吉田　苺檎さん

宇都宮市（うつのみやし）には、スポーツや芸術（げいじゅつ）をはじめ様々（さまざま）な分野（ぶんや）で、日本一（にほんいち）になったり日本（にほん）を代表（だいひょう）する活躍（かつやく）をしている人（ひと）がたくさんいます。そんな、輝（かがや）いている「宮（みや）っこ」を紹介（しょうかい）します。

吉田　苺檎さん

　昨年（さくねん）10月(がつ)、横浜市（よこはまし）などで開催（かいさい）された世界大会（せかいたいかい）「ワールドダンスコロシアム2024」。作新学院高等学校（さくしんがくいんこうとうがっこう）に在籍（ざいせき）する吉田苺檎（よしだいちご）さんが、ハイスクールオールスタイルスリーオンスリー にBlenovatexの一員（いちいん）として出場（しゅつじょう）し、見事（みごと）優勝（ゆうしょう）しました。
「ワールドダンスコロシアム」は、世界（せかい）で最（もっと）も有名（ゆうめい）な日本初（にほんはつ）のストリートダンス世界大会（せかいたいかい）で、さまざまなジャンルで国内外（こくないがい）のトップダンサーが集結（しゅうけつ）し、技術（ぎじゅつ）と表現力（ひょうげんりょく）を競（きそ）い合（あ）います。Blenovatexは、ポップダンス2人（ふたり）、ヒップホップダンスを踊る（おど）1人（ひとり）で組（く）んだチームです。ポップダンスとは、筋肉（きんにく）を強（つよ）く弾（はじ）かせてリズムを表現（ひょうげん）し、力強（ちからづよ）さと繊細（せんさお）さを兼（か）ね備（そな）えた表現（ひょうげん）が特徴（とくちょう）です。
　予選（よせん）を1位（い）で通過（つうか）したBlenovatexは、「チーム3人（にん）全員（ぜんいん）がそろってこの大会（たいかい）の練習（れんしゅう）をすることは一度（いちど）もできなかったが、幼（おさ）い頃（ころ）からともに練習（れんしゅう）してきた仲間（なかま）だったので、自信（じしん）があった。いつも通（どお）り踊（おど）る意識（いしき）した」と予選（よせん）を振（ふ）り返（ふ）ります。本選（ほんせん）では、チームメイトが互（たが）いに信頼（しんらい）し合（あ）って新（あたら）しい技（わざ）に挑戦（ちょうせん）し、前年度（ぜんねんど）の4位（い）から大（おお）きく順位（じゅんい）を上（あ）げて、優勝（ゆうしょう）を果（は）たしました。
　姉（あね）がダンスをしていた様子（ようす）に憧（あこが）れて、6歳（さい）の頃（ころ）にダンスを始（はじ）めた吉田（よしだ）さん。中学（ちゅうがく）1年生（ねんせい）の頃（ころ）、新型（しんがた）コロナウイルス感染症（かんせんしょう）の影響（えいきょう）でダンスの大会（たいかい）が少（すく）なくなり、ボクシングも始（はじ）めました。中学（ちゅうがく）2年生（ねんせい）では、全国大会（ぜんこく）に出場（しゅつじょう）し、優勝（ゆうしょう）をするなど、現在（げんざい）までダンスとボクシングの二刀流（にとうりゅう）で、優秀（ゆうしゅう）な成績（せいせき）を収（おさ）めています。
　競技（きょうぎ）の両立（りょうりつ）について吉田（よしだ）さんは、「ダンスの先生（せんせい）は、ボクシングの大会（たいかい）でも生（い）かせるメンタルケアについてアドバイスをくれる。ボクシングの先生（せんせい）もダンスの先生（せんせい）も、それぞれの競技（きょうぎ）を認（みと）め、応援（おうえん）してくれているので、頑張（がんば）ることができている」と語（かた）ります。
　今後（こんご）の目標（もくひょう）について、「国内外（こくないがい）問（と）わず、さまざまな大会（たいかい）に出場（しゅつじょう）し結果（けっか）を残（のこ）したい。また、次（つぎ）に出場（しゅつじょう）する大会（たいかい）では、高校生（こうこうせい）からエントリーできる大人（おとな）の部門（ぶもん）に出場（しゅつじょう）し、予選（よせん）を通過（つうか）することだけでなく、良（よ）い成績（せいせき）を残（のこ）せるように頑張（がんば）りたい」と意気（いき）込（こ）みます。
　　「いつも通（とお）り」に努力（どりょく）を続（つづ）ける吉田（よしだ）さん。これからも、二刀流（にとうりゅう）で培（つち）った軽（かろ）やかなステップで、次（つぎ）のステージへと向（む）かい躍動（やくどう）を続（つづ）けます。