家庭でもノロウイルスによる食中毒に注意しましょう
ノロウイルスを原因とする食中毒は、全国で発生している食中毒において、近年、患者数1位となっています。
ノロウイルスによる食中毒は、冬に多く発生する傾向がありますが、春先から夏にかけても発生の報告があり、年間を通して注意が必要です。
ノロウイルスは感染力が非常に強いため、少量のウイルスで感染・発症し、家庭内で感染が拡大することがあります。家庭でもノロウイルスの予防と対策を行いましょう。
ノロウイルスとは
ノロウイルスの性質
- 感染経路のほとんどは経口感染です。
- 10から100個程度の非常に少ない数で発症する可能性があります。
- 熱に弱く、低温に強いです。
主な症状
嘔吐、下痢、軽度の発熱など(発症後2から3日で回復し、予後良好)
- 軽い風邪のような症状の場合や、感染しても症状が出ない場合もあります。
- 下痢等の症状がなくなった後も長い間便からウイルスが排出されます。
潜伏期間(食べてから発症するまでの時間)
24から48時間程度
主な原因食品
- 感染者等により汚染された食品
サラダなどの生で食べる食品や、加熱調理後の食品であっても、素手で取り扱うなどして汚染させた食品により、食中毒を引き起こすことが多いです。 - カキなどの生または加熱不十分な二枚貝等
カキなどの二枚貝はウイルスを蓄積していることがあります。
予防と対策
予防のポイント
- 調理の際は良く手を洗いましょう。(調理前、食事前、排便後など)
- 加熱が必要な食品は、中心部まで十分に加熱しましょう。(85から90℃で90秒以上)
- まな板、包丁などの調理器具は、熱湯や消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒しましょう。
(注意) ノロウイルスは消毒用アルコールによる消毒の効果は期待できません。
【参考】その他の感染経路
- 汚染された物に触れた手指からウイルスが口に入ったり、消毒不足により残ってしまったウイルスが乾燥して空気中に舞い上がり、それを吸い込んだりして感染することもあります。
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