ジビエ(野生鳥獣の肉)はよく加熱して食べましょう
ジビエ(野生鳥獣の肉)について
・ジビエとは、シカ、イノシシなど狩猟の対象となり食用とする野生鳥獣、またはその肉のことです。
・生または加熱不十分な野生のシカ肉やイノシシ肉を食べると、E型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌または寄生虫による食中毒のリスクがあります。
・ジビエは中心部まで火が通るようしっかり加熱して食べましょう。
・ジビエに接触した器具は、消毒するなど取扱いには十分に注意してください。
・飲食店や販売店などでジビエを調理、販売する場合、食品衛生法に基づく営業許可を取得した施設において解体などが行われた肉を仕入れなければなりません。
・野生鳥獣の扱いは、解体や調理時に守るべき衛生管理の方法等を示したガイドラインに基づき衛生的に行う必要があります。
ジビエによる食中毒について
野生鳥獣は家畜と異なり、飼育や健康状態の管理がなされていないため、野生鳥獣肉を原因とする食中毒の発生防止のため、中心部まで十分に加熱することが必要です。
E型肝炎ウイルス
・E型肝炎は、E型肝炎ウイルス(HEV)の感染によって引き起こされる急性肝炎で、発熱、悪心・腹痛等の消化器症状、肝機能の悪化などが起こり、まれに劇症化するケースもあります。
・HEVの感染経路は主に経口感染で、HEVに汚染された食物、水等の摂取により感染することが多いとされています。過去にはシカ肉やイノシシ肉を通じてHEV感染が発生しています。
・加熱調理を行うことによりHEVは感染性を失うため、中心部まで火が通るよう十分に加熱すれば食肉による感染の危険性はありません。シカやイノシシなどの野生動物の肉等は中心部まで十分に加熱し、生で食べないようにしましょう。
旋毛虫(トリヒナ)
・旋毛虫(トリヒナ)という寄生虫に感染すると、発熱や筋肉痛、目の周囲の浮腫、脳炎などがおこり、場合によっては死亡するケースもあります。
・平成28年、平成30年、令和元年にはクマ肉が原因とされる食中毒事例が報告されています。
・旋毛虫(トリヒナ)は冷凍に耐性を示すため、食中毒予防には加熱が有効です。クマ肉をはじめとする野生鳥獣肉の調理は、中心部の温度が75度で1分間以上またはこれと同等以上の効力を有する方法により、十分加熱してください。
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