渡辺 真澄さん

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ページID1041597  更新日 令和7年9月1日

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宇都宮市(うつのみやし)には、スポーツや芸術(げいじゅつ)をはじめ様々(さまざま)な分野(ぶんや)で、日本一(にほんいち)になったり日本(にほん)を代表(だいひょう)する活躍(かつやく)をしている人(ひと)がたくさんいます。そんな、輝(かがや)いている「宮(みや)っこ」を紹介(しょうかい)します。

渡辺 真澄さん

古文書研究(こもんじょけんきゅう)の発展(はってん)に貢献(こうけん)できる人材(じんざい)を輩出(はいしゅつ)することを目的(もくてき)に実施(じっし)する「古文書解読検定師範試験(こもんじょかいどくけんていしはんしけん)」。渡辺真澄(またなべますみ)さんが、県内(けんない)で初(はじ)めて合格しました。
 本試験(ほんしけん)は、古文書解読検定(こもんじょかいどくけんてい)の1級合格者(いっきゅうごうかくしゃ)のみを対象(たいしょう)としており、極(きわ)めて難(むずか)しい試験(しけん)です。今回(こんかい)、渡辺(わたなべ)さんは、全国(ぜんこく)で22人目(にんめ)であり、本県(ほんけん)では初(はつ)の合格(ごうかく)を獲得(かくとく)しました。また、「生涯学習(しょうがいがくしゅう)1級(きゅう)インストラクター」をすでに取得(しゅとく)しているため、古文書解読(こもんじょかいどく)においての最高位(さいこうい)をダブルで取得(しゅとく)するという快挙(かいきょ)を成(な)し遂(と)げました。
 合格(ごうかく)した秘訣(ひけつ)について「一言(ひとこと)でいうと努力(どりょく)。やり始(はじ)めたら、行(い)きつくところまでやり続(つづ)け、文字(もじ)に追(お)いかけられる夢(ゆめ)を見(み)るほど、常(つね)に古文書(こもんじょ)について考(かんが)えている。分(わ)からない文字(もじ)があればすぐに調(しら)べられるよう、枕元(まくらもと)にメモを置(お)き、プロとして、実力(じつりょく)と経験(けいけん)を積(つ)む努力(どりょく)をしている」と話(はな)します。
 40歳(さい)から始(はじ)めた書道(しょどう)では3年(ねん)ほどで師範(しはん)を取得(しゅとく)し、金融機関(きんゆうきかん)を退職後(たいしょくご)、書道教室(しょどうきょうしつ)を開(ひら)いた渡辺(わたなべ)さん。当時(とうじ)、教室(きょうしつ)の生徒(せいと)が持(も)ってきた古文書(こもんじょ)を解読(かいどく)することができなかったことをきっかけに、古文書(こもんじょ)を学(まな)ぶ決意(けつい)をしました。独学(どくがく)で学(まな)び始(はじ)めた渡辺(わたなべ)さんは、「古文書(こもんじょ)の参考書(さんこうしょ)となるものはたくさんあるが、淡々(たんたん)と書(か)き写(うつ)して覚(おぼ)えた。図書館(としょかん)での業務(ぎょうむ)や、家族(かぞく)や周囲(しゅうい)の方々(かたがた)の支(ささ)えすべてが、今回(こんかい)の合格(ごうかく)につながったと思(お)う」と振(ふ)り返(か)ります。
 古文書(こもんじょ)の魅力(みりょく)については「当時(とうじ)のさまざまな位(くらい)の人(ひと)が書(か)いたものであるが、特(とく)に普段(ふだん)の生活(せいかつ)の記録(きろく)がたくさんあり、古文書(こもんじょ)を通(とお)して当時(とうじ)の人(ひと)たちの息遣(いきづか)いまで感(かん)じられるところが魅力(みりょく)。また、芸術作品(げいじゅつさくひん)ではないが、書(か)かれた文字(もじ)や言葉遣(ことばづか)い、文章(もじ)なども素晴(すば)らしく、字(じ)を崩(くず)しながらも達筆(たっぴつ)に書(か)き上(あ)げているところに感動(かんどう)させられる」と語(かた)ります。
 古文書(こもんじょ)は生活(せいかつ)の一部(いちぶ)であり、寝(ね)ても覚(さ)めても古文書(こもんじょ)のことを考(かんが)えているという渡辺(わたなべ)さん。今後(こんご)の目標(もくひょう)について、「古文書(こもんじょ)の崩(くず)し字(じ)を筆字(ふでじ)で書(か)けるようになり、生徒(せいと)にも指導(しどう)したい。文字(もじ)は一生(いっしょう)使(つか)うものだから、どうせならきれいな字(じ)で書(か)きたい」と笑顔(えがお)で語(かた)ります。
 知識(ちしき)は人生(じんせい)を豊(ゆた)かにする。多才(たさい)で努力(どりょく)を惜(お)しまない渡辺(わたなべ)さんは、後進(こうしん)の育成(いくせい)にも取(と)り組(く)みながら、これからも、飽(あきな)くなき目標(もくひょう)に向(む)かい、筆(ふで)を執(と)り続(つづ)けます。
 

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