定例記者会見令和7年9月

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1042007  更新日 令和7年9月30日

印刷 大きな文字で印刷

(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。

日時・会場

令和7年9月25日(木曜日)午後2時から
宇都宮市役所・3階特別会議室

発表事項

庁議等案件

 それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。

 まず、「令和8年度当初予算編成方針について」でありますが、この方針につきましては、来年度の予算編成にあたり、施策・事業の優先化・重点化を図る分野や、「持続可能な財政構造」を確立するための取組を明らかにしたものであります。今後、この方針に基づき、新たな交流や投資を一層促進し、地域全体で「稼ぐ力」を高め、「スーパースマートシティ」の具現化を着実に推進する予算としてまいります。
 次に、「電子契約サービスの運用開始について」でありますが、本市では、契約事務において、事業者の事務負担の軽減や職員の作業の効率化の観点から、電子入札や電子申請を順次導入してきたところであります。このような中、契約事務のDXをさらに推進するため、10月1日から、紙の契約書の代わりにインターネットを介して契約を締結するサービスの運用を開始いたします。これにより「入札」「契約」「請求」といった一連の手続きが、デジタルで完結でき、事業者の皆様の利便性が大きく向上するとともに、コスト削減にもつながりますので、ぜひ、積極的にご利用ください。
 次に、「関東自動車株式会社との基本協定の締結について」でありますが、この度、誰もが安心して快適に移動できる公共交通ネットワークの構築に向けて、ライトラインのJR宇都宮駅西側延伸とあわせた「バス路線再編」の円滑な実施や、効果の最大化などを図るため、「関東自動車株式会社」と基本協定を締結いたします。今後は、公共交通の利便性向上や利用促進を図る各取組について、協力関係をより一層強化し、取り組んでまいります。協定締結式は、9月29日に開催しますので、報道関係者の皆様はぜひ、ご参加ください。
 次に、「『プレコン スタートブック』を活用した妊娠・出産支援の強化について」でありますが、本事業は、新しい命を授かる前の早い段階から体や生活スタイルのメンテナンスをする「プレコンセプション ケア」の考え方を多くの若者に知ってもらい、未来の可能性を広げられるよう、性と健康に関する正しい知識や不妊治療、各種検診、相談窓口などの情報をまとめた本市オリジナルのデジタルブックを作成し、周知・啓発に取り組むものであります。本日から、市ホームページや公式SNS等に掲載するとともに、様々な場面で配布してまいります。
 次に、「『フェムテックフォーラム2025』の開催について」でありますが、昨年度、大好評をいただいたフェムテックイベントについて、参加企業を8社から13社へと拡大し、11月17日にライトキューブ宇都宮で開催いたします。このイベントでは、多様な製品やサービスの開発に取り組む企業との交流会に加え、今年度は新たに、女性リーダーの必要性やフェムテックを活用した女性の健康支援に関するセミナーを実施するなど、内容を充実しておりますので、ぜひ、お申し込みの上、ご参加ください。
 次に、「宇都宮市ミッション・ビジョン・バリューのロゴ及び『みやMVVカード』について」でありますが、本市では、本年3月に、市役所の使命や存在意義などを示す行政経営理念「宇都宮市ミッション・ビジョン・バリュー」を策定したところであり、この度、新たに、ロゴを作成するとともに、常に携帯できる「みやMVVカード」を全職員に配布することとしました。日ごろから職員一人ひとりがこれを意識することで、市民と職員の想いをつなぎ、市全体に好循環を生み出せるよう取り組んでまいります。
 次に、「東塙田地区における交通安全対策『ゾーン30プラス』の導入について」でありますが、本市では、「東塙田地区」からの交通安全対策に関する要望等を踏まえ、道路上に仮設ハンプを設置し、自動車の速度抑制の効果などを検証する実証実験を行ってまいりました。この度、その効果が確認できたことから、東小学校の2学期開始に合わせて、初めて、地域が主体となって「ゾーン30プラス」を導入いたします。今後とも、交通管理者や地域の皆様と連携し、「ゾーン30プラス」の拡充に取り組んでまいります。
 次に、「バンバ通りを中心とした滞在空間等創出に向けた社会実験について」でありますが、本市では、官民が一体となった人中心の居心地の良いウォーカブルな空間づくりを推進しており、まちなかのシンボルである二荒山神社前を多くの人で賑わう魅力的な空間とするため、11月8日・9日、15日・16日の4日間、バンバ通りをモール化する社会実験を実施いたします。この社会実験では、来訪者の行動や自動車交通への影響などを検証し、魅力的かつ持続的な空間創出につなげてまいります。
 次に、「第87回全国都市問題会議の開催について」でありますが、全国の市長、市議会議員が参加し、都市問題や地方自治について論議する「全国都市問題会議」を、10月9日、10日に栃木県内で初めて開催いたします。「成熟社会の都市のかたち~コンパクトで持続可能なまちづくり~」をテーマとし、人口のピークを越えた「成熟社会」において、将来にわたって安心して暮らし続けることができるコンパクトで持続可能な都市を実現する方策を、全国の市長や学識経験者の方と論議してまいります。
 次に、「『2025宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース』の開催概要について」でありますが、今回、32回目を迎える「自転車のまち宇都宮」が世界に誇る自転車ロードレース「宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」を10月17日から3日間開催します。期間中は、子どもたちによる「クリテリウムパレードラン」をはじめ新たに、女子選手による「ウィメンズクリテリウム」を実施するなど、年齢や性別を問わず幅広い方々が参加できる多彩なイベントを展開いたします。また、環境に配慮した持続可能な大会として未来につなげていけるよう、大会の開催に伴う温室効果ガスの削減にこれまで以上に、積極的に取り組んでまいります。
 次に、「新たな企画乗車券を活用した宇都宮を巡るお得なバス旅について」でありますが、この度、宇都宮観光推進委員会が、秋の行楽シーズンに合わせて、関東自動車や若山農場等と連携し、「若竹の杜一日乗車券」の販売を10月1日から開始します。10月4日から11月30日までの土・日・祝日には、ろまんちっく村、大谷資料館・若山農場を巡る無料の「くるくるミヤ来るバス」もご利用いただくことで、本市の北西部エリアを快適・便利に周遊いただけます。これを機会に、魅力ある宇都宮の観光地周遊をお楽しみください。
 次に、「秋のイベント情報について」ご報告いたします。本市では、市内各地で、毎週、愉快で楽しい様々なイベントを開催します。9月の「もったいないフェア宇都宮」をはじめ、10月には、今年20回目の節目を迎える「うつのみや食育フェア」、11月には、毎年、全国から多くの方にご来場いただいている「宇都宮餃子祭り」などが開催されます。子どもから大人まで楽しめる魅力あるイベントを多数開催いたしますので、秋の宇都宮で楽しいひと時をお過ごしください。

 これをもちまして、本日の発表を終了いたします。

資料

質疑事項

庁議案件

令和8年度当初予算編成方針について

記者 当初予算編成方針について、その前提となる、先月発表された中期財政計画で、初めて歳出超過を見込んでいるということで、昨年までは歳入と歳出の数字が合っているかと思うが、今年から歳出超過となったのは、例えば試算の前提となる数値が変わったなど、何らかの状況の変化があるのかを伺う。
市長 やはり、人件費や資材等の高騰など、昨今の物価高騰が大きく影響していると思います。
記者 物価高騰はここ数年の話であるかと思うが、今年から試算の方法が変わったというわけではないということか。
市長 昨年後半から今年にかけて、物価高騰の影響を自治体としては相当受けていると思いますし、他の首長さんたちの話を聞いても、来年度予算の編成に当たっては、相当苦労をするだろうという話を聞いていきましたので、ここに来て、地方都市にも、そうした物価高騰の影響というのが、出ているのではないかなと思います。
記者 一般市民としては不安があると思うが、どのように財源は確保していくのか。
市長 財源の確保としては中心の市税収入をしっかりと徴収できるようにしていかなければならないと思いますし、また、ふるさと納税や手数料もきちんと収入として押さえておくということ。歳出もしっかりと見ていくということでは、選択と集中や、事業自体の再構築も、行政全体でしていかなくてはならないと思います。行政として今までにない苦しい立場に立たされるかと思いますが、全庁一丸となってしっかりとやっていきたいと考えています。市税収入自体は年々好調ですので安心していただきたいですし、今まで行ってきた市としての投資がどんどんリターンを生んできていますので、しっかりと市民サービスの維持と、更なる向上を、今を生きる市民の皆さんだけでなく、次の世代にもきちんと好影響が出るよう、当初の目的を達成していきたいと思っています。
記者 選択と集中について話があったが、今までやってきたものを無くすというのは難しい部分があると思う。EBPMなどの考え方は、今後より厳しく適用していくことや、基準を変えていくといった考えはあるか。
市長 やっていかないといけないでしょうし、先ほどの選択と集中ということもありますから、事業自体の見直しや再構築とか、より効果が残るようなやり方で、今までさんざん言ってきましたから。乾いた雑巾を絞るようなものだと、各部長の皆さんは言うかもしれませんけれども、それをやっていかないと予算が組めませんので、厳しい局面ですがやってまいりたいと思います。

バンバ通りを中心とした滞在空間等創出に向けた社会実験について

記者 この社会実験に関しては、令和4年度にも馬車道通りで行われたということだが、その検証結果はどのようなものだったのか伺う。また、今回の社会実験を経て、こういったイベントを定期的に実施するなど、具体的なゴールとしてはどのようなものを目指していくのかを伺う。
市長 令和4年度の馬車道通りでの社会実験でありますが、ウォーカブルなまちづくりが、これから中心市街地のまちが変わっていく、良い方に変えていくための一つの手法であって、必要であろうということが実験の結果から見ることが出来ました。人が滞在できるという点では、まちの賑わいにつながっていきますし、飲食店だけでなく、今、中心市街地に不足している物販を呼び込むことにもつながってくるのではないかなと思います。具体的なゴールとしては、馬車道通り同様に、ウォーカブルなまち、そして空間で楽しむことができる、滞在時間が長く居ることができる、そういう、夜だけではなく、昼間なども人で賑わっているまちにしていきたいと思いますし、便利な車と公共交通を組み合わせたり、色分けをしたり、大通りなども社会実験は今までも行ってきましたけれども、それらも総合して、中心市街地というのが、やはり宇都宮の顔で、あるべき姿というものに、どんどん時代や環境の変化とともに変えていきたいなと思っております。
記者 バンバ通りや馬車道通りは、市の中心部のオリオン通りにつながる道であり、この2本の道は、人をいかにそこに流入させるかの鍵になるかと思うが、最終的には商店街の活性化などにつなげていくということか。
市長 商店街で成り立っている、そして成り立っていた街でありますので、そこに人が魅力を感じて、今まで来たのだと思います。それが20年前に、空洞化ということで、郊外のショッピングモールや、大きなショッピングセンターに人が集まり、シャッター通りと言われたり、猫しか歩いていないなんて言われたりとか、それを官民挙げて何とかしようということで、ようやくここまで回復をしてきました。今ひとつ足りないのは、先ほどお話をしましたが、目当てにしてもらえる物販、店舗が圧倒的に少ないところが見受けられますので、もう少し滞在時間などを長くして、なおかつ車だけでなく、歩いて過ごすことができる、そういうものに転換をしていかないと難しいと思います。その根本は、郊外の大きなショッピングセンターは、車が100%駐車できて車で行ける。ところが、中心市街地の方も20年前は同じように、車が無料で停められて、そして買い物ができる、できれば、車で降りることなく買い物ができるような、そういう便利な街にしたいという要望が強かったのですが、それだと品揃えが豊富な大きなショッピングセンターに太刀打ちできません。あれだけの面積と大通り、ユニオン通り、オリオン通りの一角がちょうど同じ面積になるので、全く違うまちづくりをしていくことによって、両方が共存できる街になるので、空間作りとか、歩いて過ごせるとか、そういう街に変えていかなくてはならないと考えています。

庁議案件以外

ライトライン西側延伸事業に伴う交通の円滑化について

記者 宇都宮市は現在LRTの延伸計画の策定を進めている。整備に伴い、中心部への車の流入抑制を図りつつ、公共交通と一体となったまちづくりに向けて、主要な三つの環状線道路などの機能強化を進めている。このうち、都心環状線は来年3月に全線開通する予定で、市はこれまで周辺の交差点改良を進める方針を示している。交通の円滑化に向けて、具体的にどのような改良を進めていくのか伺う。もう1点、内環状線のうち、慢性的な渋滞が発生している競輪場通りについて、拡幅工事を計画しているが、今後の工事の進め方や拡幅整備の完了時期の目安について伺う。
市長 現在宇都宮市の中心部で進めている小幡・清住土地区画整理事業地内の都心環状線が開通することによって、3環状12放射道路がつながってまいります。今後、道路ネットワークやライトラインを始めとする、公共交通の充実・強化がより一層図られて、NCCの形成がさらに進展するものと考えています。市民の皆様や、国・県をはじめとする多くの関係者のご理解とご協力のもと、構想から約40年を経て、本市の都市構造を支える3環状12放射道路が、全線でつながることには、大変感慨深いものがあります。このような中、本市では、公共交通や人を中心とした将来の交通環境を見据え、都心部への通過交通の更なる流入抑制を図るため、内環状線を構成する競輪場通りの整備事業や、さらには大通りを通過する車を迂回させるため、都心環状線を構成するいちょう通りの交差点改良に取り組むこととしております。いちょう通りについては、東京街道との交差点から田川付近に至る区間におきまして、右折レーンの設置などを行う交差点改良に向けて、7月から測量や設計に着手したところです。競輪場通りについては、拡幅を伴う整備でありますので、日光街道から宇商通りまでの区間の沿線住民を対象として、8月に説明会を開催し、9月から測量や設計にも着手したところでございます。これらの詳細な整備内容や工事のスケジュール等については、調査・設計を進める中で十分検討を行い、明らかになり次第、今後お示しをしてまいります。また、都心部を通過する車を環状道路に迂回させるといった都心部の交通円滑化については、ライトライン西側延伸に向けた説明会を通して説明をしているところであります。
記者 競輪場通りの拡幅整備の完了時期の目安を示すことは、今の段階ではまだ難しいということか。
市長 そうですね。交通量も激しいですし、多くの地権者さんもいらっしゃいますので、国や県と連携することで進めなければならないと思います。必ずやらなくてはならない事業ですので、進めて参ります。

といず検証委員会について

記者 第三者検証委員会を設置する条例案が提出されているが、改めて、第三者検証委員会が設置されることについて、市長の思いを伺う。
市長 大変痛ましい事故でありましたけれども、我々としても命を救えなかったところが大変申し訳なく思っています。裁判も終結し、その後ご遺族からのご要望もあり、第三者による検証委員会を行うようにということで、今までご遺族と協議をして進めてきました。しかしながら、今回条例を制定するに当たって、さらにまたご意見をいただきまして、それをさらに精査して、新たな第三者による検証委員会として、しっかりとご遺族のご希望に応えるように設置してまいりたいと思っております。今後進めていきますけれども、その都度、ご遺族からご要望、あるいはご意見等が出てくる場合には、しっかりと対応させていただいて、ご遺族が納得できるように進めてまいりたいと思います。

物価高騰に伴う入札への影響について

記者 那須塩原市が新たな市庁舎を建てる事業を進める中で、物価高の影響から入札した事業者が辞退したという話があった。宇都宮市においても、ここ最近で入札後の辞退や、工事予定価格を見直して金額を上げたという事例があれば伺いたい。
契約課長 那須塩原市の場合、かなり大きな額のものだったのですが、宇都宮市においても、最終的には落札されましたが、何件か入札が不調になった事例がありました。直近ですと今泉小学校の屋内運動場が不調になり、改めて公告を行うことで、今は落札したところでございます。
記者 工事予定価格が上がった事例はあるか。
契約課長 工事予定価格が上がったものは無いと認識しています。
記者 金額がかなり大きいLRTの整備に関して、入札の不調などの懸念はぬぐい切れないかと思うが、市長として、今発表されている税込770億円の予算を、もうこれ以上は上げないなど、入札不調等が起こらないよう万全の策は取るかとは思うが、そういったことは起こらないということを、市民に改めて説明いただきたい。
市長 先行きは何も変わりません、安全です、とはなかなか言えませんけれども、東側同様に、変化してきた工事費や整備期間などに関しては、西側も同様に、安心していただけるように進めていくとともに、参加する事業者の方々は入札になりますけれども、そこもきちんと利益を確保して、そしてまた宇都宮市に税金を納めてもらうという、経済の循環を担っていただくパートナーになりますので、安心して事業に参画できるように進めていきたいと思います。東側でも経験や工夫を培ってきましたので、全力を挙げて、民間と行政と一体となって進めていきたいと思います。
記者 物価高が収まる気配は中々ないというところで、やはり未来に比べれば現在の方が物価は安いと思われるため、今すぐに、出来うる限り前倒しでLRTの工事を進めておきたい、という考えでよいか。
市長 これから先、いきなり物価が低く、安くなるということはないでしょうから、今ご指摘のあったように、なるべく期間をかけない方が、先行きの見通しがきかない中では良いのではないかなと思います。
 

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

総合政策部 広報広聴課 広報グループ(市役所3階)
電話番号:028-632-2028 ファクス:028-637-5151
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。