A型肝炎ウイルスによる食中毒にご注意ください
国内において発生したA型肝炎ウイルスによる食中毒の調査において、患者が喫食した二枚貝と同一ロットの商品から検出されたA型肝炎ウイルスと患者便から検出されたA型肝炎ウイルスが同一である可能性が高いとの報告がありました。
アサリやカキなどの加熱調理用の二枚貝を調理する際は十分な加熱や手洗いなどを心がけましょう。
A型肝炎とは
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによって引き起こされる一過性の急性肝炎で、通常1~2か月で回復します。
このウイルスは酸に強く、アルコールにも耐性があり、不活化には十分な加熱(85度1分以上)が必要です。
感染後症状が出る前から、糞便にウイルスが排出されます。
主な原因物質
加熱不十分な二枚貝など
主な症状
発熱(38度以上)、倦怠感、黄疸、食欲不振、おう吐など
潜伏期間
約4週間
予防のポイント
- 加熱調理用の二枚貝は、中まで十分加熱して食べましょう。特に、冷凍や殻付きの二枚貝については加熱が不十分になりやすいので注意しましょう。
- 二枚貝など汚染の可能性があるものに触れた後は、よく手を洗いましょう。
- 二枚貝の調理の際、加熱の前後で器具(ボールなど)や食器を使い分けるか、その都度洗浄殺菌して使用しましょう。
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