定例記者会見令和7年7月
(注意)このページは、定例記者会見のもようを広報広聴課がまとめたものです。
日時・会場
令和7年7月24日(木曜日)午後2時から
宇都宮市役所・3階特別会議室
発表事項
庁議等案件
それでは、本日開催いたしました庁議の結果について、発表いたします。
まず、「令和7年度『行政評価』の結果について」でありますが、この度、「第6次総合計画後期基本計画」の2年目となる令和6年度に実施した施策・事業の「行政評価」の結果をとりまとめ、全53施策のうち、52施策が順調、概ね順調に進捗しております。今後、今回の評価結果などを活用し、施策・事業の見直しを進め、行財政資源の適切な配分に努めつつ市民サービスの更なる向上につなげ、「スーパースマートシティ」の実現に向け、取り組んでまいります。
次に、「『総合計画 実施計画』策定方針について」でありますが、これは、「第6次総合計画 後期基本計画」に掲げた目標の実現に向け、今後3か年で優先的に取り組む施策・事業の方向性を示すものであります。今後、この策定方針を踏まえ、「人」の呼び込みや地域全体で「稼ぐ力」を高めるなど、人口減少下においても本市の活力を維持し、「全世界に輝きを放つリーディングシティ」として多くの人に選ばれるまちとなるよう、実施計画をとりまとめてまいります。
次に、「女性活躍に取り組む企業等のネットワークづくりについて」でありますが、本市では、女性が活躍できる職場環境づくりを一層促進するため女性活躍に取り組む企業等を対象とした、ネットワーキングイベントを継続的に開催することといたしました。今後は、こうした取組を通して企業間のつながりを支援し、迅速な情報共有や新たな取組の創出を図るとともに、好事例の横展開を強化してまいります。
次に、「地域の交流の場と移動販売の連携事業について」でありますが、本事業は、高齢者等が住み慣れた地域で安心していきいきと暮らすことができるよう、民間事業者との協働により移動販売を導入し、日常生活の買物を通した地域住民同士の交流促進と見守り活動に取り組むものであります。今後は、地域の意向に応じて、住民同士の交流の場である地域コミュニティセンターなどにおいて、移動販売を年内を目途に実施できるよう準備を進めてまいります。
次に、「育英事業の新たな取組について」でありますが、受験機会の確保はもとより、子育て世帯の負担を更に軽減するため、一時的に負担が大きくなる大学等の受験時において受験料等の貸付を行う制度を新たに創設し、来月、8月から募集を開始いたします。また、育英事業の財源を確保するため、これまでの寄附に加え、企業版ふるさと納税による寄附の募集も8月から開始いたしますので企業の皆様のご協力をお願いいたします。
次に、「令和7年7月の豪雨に対する緊急対策の実施について」でありますが、7月3日の豪雨では、1時間あたり75.0ミリの降水量が観測され、床上浸水や車両水没など大きな被害が発生しました。これらの被害が発生した東町や岩曽町などを中心に、河川や道路の緊急点検パトロールを実施したところであり、早期に溢水被害の軽減が可能な箇所の河川の拡幅や雨水貯留浸透施設の整備を行うなど、約6千万円の緊急対策を実施してまいります。
次に、「市民・事業者等による防犯活動の促進に向けた「宮を守り隊」の結成と募集について」でありますが、本事業は、市民一人ひとりや事業者等が気軽に参加できる「ながら見守り」などの防犯活動を促進し、地域における「見守りの目」を増やすことで、犯罪が起きにくい環境をつくりだすことを目指すものであります。市民や事業者の皆様に、本市が配付する啓発用グッズを身に着けながら、地域において自主的に防犯活動にご協力いただくものであり、8月1日から募集を開始しますので、ぜひ、ご協力ください。
次に、「沖縄県うるま市との友好都市提携1周年記念事業について」でありますが、来月、8月に、沖縄県うるま市との友好都市提携から1周年の節目を迎えることから、これを祝う記念事業を8月1日、2日に実施いたします。この2日間で、うるま市の子どもたちが演じる「肝高の阿麻和利」を本市で初めて披露するほか、「エイサー」の披露や宮まつりパレードに参加いたします。また、うるま市の特産品の販売や、文化体験など、市内各所でうるま市の魅力を堪能いただけるイベントを実施いたしますので、ぜひお越しください。
次に、「第1回女子オールスター競輪の開催について」でありますが、「女子オールスター競輪」は、ファン投票により選ばれ人気と実力を兼ね備えた選手が出場する夢の祭典であり、今年度から最高グレードであるG1に昇格しました。この度、栄えある第1回大会を宇都宮競輪場で8月8日から10日の3日間にわたり開催いたします。俳優やタレントによるステージショーやグルメ祭りなど、若い方々も楽しめる3日間となっておりますので、ぜひ、宇都宮競輪場へご来場ください。
次に、「ライトライン開業2周年スペシャルマンスリーについて」でありますが、ライトライン開業2周年を迎えるにあたりましては、地域や企業の皆様が中心となって盛り上げていただけるよう、皆様の取組を後押ししており、すでに、沿線企業や自治会などの多くの団体が、それぞれの強みやアイデアを生かしたイベント等を企画・実施していただいております。今回、新たに沿線店舗等と連携したスタンプラリーの実施などを決定したところであり、さらなるマイレール意識醸成が図られるよう、地域の皆様や民間事業者との支援・連携を進めてまいります。
次に、「給水スポット『宮の泉』の拡充について」でありますが、本市の水道水のおいしさをより多くの方に実感していただけるよう、「うつのみや表参道スクエア」と「大谷コネクト」に「宮の泉」を新たに設置いたします。これにより、本市の主要な3つの水系それぞれの水道水のおいしさを味わうことができるようになります。8月1日からは、市内4か所の「宮の泉」を巡るキャンペーンを実施いたします。「うつのみやストロベリーサーモン」などが当たりますので、この機会にぜひご利用ください。
次に、「『百人一首デザイン』マンホールカードの配布開始について」でありますが、本市では、百人一首に親しみやすい環境づくりの一環として、市内3か所で「百人一首デザインマンホール」を設置しております。こうした中、「下水道広報プラットフォーム」が自治体と共同で制作している「マンホールカード」の第26弾として本市の「百人一首」が仲間入りします。本市においては4例目となるカードの配布を通して、本市と百人一首のゆかりについて広くPRしてまいります。カードの配布は7月25日から行いますので、ぜひお越しいただき、市内3か所のマンホール蓋を巡って市内周遊もお楽しみください。
次に、「『わくわくおばけとしょかん』の開催について」でありますが、おばけや妖精をテーマとした「わくわくおばけとしょかん」を8月10日、11日の2日間東図書館で開催いたします。子どもたちにおばけのイラストや妖精の塗り絵を作成してもらい、作品が動き出すイベントを行います。この取組を通して、図書館の利用促進や子どもの読書活動をより一層、推進してまいりますので、ぜひ、ご参加ください。
これをもちまして、本日の発表を終了いたします。
資料
別紙
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【別紙1】令和7年度「行政評価」の結果について (PDF 326.0KB)
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【別紙2】令和7年度総合計画実施計画 策定方針 (PDF 932.3KB)
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【別紙3】優先的に取り組む施策・事業の方向性(策定方針) (PDF 436.2KB)
質疑事項
庁議案件
地域の交流の場と移動販売の連携事業について
記者 どのようなところを交流の場とするのか伺う。
市長 いきいきサロンや老人クラブの活動で利用していただけるような場に無理なく設定し、そこで買い物だけをするのではなく、地域の交流の場となり、共生につながっていく道筋を考えています。
記者 民間事業者との協定締結のスケジュールを伺う。
高齢福祉課 本日付で締結します。締結式は行いません。
育英事業の新たな取組について
記者 導入した経緯を伺う。
市長 失われた30年以降、子育てに関して、経済的に厳しいという理由が多くを占めています。それが少子化につながっているとことも否めないと思います。そのようなことを考えると、経済的な理由で諦めるということがないよう、妊娠・出産・子育てを手厚くやってきましたが、大学あるいは短大、そういった高校後の進学についても支援をしていこうという思いで今回の制度に至りました。これまでも返還しなくてもよい奨学金制度なども実施してきましたが、今回の制度を付け加えるとともに、企業の力を借りようということで、企業版ふるさと納税を加えました。
記者 どのくらいの人数を想定しているのか伺う。
教育企画課 予定の人数ですが、30人ほどを予定しています。これは、入学一時金という制度で貸しているのが約20~30人であるため、同程度の人数を見込んでいます。
記者 予算をふるさと納税でまかなう割合を伺う。
教育企画課 今回、入学一時金や奨学金、返還免除型育英修学資金の他、受験時から大学等受験一時金貸付制度を設けさせていただき、受験時から切れ目のない教育的な支援ができる内容になっています。企業版ふるさと納税は、この育英事業全般として当てられるものとなっています。
市民・事業者等による防犯活動の促進に向けた「宮を守り隊」の結成と募集について
記者 募集はいつまで行うのか伺う。
生活安心課 8月1日から募集を開始し、終期は定めていません。
記者 規模は何名程度を想定しているのか伺う。
生活安心課 昨年策定した第5次防犯対策推進計画で定めており、5年間で、ながら見守りについては1,500人、ドライブレコーダー搭載車両については300台、既存の防犯カメラの見える化についても300台を目標としていますが、地域の皆様にもすでに説明をしているところであり、協力するとの声をいただいているので、目標値にこだわらずに広げていきたいと考えています。
沖縄県うるま市との友好都市提携1周年記念事業について
記者 締結から1年の振り返りと今後の期待するところについて伺う。
市長 うるま市と提携1周年の節目を迎えることができました。友好都市として締結するまでに相当な交流があり、産業の特区などを拝見させていただき、グリーンスローモビリティが大谷で走っていることなどに繋がっています。宇都宮の農産物も、うるま市の需要に応え、交流ができたりしました。このような経緯を経て昨年の友好都市の締結に繋がったわけでありますが、これからも交流をさらに拡大していくとともに、お付き合いを始めて、うるまの方たちの人の豊かさに新たに気づきましたが、このような関係を結べたという大きなアドバンテージを大切に、人と人とのつながりを今後さらに広め、深めていきたいと考えています。
庁議案件以外
戦後80年について
記者 宇都宮市は1945年7月、米軍の空襲で市街地一帯が焼け野原となり、620人以上が犠牲になるなど県内最大の戦災に遭った。戦後80年を迎えた今、市長の思いを伺う。 また、惨状を知る体験者が減少の一途をたどる中、空襲の記憶を風化させないため、市は今後どのように取り組んでいく考えか伺う。
市長 戦後80年を迎えるにあたり、宇都宮空襲の犠牲者はもちろん、先の戦争で犠牲になったすべての人に哀悼の誠を捧げます。戦争は、多くの命を簡単に奪う、人間が起こす大変愚おろかな行為であると思っています。現在も、世界では紛争が発生しており、戦後80年の節目を迎えた今、改めて、世界の恒久平和に向けて、戦争の悲惨さ、特に、宇都宮でも空襲があり、多くの命が失われたことなどを後世に伝えていくことが我々今を生きる世代の責任と義務であると強く感じています。このような中、本市においては、これまで、「うつのみやの戦災展」の開催や、「平和のつどい」、「平和啓発パネル展」においても宇都宮空襲に関する展示を行ってきました。また、これまでの宇都宮空襲体験者のインタビューなどを動画にした「平和啓発動画」を市ホームページで公開し、市立の小学5年生と中学2年生に動画の視聴を案内しており、戦後80年の節目となる今年は、全ての児童生徒に案内したところであり、さらに10月には、「終戦 80年 軍都宇都宮の終焉」を開催する予定であります。今後さらに「平和啓発動画」を積極的に活用するなど、宇都宮空襲の記憶を風化させないよう取り組むことなどにより、戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に継承していきたいと思います。
記者 小中学生の動画の視聴はすでに行ったのか伺う。
多文化共生推進課 夏休み期間中に視聴いただけるように案内をしているため、今後視聴していただけると考えています。
記者 今後、資料を常設展示していく考えがあるのか伺う。
市長 常設用の施設を作る考えはないが、平和のつどいや展示を毎年開催するとともに、必要に応じて拡大につなげ、今を生きる市民だけでなく、次の世代にも、戦争の悲惨さ、平和の必要性を理解して行動してもらうことにつなげることが大切だと思っています。
参議院議員選挙について
記者 参議院議員選挙の結果についての市長の考えを伺う。
市長 自民党が大敗をしたことが大きなインパクトだと思っています。予想通りというか、国民にとって不信につながるようなことが度重なったことを考えれば、当たり前の結果になったのではないかと思っています。我々も含めて、しっかりと為政者は襟を正し、さらに、国のため、地域のため、国民のため、市民のためにこれからも最大限に努力していかなければならないし、国のことだと言って傍観しているわけにはいかないと思います。これは全体の問題であり、アメリカとの関税交渉も含め、経済あるいは防衛等での付き合いが難しくなっている中、国が一枚岩になっていないと、資源の少ない島国の我が国は太刀打ちできないと思うので、それぞれの立場で努力をしていくことが必要であると改めて痛感しました。
トランプ関税の本市への影響について
記者 トランプ大統領が日本の相互関税を15%とすることで合意したと発表したが、これに対する市長の考えを伺う。
市長 戦後、経験したことがないような局面だと思います。アメリカの大統領1人に振り回されているような世の中になってしまいました。しかし、経済は止まることなく動いていますし、日本という国を考えれば、国民は毎日生活をして生きているわけですから、対処をしていかなければならない。これからどんなことが起こっても、国が責任を持って対応してもらいたいと思います。今回、関税が15%と決まり、ほっとしたとは思いますが、15%関税をかけられるという事は事実ですから、経済界ではこれから苦労する分野が出てくると思います。国はそのあたりをきちんと把握して、しっかりと対応してもらいたいと思います。今回の交渉については、「本当にお疲れ様でした」といいたいと思います。頑張って交渉したわけですから、これに対しては誰も批判できないと思います。これからどうなっていくのか、しっかり対応していくことが交渉された経済再生担当大臣もそうですし、国の政治家も合わせて同じように努力をしていかなきゃいけないと思います。我々は、商工会議所などで相談窓口を設置しており、行政としてもこれまで経済的な支援を行ってきましたので、これからもいろんな声を聞かせていただいて、マッチングできた政策を発信していきたいと思います。
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