定例記者会見令和7年3月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和7年3月28日(金曜日)午後1時30分から
宇都宮市役所・3階特別会議室
発表事項
庁議等案件
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、「宇都宮市 第3期SDGs未来都市計画について」でありますが、本計画は、「SDGs未来都市」である本市が、SDGs達成に向け今後3年間に実施する先導的な取組をとりまとめたものであります。今後は、「パートナーシップ基盤の充実」などの3つのリーディングプロジェクトをはじめ各種の施策・事業をあらゆる主体の皆様との「共創」により、着実に推進することで、「スーパースマートシティ」の具現化・深化を図りSDGs達成に貢献してまいります。
次に、「宇都宮市ミッション・ビジョン・バリューの策定について」でありますが、この度、職員の組織への愛着や仕事へのやりがいを高め、人材の確保・育成に繋げるため、市役所の使命や存在意義などを示す行政経営理念「宇都宮市ミッション・ビジョン・バリュー」を策定いたしました。この経営理念は、私も含め、若手職員から管理職 職員まで幅広く仕事についての想いや意見を結集して創り上げたものであり、このうち、「ミッション」につきましては、「夢と希望とチャンスにあふれる宇都宮をみんなで創り支え続けます」といたしました。今後につきましては、この経営理念に基づき働きたい・働き続けたいと選ばれる職場づくりを促進し、市民サービスの向上に繋がる好循環を生み出してまいります。
次に、「本田技研工業株式会社との包括連携協定の締結について」でありますが、この度、民間事業者と行政の双方が有する知的・人的資源を活かし、市民の福祉の向上や地域活性化を図るため、「本田技研工業株式会社」と、同社が運営するラグビーチーム「ホンダヒート」を通じた活動に係る包括連携協定を締結いたします。今後は、市全体でチームを応援する機運を高めるため、 「JAPAN RUGBY LEAG ONE」のパブリックビューイングを4月5日と5月11日に実施するほか、ラグビーを通じてコミュニケーションや仲間の大切さを学ぶ「ヒート授業」の開催などに取り組んでまいります。協定締結式は、4月4日に開催いたしますので、報道関係者の皆様は、是非ご参加ください。
次に、「KPMGコンサルティング株式会社との包括連携協定の締結について」でありますが、この度、 「KPMGコンサルティング株式会社」と、スポーツやデジタル技術を核とした「共創のまちづくり」を推進するため、包括連携協定を締結いたします。今後は、同社と、スポーツオープンイノベーションによる事業創出を図るための産官学の連携強化や、デジタル技術を活用した地域の活性化などに取り組んでまいります。協定締結式は、4月14日に開催いたしますので、報道関係者の皆様は、是非ご参加ください。
次に、「令和7年度における脱炭素化の取組方針等について」でありますが、新年度におきましては、カーボンニュートラルの実現に向け、 市民・事業者・行政が一丸となり、脱炭素化の取組をより一層加速化してまいります。具体的には、市民・事業者の実践行動を促す各種支援策の実施と、好事例等の効果的な発信により、実践者を拡大するほか、「脱炭素先行地域」の取組を着実に推進するとともに、公共施設におきましては、PPA事業による太陽光発電設備等の導入を先行して市内全域へ拡大するなど、取組を強化してまいります。
次に、「『宇都宮市太陽光発電事業と地域との調和に関する条例』の制定について」でありますが、この条例は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、太陽光発電施設の導入が促進される中、施設の適正な設置・運営等について必要な事項を定め、地域と調和した太陽光発電事業を推進するため制定するものであります。条例におきましては、「地域住民への事前説明」や、「保全すべき区域の設定」、「許可制の導入」などを規定し、本市の豊かな自然環境や景観等の保全、市民の安全で安心な生活環境を確保してまいります。本条例の施行は、令和7年7月1日を予定しておりますので、市民、事業者の皆様におかれましてはご理解、ご協力いただきますようお願いいたします。
次に、「『宇都宮市地域で支え合う自治会条例』の制定及び自治会の活性化等について」でありますが、この条例は、地域まちづくりの要である自治会の持続可能性を高め、誰もが身近な地域で共に支え合い安全・安心に暮らすことができるよう自治会に関する基本理念や関係者の役割などを定める本市初の条例であります。条例制定に合わせ、自治会への加入促進や、負担軽減、退会防止など、全国に類を見ない幅広い支援策を展開し、自治会の活性化をより一層推進してまいります。
次に、「『宇都宮市地域防災計画』の改訂について」でありますが、本計画は、防災対策の充実・強化を図り、市や防災関係機関の全機能を発揮し市民の生命、身体及び財産を災害から守るため改訂したものであります。 特徴といたしましては、 令和6年能登半島地震で明らかになった課題を踏まえた避難所運営の整備や本市独自の施策等を盛り込んだことであり、引き続き、関係機関と連携しながら災害に強いまちづくりに取り組んでまいります。
次に、「宇都宮ブランドプロモーションキャラクター『餃子犬じゅうべえ』設置について」でありますが、「宇都宮ブランド・移住定住プロモーション」の一環として、令和6年11月にJR渋谷駅に設置して大きな反響を得た「餃子犬じゅうべえ」の像を、令和7年4月1日よりJR宇都宮駅に設置し、本市の様々な魅力を発信してまります。JR宇都宮駅にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
次に「『宇都宮市道路づくりプログラム』について」でありますが、本計画は、将来の交通環境を見据え、公共交通や徒歩、自転車、自動車等の多様な交通手段から地域に合わせ最適に組み合わせた「ベストミックス」の交通体系の構築に向け策定したものであります。 今後につきましては、本計画に基づき、多岐に渡る道路事業を横断的に管理し、「円滑」、「快適」、「安全・安心」な道路空間を形成してまいります。
次に、「ライトラインの各種取組に係る各賞の受賞について」でありますが、この度、ライトラインを基軸とした脱炭素の取組や 車両等のユニバーサルデザインなどが評価され、「第33回地球環境大賞」において「環境大臣賞」を受賞したほか、「第18回国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」及び「関東運輸局地域交通優良団体等表彰」を受賞しました。引き続き、ライトラインを基軸とした「人」や「環境」にやさしい持続可能なまちづくりを一層推進してまいります。
次に、「『はじめて木ッズ』・『げんきに木ッズ』事業について」でありますが、令和7年4月からさらなる「木育」の取組として、木製品に触れ 木の香りやぬくもりを感じてもらえるよう、1歳6カ月児を対象としまして、県産スギを用いた「絵合わせパズル」などを宇都宮産のお米をプレゼントする「はじめてごはん」とセットで配布してまいります。また、小学校1年生を対象に「サイコロ」と「コマ」に県産ヒノキを用いた本市オリジナルの「森林すごろく」などを「げんきにごはん」とセットで配付いたします。これらの取組を通して、引き続き「木育」への理解を深めてまいります。
次に、「FIBA3x3ワールドツアー宇都宮オープナー2025の開催について」でありますが、「3x3ワールドツアー」の開幕戦である「宇都宮オープナー」を、4月25日から27日の日程で開催いたします。今回は、昨年のワールドツアーのシーズンチャンピオンなど世界トップチームの迫力あるプレーを市民の皆様をはじめ多くの方々に体感いただくとともに、新たに国内トップリーグ「3x3.EXEプレミア女子」の開幕戦を同時開催いたします。さらには、出場選手と触れ合える「Fan Fest」や小学生を対象とした「Jr.CUP」の参加チームを拡大するなど、多彩なイベントの展開により、まち全体の盛り上がりを創出し、「3x3のまち宇都宮」を全世界に発信してまいります。
次に、「水防協力団体」との連携による地域水防力の更なる強化について」でありますが、この度、「水防協力団体制度」を本格的に運用し、河川の監視など水防活動に貢献していただける企業・団体等を募集いたします。4月1日から募集を開始いたしますので、地域の安全・安心を守るため、多くの企業・団体の皆様からのご応募・ご協力をお待ちしております。
次に、「フレックスタイム制 及び選択的週休3日制の本格導入について」でありますが、これらの制度につきましては、現在、通年で試行実施しており、 職員のワーク・ライフ・バランスや、公務能率について良い影響を及ぼすことが確認できましたことから、令和7年4月から本格導入いたします。この本格導入を通して、今後も職員が活き活きと働くことができ、多くの人から選ばれる魅力的な職場づくりにより一層、取り組んでまいります。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
別紙
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【別紙1】第3期SDGs未来都市計画【概要版】 (PDF 941.5KB)
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【別紙2】宇都宮市地域防災計画【概要版】 (PDF 328.2KB)
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【別紙3】宇都宮市道路づくりプログラム (PDF 2.2MB)
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【別紙4】FIBA3x3ワールドツアー宇都宮オープナーの開催について (PDF 1.5MB)
質疑事項
庁議案件
「宇都宮市地域で支え合う自治会条例」の制定及び自治会の活性化等について
記者 全国に類を見ない支援策ということだが、具体的にどういう部分が新しいのか伺う。
市長 特徴とも言えると思いますが、今回の自治会の維持活性化に向けて、それぞれ条例の関係者の方々の役割を明確に明記したということ、そして学識経験者、NPO、若者、事業者など、自治会関係者を含めて、制定プロセスにおきまして、様々な関係の方に参画をしていただきました。その皆さんの現状、現場の考え方、あるいは学識経験者の方々の様々な考え方、文献、そういったものを取り入れることができました。また自治会の意義、そして重要性というのを改めてここに明記し、市民の皆さんにもしっかりと理解をしていただく、知っていただく、そういったことが特徴であり、類を見ないのではないかと考えています。
みんなでまちづくり課長 今後の活性化の特に類を見ない施策としては、退会抑止に向け、高齢者等の心身の不調や経済的な事情により、自治体活動が困難な方に対して、自治会が会則等で減免なり役職の免除というのを定めたところに対して、補助をするという制度を考えています。これにより、生活支援が必要な方と地域の繋がりが維持されるものと考えています。
フレックスタイム制及び選択的週休3日制の本格導入について
記者 改めて導入の意義を伺う。また、アンケートのライフワークバランスについては、一般職から管理職まで効果があったという評価が書かれている一方で、公務能率については特に管理職では、効果が上がった割合と変わらない割合が拮抗しているが、その点についてどう考えているか伺う。
市長 公務の効率というのは常にどんな状況でも上げていかなくてはいけないと思っていますが、そのためには市の職員が生き生きと仕事を続けられる環境も作っていかなくてはなりません。それは多分に宇都宮市役所という職場を選んでいただける、常に素晴らしい職員を獲得できるということにも繋がっていくと思います。どうしても景気に左右されて、民間に人が流れたり、また逆であったりということもありますが、そういう影響を受けずに、常に宇都宮市役所には素晴らしい人材が集まってくるという環境を作っていくためには、様々な取り組みが必要だと思います。そこにはワークライフバランス等を考える働き方改革を加速的に進めていくということで、今回試行的に進めてきたものの効果が出ましたので、本格的に実施することとしました。特に、お子さんを育てる最中の若い世代にとっては、朝夕に弾力的に時間が使えるということは試行時期に掴んでいましたが、その後、介護をしている職員にも大変便利で助かるという声をいただきました。また、そうしたことに関係ない職員でもメリハリがつくという感想もあり、それらが表の数字ではないかと思います。公務の効率化ということでは管理職においては、あまり変わらない、あるいは上がったという割合が拮抗していますが、大変忙しく精神的にも大変な管理職という立場がこういった数字になっているのかと思います。
記者 今働いている職員の働きやすい環境づくりと、新規に宇都宮市役所を働く場所として選ぶ人を確保するという意味でも、こうした制度設計をしているということか伺う。
市長 そうです。
「水防協力団体」との連携による地域水防力の更なる強化について
記者 水防協力団体制度の本格運用ということだが、少子高齢化社会を踏まえると、消防団員の確保の難しさ、そういったことも含めてその水防協力団体に市長が期待することを伺う。
市長 水防訓練等の取材をしていただいている中で、消防団が活躍している姿を見ていただいていると思いますが、消防団の充足率は自治会同様、だんだんと下がっていく中で、意識をしながら、充足率を高めていくという時代になってきたと思います。消防団も各企業に勤めている方が多数おり、また、自営業の方、農業の方もいらっしゃいます。そうした中で、企業の方の理解にも繋がっていくのではないかと思いますし、まちづくり全般的に言えることですが、やはり行政だけではできない部分が多々あります。それを市民や、企業の力が大変大きなものがあり、企業にも加わってもらうという意味では、その一環としてこの水防協力団体に積極的に参画をしていただくということも考えながら、今回発表いたしました。
記者 水防協力団体の対象の中には自治会も多く含まれると思うが、将来的にはそういった部分での協力も期待しているということか伺う。
市長 自治会では様々な事業を展開していますし、先ほど申し上げた条例を作って、自治会の加入率を上げて活性化をさせていくという段階ですから、気持ちも一緒になっていただければと思います。
フレックスタイム制及び選択的週休3日制の本格導入について
記者 宇都宮市での本格導入の前に3回ほど試行でフレックスタイム制を行っていたと思うが、本格導入に当たり、試行段階で得た課題などを踏まえて、変更した条件や改善点などを伺う。
市長 コアタイムをどう設定していくのかということを所管課に確認をしました。
人事課長 今回3回ほど試行実施をしましたが、管理監督職のマネジメント、特に係長が部下職員の時間管理が大変困難という話を聞いて、極力システムに勤務時間を入れるなど、極力支障がないようにやっていただいており、利用しづらい、負担があったというのは聞いていますが、業務に大きく支障があるというようなことはなかったということです。一方で利用していない人にもアンケートを行っており、業務上支障がなくても利用しづらい雰囲気だったという人が約15%いますので、引き続き利用しやすいような職場環境と周知徹底を図っていきたいと思います。併せて利用率についても、今回は246人という全対象者2,700人の約9.1%ということで、まだまだ利用できる職員がいると思いますので、利用促進を図っていきたいと思います。
宇都宮ブランドプロモーションキャラクター「餃子犬じゅうべえ」設置について
記者 宇都宮の玄関口であるJR宇都宮駅に設置するということで、市長の期待を伺う。
市長 渋谷で大変好評を得まして、それで終わりと思いましたが、宇都宮に戻ってきてJR宇都宮駅に設置すると聞いて、宇都宮市民の皆さんを初め、県民、地元の皆さんにどのぐらい受け入れてもらえるのかと今不安に思っています。
記者 餃子犬じゅうべえのデザインについてはどう思っているのか伺う。
市長 小さい頃に見たガメラのような感じではないかと思っています。
「宇都宮市道路づくりプログラム」について
記者 これは従来の計画をローリングするのではなく、全く新しい方針なのか、また、ライトラインの運行などとの関連性もあるのか伺う。
市長 ライトラインのみならず、道路に関するものは全て対応しています。
技術管理課長 この道路作りプログラムにつきましては、10年間の計画期間があり、当初の5年間については現在計画実施中です。後半の5年については、地域事業をやっていく予定です。この計画につきましては、今後、宇都宮市で現在進めているライトラインの西側延伸や、公共交通と一体となったまちづくりに資するような道路整備を計画的に着実に進めていきたいということで、今回のプログラムを策定しました。
記者 初めての策定なのか伺う。
技術管理課長 平成20年頃に局所的な渋滞解消や、危険箇所の解消といった事業について、道路見える化計画を一部公表したことがありますが、こうした全体的な計画を公表したのは今回が初めてです。
庁議案件以外
新年度市長の意気込みと所感について
記者 今年度最後の定例会見となるが、新年度からは女性活躍推進官のポストが新設されるなど、特に女性の活躍に本腰を入れる一年になるかと思うが、市長の意気込みと所感を改めて伺う。
市長 少子化による人口減少、そして超高齢化社会、またこのような景気の中で、様々な施策を展開していかなくてはならないと考えていますが、その中において女性活躍といった視点に立った組織横断的な施策というのが必要になってきました。そこで本市におきましては、これまで以上に女性が活躍できる社会を実現するために、この度、総合政策部に女性活躍推進官、そして女性活躍推進課を新たに設置しました。様々な分野において女性が活躍できる社会を作っていくために、女性活躍に精通する学識経験者と、そして特に重要となる雇用の場における女性活躍の専門家、合計2名を、女性活躍担当専門員として任用することにしました。その2名については今現在人選中です。また、新年度におきましては、女性が働きやすい職場環境の整備に向けて、女性雇用状況などに関する事業所の実態調査を行います。また、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決していくフェムテックの活用促進などに取り組んでいきます。女性活躍担当専門員の知見を生かした分野横断的な施策事業を検討するなど、全市的な女性活躍ムーブメントの創出を図っていきます。総合政策部における新体制のもとで、一層女性が個性と能力を十分に発揮でき、また、夢や希望に向かって生き生きと活躍できる男女共同参画社会の実現に向けて、総合政策部を含めて全庁一丸となって推進していきます。
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