、今後、事業費を精査していくに当たっては、当然、知事がご指摘をされている通り、コスト面に十分留意しながら進めてまいります。
記者 現時点の試算ということで、今後変わるとしても下がることは考えにくいと思われる。世の中の情勢から、今後更なる増大が危惧されると思うが、コスト面に関して、これ以上どのように留意してコストを下げるか考えを伺う。
市長 車両の購入に当たっては、駅東側とは違う車両購入発注の仕方も出てくると思います。そういう工夫や交差点改良、あるいは留置線を整備する上で、必要最小限に絞っていくことも必要だと思います。今回はざっくりと必要なものを提示させていただき、数値が出てきましたが、そこも精査する必要があると思います。それによって数字が変わることもあると思います。そういう努力をしていきたいと思いますし、発注の仕方といったものも工夫をし、例えば車両などや資材などを早めに買っておくとこともその後高騰が見込まれるような場合には、縮減につながっていくのではないかと思います。東側で得たノウハウを生かしながら、削減する部分は削減を図っていく。なるべく、全体を削減できる意識を持たないといけないと思うので、しっかりと進めてまいりたい。
記者 大型工事が伴う事業というのは、入札不調を含めて、難題が立ちはだかっているところが全国でかなり多くなってきているというのが現状である。そういったことも考慮に入れての今回の試算と考えてよろしいか伺う。また、今回ぐらいの金額を見積もっておけば、入札不調ということになることはないということでよろしいか伺う。
市長 今の時点ではそう見込んでいます。
記者 様々な工夫の余地がたくさんあると思うが、様々な要因によりこれ以上の物価高騰等で更なる事業費増大があったときに、今の計画を見直す可能性があるのかを伺う。
市長 今年中に、国に「軌道運送高度化実施計画」という特許申請をしていきます。その申請書は当然B/C等をきちんと載せなくてはなりませんので、あまりにも投資額が増えて、上下分離方式といえどもLRT事業を進めることができないとなれば、国から特許はいただけないことになりますので、そのあたりが一つの分岐点と思っております。
記者 税抜きで700億円、税込みで770億円がかかるということだが、例えば1000億を越えてくるとなれば見直すなどの基準を設ける考えはあるのか伺う。
市長 基準は今後だと思いますが、現時点で700億という数字辺りで「軌道運送高度化実施計画」の特許申請をしていきたいと思います。その後、世界や国内の事情、特に経済的な事情がどう変わっていくか見極めながら進めていくしかない。
記者 用地の取得等についてはある程度前もって見積れるのではないかなど、先日の議員説明会であった指摘について、市長の考えを伺う。
市長 なるべく見込んでの数字というのを作らせていただきましたが、この後は、どのような変化があるのかは分かりませんが、十分に対応をして、なんとか事業が遂行できるようにしていきたいと思います。
記者 先ほど国交省の申請については、今年中という話であったが、この2030年の開業の目標は変わらずに進めていくということか伺う。
市長 はい。
記者 車両の購入に当たっては、東側と違う発注の仕方で工夫をしたいという話であったが、事業費の縮減を具体的に進める中で、2030年開業の目標に遅れが生じる可能性もあるのか、目標は変えないのかを伺う。
市長 まだ一切何の発注もしていませんが、それをきちんと見込んで、今年の国への申請とそれに合わせて工事を進めながら、2030年開業というところは変わっていません。
大阪・関西万博について
記者 今月の28日から宇都宮市のブースということで出展が始まるが、ライトラインの取組などを全国にアピールできると考える。その中で、市長が期待しているところや改めてアピールしたい点などがあれば伺う。
市長 本市は、SDGsに関する民間調査で環境の部門で全国一位という評価をいただいています。本市がどんな取組をしているのか、まだ理解いただいてないような自治体や全国の企業の方々に、この機会に見ていただいて、随時説明もさせていただきますので、理解促進につながればと思っています。現在、ライトパワーから供給を受けてライトラインの電力を再生可能エネルギーでまかなうという取り組みが、全国の視察を数多く生み出しているため、来られない方、まだ来ていない方に向けて説明をさせていただき、宇都宮に足を運んでいただくことができるようつながっていけばいいなと思っています。
記者 万博と関連付けて、今後市内で予定しているイベントや取組みがあるか伺う。
市長 直接的なイベントはできないが、万博で得た情報は市からも市民の皆さん、企業の皆さんに発信していければと思っています。今後の講演等には、宇都宮市が出展したブース状況や結果、行った後の状況や感想等を、万博に行かれなかったという方にも様子が分かっていただけるようしっかり伝達していければと思っています。
宇都宮ブレックス チャンピオンシップファイナルについて
記者 チャンピオンシップファイナルの市が開催するパブリックビューイングが満席になったことについて、市長の所感を伺う。
市長 ブレックスの力はすごいなと感じています。ファンの皆さんは宇都宮だけでなく全国に散らばっているということをブレックスから聞いています。大変注目を集めているという証拠であり、全国でこれだけ注目を集めているので、地元宇都宮のファンも熱くなっていると思います。それがこのパブリックビューイングで2日間とも満席という状況を生み出したと思いますし、パブリックビューイングからの熱い応援が現地にも届くのではないかなと思います。ぜひ、3年ぶりの全国制覇を目指してチャンピオンシップファイナルで存分に力を発揮していただき、優勝してパレードを実現していきたいです。
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