宇都宮南高等学校3年 松下 知之さん
宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。
記録の限界を求め 今日も泳ぎ続ける
宇都宮南高等学校3年 松下 知之さん
9月8日にイスラエルで開催された「世界ジュニア水泳選手権」。男子400メートル個人メドレーで、松下知之さんが見事、優勝を飾りました。
競泳は、50メートル・100メートルなどの距離を種目ごとに定められた泳法で泳ぎ、タイムを競う競技です。国際試合が開催される機会も多く、世界的に人気のあるスポーツの一つです。種目は、「自由形」「背泳ぎ」「平泳ぎ」「バタフライ」の4つがあり、これらを順番に泳ぐ種目が個人メドレーです。
今回、松下さんが出場した世界ジュニア水泳選手権は、18歳以下の競泳選手が集まる国際水泳競技大会です。松下さんは、男子400メートル個人メドレーで、「4分10秒97」という大会新記録を打ち出しました。
「相手の力が分からないため、自分の力を100パーセント発揮することを心掛けた。相手よりも自分中心で考えて挑んだ」と本大会を振り返ります。
国際大会には、気候や食事など、慣れない海外での生活が伴います。松下さんは、「試合前は普段気にしない小さなことも気になった。しかし、年齢の近い他の日本代表選手たちに支えられ、リラックスすることができた」と笑顔で話します。
1歳のころから、親子プールに連れて行ってもらうなど、幼い頃から水に触れる機会が多かった松下さん。最初は、水に入っていることが楽しいだけでしたが、中学生の頃に大会で初優勝をしてから、勝利をつかみ取る楽しさに気付きました。「目標のタイムを達成した瞬間が気持ち良い。水泳は、記録の限界がないため、追い続ける自分との闘いに胸が高鳴る」と競泳の楽しさを語ります。
普段から試合を意識した練習をする松下さんは、「次の試合までにこの記録を出す」という目標を立てます。その後、目標達成のための小さな目標を立て、努力を続け、着実に目標を達成していきます。常に高みを目指し練習に取り組むことは松下さんの強みであり、成長し続ける理由です。
今後について、「来年3月に行われるパリオリンピックの国内選考会を勝ち抜きたい。そして、パリオリンピックに出場し、メダルを勝ち取りたい」と真剣なまなざしで語ります。
現状に満足しない松下さん。前人未踏の記録を追い求め、今日も泳ぎ続けます。
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