定例記者会見令和7年4月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和7年4月24日(木曜日)午後2時から
宇都宮市役所・3階特別会議室
発表事項
庁議等案件
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、「新産業団地 基本計画の策定について」でありますが、本市におきましては,市内企業の拡大・再投資の受け皿の確保はもとより、重点振興産業を集積し、新たな企業を呼び込むことができる新産業団地の整備を目指しております。この度、本市が目標とする産業用地45haの確保に向けまして、「(仮称)インターパーク 東地区」と、「(仮称)宇都宮工業団地 東地区」における「事業区域の案」や「土地利用のイメージ」などを明らかにした「基本計画」をとりまとめました。今後は、本計画に基づき、事業化に向けて検討を進め、新たな産業用地の早期確保に取り組んでまいります。
次に,「各分野における基本計画等の策定について」でありますが、本年度は、NCC」の形成や、「脱炭素社会」の構築などに取り組むため、「(仮称)第2次公共施設等総合管理計画」や、「(仮称)第4次環境基本計画」など、10件の計画を策定いたします。今後、実効性の高い施策・事業を計画としてとりまとめ、着実に推進していくことにより、「スーパースマートシティ」を実現してまいります。
次に、「小学生に対する男女共同参画意識の醸成について」でありますが、本市におきましては、基本的な人間性や社会性を身につける時期から、男女共同参画についての意識の醸成を図るため、小学生向け教育参考資料「かがやき」を活用した啓発を実施しているところです。この度、ジェンダー平等の機運の高まりなどを踏まえ、より一層興味を持って学習していただけるよう本市の児童に身近で具体的な内容に見直すとともに、教材を電子化するなど、教育参考資料「かがやき」をリニューアルいたしました。今後は、すべての児童に対し、QRコードを記載した「周知用シール」を配布するとともに教職員向けに手引書を配布するなどこれまで以上に、学校や家庭で積極的な活用が図られるよう、周知してまいります。
次に、「市庁舎議場天井等落下防止対策工事の実施について」でありますが、令和7年5月1日から令和8年5月下旬まで、市役所本庁舎議会棟議場天井の耐震化工事を実施いたします。工事期間中は、一部の駐車場やバス停留所の利用が制限されるほか、議場と傍聴場所の変更などにより、ご来庁の皆さまにご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力くださいますようお願いいたします。
次に、「第1回レジェンド神山雄一郎カップの開催について」でありますが,長きにわたり競輪界を第一線で牽引してきた宇都宮競輪場所属の神山雄一郎氏の功績を称えるとともに、宇都宮競輪場の更なる知名度向上を図るため、この度、開設記念競輪の名称を「ワンダーランドカップ争奪戦」から「レジェンド神山雄一郎カップ」と改め、これまで以上に宇都宮競輪場をアピールしてまいります。第1回大会につきましては、5月15日から18日の4日間にわたり盛大に開催いたします。期間中は、家族連れの皆様も楽しめるイベントを多数開催いたしますので、ぜひ、宇都宮競輪場にご来場ください。
次に、「第73回 利根川水系連合・総合水防演習」について」でありますが、5月17日に、市内の道場宿緑地におきまして、地元の消防団や企業などによる水防工法や、ヘリコプター、ボートを使った大規模な救出活動訓練を実施いたします。当日は見学者を含め、約7、000人規模の来場者を見込む大規模な演習となります。本市からは、4月から募集を開始した、消防機関が行う水防活動を支援する「水防協力団体」も演習に参加するとともに、私と国土交通省下館河川事務所の災害ホットラインのシミュレーションを実施いたします。また、当日は会場内に体験コーナーや物産・キッチンカーコーナーも出展いたします。大人から子どもまで楽しみながら学ぶことのできる貴重な機会となりますので、多くの皆様の御来場をお待ちしております。
次に、「(仮称)大谷スマートインターチェンジ整備に係る取組みについて」でありますが、「(仮称)大谷スマートインターチェンジ」の整備事業につきましては、地域住民の皆様や関係者のご理解とご協力により、下り線において本年6月から工事に着手する運びとなりました。つきましては、工事の着手を迎えるにあたり、6月2日に着工式を開催いたします。また、地域住民の皆様には、着工式に先立ち、事業の全体概要や工事の内容、今後の予定などについての説明会を5月8日に開催するとともに、個別に意見交換を行う場として、オープンハウスを5月9日から12日の4日間開催いたします。今後とも、早期供用に向けて、安全かつ円滑に工事を進めるとともに、関係者の皆様との連携を図りながら事業を着実に進めてまいります。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
別紙
質疑事項
庁議案件
「新産業団地基本計画」の策定について
記者 他市や他県の状況と比較して、このタイミングで団地を作る計画を策定したことにどのような意義があるのか伺う。また、どのような団地を目指していきたいのか伺う。
市長 稼ぐ力というものが重視される我々の業務の中で、宇都宮市の中で経済が循環できる仕組みの中においても、工業団地の造成、企業の誘致、雇用の向上、また消費の拡大が税収の安定につながってまいりますので、工業団地の役割というのは大きなものであると思っています。そこで、今ある工業団地に加えて、民間も含めた新たな工業団地の造成、特に行政としては、今回示した2つの候補地において、造成を進めていくこととなりました。企業は大きな力であり、稼ぐだけでなく地域やまちづくりにおいても、頼もしい存在でありますので、企業を増やすことについては、これからも積極的に進めていきたいと思っています。その中の1つがこの産業団地の整備になりますが、そのほか、既存の工業団地を見ても、設備投資がどんどん進んでいます。これも固定資産税を含めて、企業・市の力になり、半導体の工場などの開発を考えれば、我が国にとっては大きな課題・命題でありますので、それを宇都宮で日本に貢献できるということも、宇都宮の力の向上につながっていくと思いますので、期待を込めながらしっかりと丁寧に前に進めていきたいと考えています。
記者 事業案を公表して1年以上経過しているが、この2つの産業団地について、企業からの引き合い、もしくは立地希望の問い合わせはあったのか伺う。
産業政策課長 引き合いといたしましては、昨年度、10数件いただいています。その中には、現状として市内の既存立地企業の方々からのご相談もある状況です。
記者 企業の皆さんが注目を集めている中、宇都宮工業団地東地区公園では、整備予定地に昔からの農地が含まれているが、その農地では、野菜作りに取り組まれている若手農業者や米作りを江戸時代からの行っている農家もあるが、そういった方々も、産業団地の整備が市の今後の発展にとって重要だと認識している一方で、当事者として複雑な部分があるかと思うが、そのような方々に対する市長の所感を伺う。
市長 農業を営んでいる方、また、様々な事業、あるいはご自宅がある方がその範囲の中には入っている可能性がありますので、そういった方には丁寧に説明していきたいと思いますし、そういう方が納得できるような代替地などを含めて丁寧に進めていきたいと思っています。これは他の事業と同じように、慎重に丁寧に進めてまいります。
第1回レジェンド神山雄一郎カップ(G3)の開催について
記者 第1回レジェンド神山雄一郎カップの開催ということで、競輪界レジェンドの引退された神山元選手の名を冠した大会が5月に開催されるということであるが、第1回という数字がついているということは、毎年やっていきたいという思いを感じる。第1回目にあたって、今後、どのような大会に成長してほしいのか、どのような効果を期待しているのか伺う。
市長 第1回目に期待することでありますが、まずは、神山選手へのお礼を兼ねた大会であり、神山選手の競輪人生で、宇都宮の競輪を始め、全国の競輪、そして競輪というスポーツ、これが大きくクローズアップされ、その力によって、今までこうして継続をされているものだと思っています。相当な苦労があったわけでありますので、ただ勝利を重ねてきただけではなく、その後ろにある苦労、そういったものに対してのお礼の意味を込めて、この第1回を盛大に開催したいと思っています。そして、効果としては、やはり本市の偉大なスポーツマンを、また全国の皆さんに再認識をしていただきたいと思いますし、競輪というスポーツをまだ体験されていない方にも来ていただきたいと思います。そうすることで、経済的な効果もあると思います。一般会計に約5億円ほど、繰り入れていただいている競輪事業でありますので、ありがたいと思いますし、今まで宇都宮の発展に寄与してきた競輪事業と言っても過言ではありませんので、またさらに成長できるような一つのきっかけにしていきたいと思います。また、神山選手の生きざま、足跡、そういったものも子どもたちのためになると思います。諦めない心、負けじ魂とか、また一朝一夕に出来た素質ではなくて、学生の頃から地道に作り上げてきた体でありますので、そういうものも夢を諦めずに成し遂げるといういろんな見方があるかと思いますけども、そんなものも子どもたち、そして我々大人も感じてもらえるようなものにできればと思っています。
記者 レジェンド神山雄一郎カップの際、神山雄一郎さんご本人が来場されるのは、最終日以外にあるのか。また、ファンの前でトークイベント的なものを予定されているか伺う。
公営事業所副所長 神山さんについては、4日間全てにご来場いただく予定です。トークショーにつきましては、5月16日金曜日、17日土曜日、18日日曜日、この3日間につきましては、トークショーを予定しています。
(仮称)大谷スマートインターチェンジ整備に係る取り組みについて
記者 2月の議会に対する説明では、開通時期については、2029年度以降と伺っていたが、今回、下り線が6月2日に着工されるにあたり、開通時期についての変更等があるか伺う。
市長 変更はありません。
道路建設課長 開通時期については、今のところ変更はありません。令和11年(2029年)以降を予定しています。
記者 上り線について、2月の議会では、地権者が多く、約8割と契約したものの、残りの地権者と交渉が継続されているとの説明であったが、現時点で当時の約8割からどの程度進んだのか伺う。
事業用地課長 契約について、前回の進捗と大きく変更はありません。
記者 これまで、市として大谷エリアの観光振興に力を入れてきている中で、今後、スマートインターチェンジの整備をすることにより、どのような期待をしているのか伺う。また、一部の住民等から陳情等で整備について、反対意見等が寄せられることもあったかと思うが、その声に対して、今後どのように説明していくのか伺う。
市長 宇都宮市としては、この計画について、しっかりと丁寧に今まで進めてまいりました。スーパースマートシティ宇都宮に向けて、ネットワーク型コンパクトシティを作っていくこと、また、大谷の観光のため、あるいは県庁所在地としての宇都宮の中心地へのアクセスの向上がこれから必要になってくるので、この事業を施工するということになったわけであります。こういった目的をしっかりと達成するためにも、今回、下り線から工事を着工しますが、上り線も含めて安全安心に事業を進めてまいりたいと思います。 宇都宮インターチェンジ、鹿沼インターチェンジと2つのインターチェンジがありますが、この大谷スマートインターチェンジによって、宇都宮の中心市街地にダイレクトに入ってくることができるという、大変価値のあるスマートインターチェンジでありますので、この事業をしっかりと進めてまいりたいと思います。また、様々なご意見・ご質問、疑問点もいただいています。今までも、対応してきましたけれども、今回、先ほど申し上げましたように、事前の説明会やオープンハウスなどでしっかりと対応し、理解をしていただきながら着実に進めてまいりたいと思います。
庁議案件以外
新年度の抱負及び万博への出展、カスハラ対策について
記者 今年度スタートしましたが、新産業団地基本計画や大谷スマートICの整備の話などがあったが、重要事業が相次いで予定されている中で市長の抱負を伺う。13日開幕の大阪・関西万博について、宇都宮市、芳賀町、宇都宮ライトレールなどと一緒に、5月下旬から出展を予定されているとのことで、万博を通じて、国内外にPRされるということだが、開幕を受け、改めて市長が期待されていることを伺う。市は、カスタマーハラスメントの対策強化を進めているが、これまで具体的にどのような効果があったのか、対策の評価と今後の方針について伺う。
市長 まず、新年度の抱負について、今年度は、4月10日にライトラインの利用者数が想定より約5か月早いペースで800万人を突破し、西側延伸への期待も高まるほか、国際的なスポーツイベントの開催による賑わい・交流の創出など、スポーツを活用したまちづくりの気運がより一層高まっていることから、このチャンスを生かし、新たな交流や投資を一層促進するための大変重要な1年になると思っています。こうしたことから、スーパースマートシティの具現化・深化を図るための未来への投資を積極的に行い、特に、「人」の持続的な育成と「NCC」の形成に力を入れてまいります。本市の活力の源であります「人」づくりのための投資といたしまして、子育て支援の充実や、高齢者の交流の場の創出に取り組むとともに、今年度、「女性活躍加速化元年」と位置づけ、女性が働きやすい環境づくりなどを強力に推進してまいります。「NCC」の形成につきましては、ライトラインの駅西側延伸に向けた取り組みや、ウォーカブルな都心部まちづくり、産学官連携によりスポーツの新たな価値を創出する、みやSOIPの本格始動、さらには、本市の新たな賑わい創出の拠点となるアークタウン宇都宮の着実な整備に取り組んでまいります。こうした取り組みにより、女性や若者をはじめ、まちづくりの多様な担い手の増加・定着と市民活動・事業活動の活発化を図り、地域全体の稼ぐ力を高め、さらに未来への投資へとつなげていく好循環を生み出してまいります。
2つ目の万博への出展でございますが、4月13日に開幕し、初日に約12万人が来場されたと聞いております。大変な賑わいを見せているわけですが、そのような中、地方創生SDGsフェスでは、本市の先駆的なまちづくりにつきまして、地域由来の再生可能エネルギー100%で走行する世界でも類を見ないゼロカーボントランスポートの仕組みをジオラマで表現する他、ライトラインの車内を再現いたしました乗車体験コーナーを設置することなどにより、来場者が体験・体感できるブースの出展を予定しております。また、フェスへの出展を通じまして、宇都宮市を全世界に発信するとともに、未来を担う子どもたちに対しまして、新たな発見や学び、そして思い出を提供することで、本市に対する興味や憧れを抱いていただく絶好の機会となるものと期待しています。なお、フェスの初日である5月28日には、私自身も会場に出向きまして、本市の魅力をPRして参ります。記者の皆様方もお忙しいでしょうけども、会場にお越しいただきまして、ぜひ宇都宮市の魅力発信に、お力をお借りできればと思います。
3つ目のカスハラ対策でありますが、宇都宮市はこれまで悪質クレームや不当要求などの迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメントから職員を守るため、特に管理監督者向けの職員研修の強化や庁舎管理規則の改正による、無断撮影など迷惑行為の禁止、職員証フルネーム表記の見直し、ポスターの作成・掲示による市民周知、そして本庁舎への通話録音装置の導入などハードソフト両面で様々な対策を着実に進めてまいりました。職員からは悪質クレームに対し、毅然と臨むことができるようになった、また、大声で威圧されることがなくなったなどの意見を聞いており、2024年度は2023年度と比較いたしまして、悪質クレーム対応の報告件数が約7割減少いたしました。このように、組織的な対策を講じて、職員が安心して働ける環境、職員の能力を最大限に発揮できる環境を整備してきたことは、市民サービスの向上につながっているものと考えております。今年度は、本庁舎の防犯カメラを増設するほか、地区市民センターや保健所などの出先機関へも防犯カメラの設置や通話録音装置の導入などを行う予定であり、今後とも職員が安心して働ける環境を整備することで、一層の市民サービスの向上へつなげてまいります。
記者 全体のクレームに関して7割減少というのは、全体の数字が何件と出ているのか伺う。
危機管理課長 悪質クレームの件数ですが、全庁的に照会の結果2023年度は268件の報告がありましたが、様々な対策の結果、2024年度は70件ということで、約7割減少となったところです。悪質クレームを大きく抑制できたと考えております。
アメリカの関税政策の本市への影響について
記者 アメリカの関税政策によって世界経済が混乱している中で、市内での影響について、市長の耳に入っているものがあるか伺う。
市長 事業者の大小に関わらず、特に製造業の方々はこれからを不安に思われているようであります。国の動向などを相当気にされているということも併せて感じ取らせていただきました。そのような中で、国、県、商工団体等が相談窓口を設置されていますので、それらが利用できるということを伝達していきたいと考えております。また、県が4月17日に、国・県関係機関で構成する「米相互関税等に係る中小企業等支援対策連絡会議」を発足されました。我々も市として、参加させていただきましたので、国や県からはもとより、市からも必要に応じて様々な対応策をしっかりと伝達していきたいと考えております。
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