宇都宮ブリッツェン 増田 成幸選手

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ページID1025916  更新日 令和6年3月8日

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宇都宮市には、スポーツや芸術をはじめ様々な分野で、日本一になったり日本を代表する活躍をしている人がたくさんいます。そんな、輝いている「宮っこ」を紹介します。

不死鳥のごとく甦り誇りを胸にオリンピックの舞台へ

宇都宮ブリッツェン 増田 成幸選手

増田選手の写真

 昨年10月、スペインで開催された、東京オリンピックの日本代表選考の対象となる国際基準レース。
 日本代表に選ばれるのは選考ポイントの高い上位2位までですが、本レースの出走前、増田選手の選考順位は3位。代表に選出されるには、25位以内にゴールしなければなりません。気温10℃の雨天の中、上り坂が繰り返される高難度のコースでは、激しい戦いが繰り広げられました。
 増田選手は、この厳しいレースを20位でゴールし、見事、東京オリンピック日本代表の座をつかみ取りました。
 全てのレースが終わった今、「日本代表決定という結果に、正直、ほっとした」と胸をなで下ろします。
 日本代表選考は2019年1月から始まりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による選考中断で、選手たちは2年近い期間を戦うことになりました。
 また、選考基準の変更や国内全レースの中止など、苦しい状況が続き、増田選手は「とてもナーバスになったし、ストレスもあった」と語ります。「最後の選考となるヨーロッパに望みを懸けた。対象レースに参戦し、自身の力で代表の切符をつかみ取ることができてよかった」と代表選考を思い返します。
 スペインに遠征する前の1カ月間、増田選手は、一人奥日光で血のにじむような高地トレーニングに励みました。「一人で寂しさもあったが、目標に向けて準備した。金精峠を1日に7回上り、体を追い込んだ」と語ります。
 東京オリンピックについては「メダルを取れる可能性はある。せっかくの自国開催の五輪。楽しみ、全身全霊でやる」と意気込みます。さらに「レースでいい成績を残すのは自己目標だが、頑張る姿を見た人の生きるエネルギーになったらいい」と話します。
 「2011年に自転車のまちをホームとする宇都宮ブリッツェンに加入し、育ててもらった。温かく見守ってくれた市民の皆さんに感謝したい」と、増田選手。「チーム・まち・日本を背負って大会に出られることは誇り。ロードレースは、東京オリンピックの競技の中でも1番初めに開催される。ぜひ応援してほしい」とはにかみます。
 苦難を乗り越え、力強くペダルをこぎ出す先には、夢の舞台が待ち構えています。

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