高橋 希衣さん、高橋 咲希さん
宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。
書の道へ歩み出した姉妹の 未来へつながる日本一
高橋 希衣さん、高橋 咲希さん
今年開催された全国書写書道教育振興会主催の「第33回全国ひらがな・かきかたコンクール」で、高橋希衣さんと咲希さんの姉妹がそろって日本一に輝きました。
本コンクールは、日本人が日常でつづる文章の約60%にもなるひらがなの書写力向上を目的として開催され、全国の幼児から小学6年生が硬筆・毛筆の2部門に作品を提出することができます。
今回、姉の希衣さんは両部門に作品を提出し、見事、小学4年生毛筆の部で、最高賞の文部科学大臣賞を受賞しました。また、妹の咲希さんは硬筆部門に作品を提出し、年中硬筆の部で、学年最上位のスタールビー賞を受賞しました。この結果に姉の希衣さんは「昨年は1位が取れず悔しかったけど今回は自信があった。書道の先生から1番になったと連絡をもらえた時は、とてもうれしかった」と受賞を振り返ります。
希衣さんは、書道経験のある家族に教わり字を書き始めたことがきっかけで書道を始め、小学2年生の夏頃、本格的に書道教室に通い始めました。「毛筆は、書き方で強弱や濃さが変わる。書けば書くほど、こつがつかめて楽しい」と毛筆の魅力を話します。今回のコンクールでは、課題が発表されてから毎日5時間の練習に取り組み「課題がひらがなだったので、やわらかく書けるように気を付けた」と、納得のいく作品の提出に向けて100枚以上書き続けました。
そんな姉の姿を間近で見ていた妹の咲希さんも「お姉ちゃんみたいなメダルが欲しい」と奮起し、コンクールへの挑戦を決めました。本格的な練習は1週間と短期間でしたが、5歳ながら希衣さんと毎日5時間もの練習に励み、日本一の作品を書きあげました。普段から家族や幼稚園の先生に手紙を書くことが好きだという咲希さんは、「手紙を書くとみんなが返事をくれてうれしい」と毎日文字に触れ、コンクール前の練習も楽しく乗り越えました。
今後の目標として、希衣さんは「高学年になると、課題に漢字が増える。さらにバランスに注意しながら、たくさん練習したい」と目を輝かせます。また、咲希さんは「次は毛筆にも挑戦してみたい」と姉の背中を追いかけます。
書道が大好きだと、楽しみながら努力を続ける2人。今日も筆を走らせ、未来への道筋を描きます。
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